【Jeepモデル別・積載企画】Jeep Wranglerに合うギア&積み方のポイントを人気スタイリスト・平健一がレクチャー!
Jeepのモデル別・積載企画がスタート!シリーズ第1弾はラングラー編をお届けする。ラングラーで行くファミリーキャンプにオススメのギアや、そのギアを積む際のポイントなどを、アウトドア界で引っ張りだこの人気スタイリスト・平健一さんにレクチャーしてもらった。
今年の春にJeepが実施した読者アンケートにおいて、特に質問で多かったのが「Jeepにはどれだけ荷物が積めるの?」といったもの。そういったJeepオーナーの声にお応えして、RealStyleでは2020年のスタートとともに『Jeepモデル別・積載企画』をシリーズでお届けしていく。その第1弾に登場するのは、『ジープ ラングラー アンリミテッド サハラ(Jeep Wrangler Unlimited Sahara)』!
そしてこのシリーズでレクチャー役を務めてくれるのが、これまでRealStyleの記事にも度々登場している人気スタイリストの平健一さんだ。今回は実際にラングラーに乗って千葉県・森のまきばオートキャンプ場へ向かい、荷物の収納例だけでなく、平さんオススメのギアもたっぷりとご紹介する。
平さんは、日本における“グランピング(グラマラス×キャンピング)”ブームの立役者。そもそもはファッション関係のスタイリストとしてキャリアをスタートしたが、その後は自身のアウトドア好きが高じてキャンプサイトの空間スタイリングからアウトドア料理のコーディネート、グッズのアドバイザーまでその活動は多岐に渡り、昨年の10〜12月にテレビ東京のドラマ25枠で放送されたドラマ『ひとりキャンプで食って寝る』ではアウトドア監修も務めた。そして平さんはJeepとの関わりも深く、GREENROOM FESTIVALを始めとするJeepが協賛する数々のイベントで、出展ブースのスタイリングを手掛けている。
今回訪れたのは、千葉県袖ケ浦市にある森のまきばオートキャンプ場。広い芝生と森林サイトが幅広い層に人気のオートキャンプ場で、「東京から近いので、仕事での利用も含めてよく来ます。夏は日差しが強めですが、開放感のある空間や自分の好きな場所でテントを組めるのがいいですね」と平さんもオススメするスポットだ。
四角いラングラーは“テトリス”みたいに上手く積めばたくさん荷物が積める
──この企画にあたってたくさんのキャンプギアを積んできていただきましたが、まずはラングラーに限らず、車に荷物を積む際の基本となるポイントを教えてください。
基本中の基本は下に重くて大きいものを、上の方には割れやすいものや壊したくないものを積むことですね。あとは、すぐ手に取るものや使う回数が多いものも上の方に積むようにしましょう。
──次にラングラーならではの車体の特徴や、荷物を積む際のコツはありますか?
ラングラーはほかの車と比べて形状が四角いので、キャンプで多くなる箱系の荷物が実は積みやすい。ハッチバックとかを含めて丸い車だとそもそも荷物が入る量が減るし、余計なスペースも生まれてしまうんです。
──たしかに四角い形状に合わせて上手く積めば、隙間なくキレイに積めそうですね。
キャンプ好きの人の中には“#積載”とハッシュタグを付けてSNSに投稿する人もいるのですが、その点でこのラングラーは“テトリス”みたいに上手く積めば、思った以上にたくさん荷物は積めると思います。コンテナやボックスなどの四角を上手く組み合わせて、その隙間にできたスペースも上手く使っていくのが積載のポイントです。
──ぴったりハマったときの快感が想像できますね! ラングラーでこの森のまきばオートキャンプ場へ来たら、どんなキャンプを楽しむのがオススメですか?
家族なら子どもと一緒にテントを張ったり、料理したり、焚き火の薪を拾ったり、薪割りをしたりとシンプルに楽しむのがいいのではないでしょうか。最後は焚き火でマシュマロを焼いて、クッキーとチョコを挟んで“スモアー”にして食べるなんていうのも思い出作りに良いですよ。
──今日はここまでラングラーを運転していただきましたが、印象はいかがでしたか?
ラングラーはオフロードに強い車なので、悪路のキャンプにはもってこいですよね。特に雨でぬかるんだキャンプ場などでわだちや高低差がある場合、スリップやスタッグしやすいところも安心して進むことができます。キャリアを載せれば荷物を増やせて、なおかつパワフルで運転にも支障が無いのも強み。危険を知らせるセンサーを始め設備も最新のものを装備していて、見た目のアナログ感とのギャップも魅力ですね。
ラングラーに合う、平さんオススメのキャンプギアをご紹介!
──今回選んだギアはどういったポイントで選びましたか?
Jeepさんのコンテナがミリタリー調なので、タイダウンベルトもあえてデジタルカモ柄にして、中のネブラチェーンも色はチャコールグレーを選びました。テントは家族で来るイメージでノルディスクの6人用テントのベージュ。全体的にアースカラーやカモフラ柄など、ミリタリー調に合うギアで統一感が出るようにセレクトしています。
【チェア】Kermit Chair/Kermit Wide Chair/Kermit Chair Hi-Back
ロースタイル・キャンピングチェアにおいて“不朽の名作”と称されるカーミットチェア。アメリカ・テネシー州において作られるハンドメイドの造形美と、58cmの小さな袋に畳んで収納できる携帯性の高さが人気だ。