Camp Gear

2022.03.10

“アウトドアの何でも屋”こと、牛田浩一さんが厳選紹介!2022年最新アウトドアギア特集

過ごしやすい季節に入り、そろそろキャンプの計画を立てる人も多いのでは? そこで今回は、Realstyle読者からの反響が大きかった牛田浩一さんによるキャンプギア紹介企画を2022年も実施!人気ブランドからは最新モデルのテントやスタイリッシュ&高機能の料理ギアなど、新製品をもれなくチェックして今年のキャンプに臨もう。

前回このページを担当させてもらったのが2020年3月、折しも新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出た頃だった。それから2年、このコロナ禍の中でアウトドアに目が向けられ、特にキャンプに注目が集まった。キャンプ人口が増えたことにより焚き火やゴミ問題など、マナーを問われたが、今は大分落ち着いてきたと思われる。このコロナ禍によるキャンプブームは日本だけのことでなく、世界的にも同様で、各メーカーはコロナ禍での制限や影響を抱えながらも新商品の開発に勤しんでくれたので、国内外おすすめしたいアイテムがてんこ盛り。こうして今回も新商品を紹介することができることは、本当にありがたいことである。前回の記事の冒頭にも記したが、今回もあえて記したい“多種多様な車があるなかでJeepをチョイスする”そんな諸兄達に向けて、独断と偏見で厳選したちょっとマニアックな2022・NEWアイテムを紹介!

※今回ご紹介するアイテムは今年発売予定ですが、新型コロナウイルスの影響による遅延が生じる恐れがありますので、ご了承ください。

ogawa(オガワ)『カーサイドロッジ』

カーサイドのデメリットを見事クリアした新幕

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▲『カーサイドロッジ』¥85,800(税込)

筆者にとって同ブランドの“カーサイドシェルター”は、常に車に積んでいるほど年間出動回数の多いシェルターであるが、だからこそ、デメリットも見えてくる。まずは車下からの冷気。これは策を講じれば防げるのだが、そこまで手間暇をかけるなら「だったらテントでいいじゃん」となる。もう1点は車を動かす際に自立させるのが面倒なこと。2人いれば1人に持っていてもらい、車をどかしてポールで自立させるのだが、中が丸見えとなり昨今問題になっているキャンプ場での盗難が怖い……。そんなデメリットをすべて解消してくれたのがこのカーサイドロッジ。その名のとおり、ロッジ型をしているのでそれ自体が自立しており、連結部分は短いトンネルができるという感じになる。ロッジ側の背面はパネル&メッシュで、全面スカートが付いているので冷気もシャットアウトし、今までのデメリットを見事クリア。オーナーロッジ タイプ52Rを彷彿とさせる格子状のパネルが前面に施されており、雰囲気もすこぶる良い。ロッジ内はコット2名分とリビングスペースという感じで、車中に2人寝れるなら4人のリビングとして使うこともできる。

▼INFO
キャンパルジャパン株式会社
https://www.campal.co.jp/

ogawa(オガワ)『タッソUL』

大人気モデルに山狸が追加された!

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▲『タッソUL』¥41,800(税込)

ogawaの大人気モデル・タッソ。2020年のこのページでNEWモデルとして紹介し、昨年にはT/Cモデルが追加された同モデルに、ULモデルが新たに加入。タッソの一番の特徴である変形機能は、ポリモデル、T/Cモデルともにヘキサゴン(6角形)、ヘプタゴン(7角形)、オクタゴン(8角形)の3型だが、このULは山岳、バックパッカーや自転車・バイクツーリングを意識しているので、全体をスケールダウンし、ペンタゴン(5角形)、ヘキサゴン(6角形)の2種類となっている。幕の重量は860g、付属ポールが360gなので、このフロアサイズで1㎏ちょっと。インナーはないので土間スタイルとなるが、アレンジができ、スタイルに応じて使用ができる汎用性の高さは持っていて損のない1張り。

▼INFO
キャンパルジャパン株式会社
https://www.campal.co.jp/

MSR(マウンテンセーフティーリサーチ)『ハバハバシールド2』

更なるアップグレートが施されたMSRのメインアイコン

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▲『ハバハバシールド2』※2022年6月発売予定

MSRのテントの代表格といえば“ハバ”シリーズ。今まではハバ(1人用)、ハバハバ(2人用)、マザハバ(3人用)と名前が分かれていた同シリーズだが、今年のアップデートとともにシリーズ名が“ハバハバシールド”となり、1人用、2人用、3人用の設定と変わった。冒頭で記したように更なるアップグレートが施されている。
まず、通気性の性能を犠牲にせず、より広い温度帯に対応できるようメッシュ部分を減らし、またインナーテントの生地を妥協なく見直すことで、耐久性を維持しつつ限界点まで軽量化を施した。更にフライシートも、湿度の高いアジア地域のために特別に用意されたエクストリームシールドコーティングを使用、かつ縫い目の見直しを行い、重量を減らしている。これらの改善により居住性を一切削ることなくハバハバシールド2で300gの軽量化、別途フットプリント(220g)を使用した場合でもこれまでより80gの軽量化に成功している。フレームには、日本の北アルプスを想定して、超高耐久素材を使用したイーストンサイクロンポールを採用、この上ない仕様に仕上がっている。何よりこの往年を彷彿とさせる“タン”カラーにレッドのトリムが何とも言えない。さまざまなアクティビティーを楽しむJeepオーナーにおすすめしたいテント。

▼INFO
株式会社モチヅキ
https://www.e-mot.co.jp/

MSR(マウンテンセーフティーリサーチ)『ウィスパーライト ユニバーサル』

やっと日本でも!待ってました!MSRのハイブリッドストーブ

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▲『ウィスパーライト ユニバーサル』※発売未定

本国アメリカでは数年前から発売されている同アイテム。液体燃料モデルであるウィスパーライト インナーナショナルを20年以上使ってきた筆者から言わせれば「山でもツーリング、キャンプでも、ぜんぜんガソリンでいいじゃん。何ならガス欠の時に使えるし、あのポンピング&プレヒートの儀式がフィールドにいることを実感させてくれるのさ」なんてカッコつけつつも、内心では「ガス缶の方が楽なんだよな~」と思っていたのも正直な話……。このウィスパーライト ユニバーサルは液体燃料・気体燃料、両方使えるハイブリッドストーブ。本国で発売されたことを知ってから今か今かと首を長くして日本発売を待っていたが待てど暮らせど……と思っていた矢先、とうとう日本発売が決まったのだ。厳冬期の山でも、夏の渓流釣りでも、もちろん普通のキャンプでも、持っていく相棒は“お前”だけになるだろう。

▼INFO
株式会社モチヅキ
https://www.e-mot.co.jp/

SOTO(ソト)『レギュレーターストーブ Range』

あの人気アイテムの弱点がなくなり、もはや無敵!?

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▲『レギュレーターストーブ Range』※2022年4月発売予定

一体どれだけの人が使っているか知りたくなるほどの人気バーナー・SOTOレギュレーターストーブST-310(以後310)。筆者も以前から愛用させてもらっているバーナーのひとつであるが、気に入らない点が1点あった。それは一点集中の火口。310の火口は山型になってはいるが、どうしても中心に火力が集まり、料理によっては真ん中だけが焦げるということが多く、どうしても使うのを躊躇していたのだが、そこはさすが日本メーカー! ユーザーの声を反映して今年発売となった、「レギュレーターストーブ Range ST-340」(以後340)! 待ってました大口径火口! 310より火口の直径を21㎜大きくなり、火口直径は66㎜。310と340の炎の広がり方を比較したサーモグラフィ画像を見ると、340はしっかりと広範囲を均等に加熱しているようすがわかる。CB缶仕様でパッと手軽に使用できる310の弱点が解消され無敵となった340。これでまたSOTOのバーナーユーザーが増えてしまうな。

▼INFO
新富士バーナー株式会社
http://www.shinfuji.co.jp/soto/

belmont(ベルモント)『TOKOBIチムニースクリーン』

焚き火台を二次燃焼ストーブに変えるNEWオプションが登場

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▲『TOKOBIチムニースクリーン』¥17,600(税込)

TOKOBIに始まり、超軽量コンパクトなチタン製TABIと人気焚き火台を発表しているベルモントからはTOKOBIに着脱可能なチムニースクリーンが発売される。チムニーとは煙突のことで、TOKOBIにこのチムニースクリーンを装着することで上昇気流が発生、煙突効果が得られ高温となる。高温になればなるほど上部の穴からの空気と一次燃焼したガスにより二次燃焼が発生するというアイテム。煙が驚くほど少なく周りが非常に暖かいのが特徴。TOKOBIに付属しているワイヤーシェルフも使用できるので、高温での調理も可能。オプションのアイアンプレートを使用すると更に効果が実感できるはず。

▼INFO
株式会社ベルモント
http://belmont.co.jp/

belmont(ベルモント) 『焚き火トート』

ただのトートと思うべからず!

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▲『焚き火トート』¥17,600(税込)

紹介した同ブランドのTOKOBIをはじめ、チムニースクリーンなどのオプションと焚火周りアイテムを収納できる帆布製のトートバッグ。しかしこのトート、ただ収納するだけではなく、広げれば高さ60㎝、背面75㎝、両サイド60㎝ずつの大型ウィンドスクリーンになる。焚火台セットを入れてきた袋がウィンドスクリーンになり、撤収もそのままその場で出来るので、「あれ、収納袋どこいった?」なんてこともなくなる。帆布製の袋物に定評のあるブランド「Spoonful」とのコラボアイテムで、ベルモント仕様にはポール・パラコード・ペグが付属されているので、別途用意する必要がないのも嬉しい。

▼INFO
株式会社ベルモント
http://belmont.co.jp/

THERMAREST(サーマレスト)『コーラス 0℃ / 6℃』

車中泊には最高のお布団を

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▲『コーラス 0℃ / 6℃』※2022年4月発売予定

筆者は最低でも年間50泊以上、車中泊をする。趣味ではなく仕事なのだが、いかに家と遜色ないように寝る方法を編み出した。それはマットとお布団。それまではシュラフで寝ていたのだが、車内は暖かい、尚かつ自分自身が寒さに強いということもあり、余程の低温でない限りシュラフのジッパーは閉めないし、なんなら上に掛けているだけ。ようは暑いし、睡眠中の動きを妨げて欲しくないのだ。トイレ行くときも面倒だし、シュラフ自体も場所をとる。そこで、この数年使っているのが季節や行く場所に合わせたマットとブランケットのセット。サーマレストをはじめとする海外のマットブランドはR値というマット自体の暖かさを数値化している。これを目安にマットをチョイスし、上に掛けるものを選ぶという方法。そんな筆者の愚行を知ってか知らずか、今年、サーマレストは最高のアイテムを出してくれた。“コーラス”というモデルで、ダウンの掛布団なのだ。しかもダウンはNIKWAXの防水ダウン! 最高じゃないか! 同じNIKWAXの防水ダウンを使用し、同レベルのコンフォートレンジの同ブランドのシュラフと比べると背面側が無いので100g前後軽量化することができる。もちろんマットとしっかりとセットすることができるよう内側にリブが設けられているので熱を逃がさない。Jeepオーナーなら、まっすぐ寝ることができるグラチェロL乗りにおすすめ!

▼INFO
株式会社モチヅキ
https://www.e-mot.co.jp/

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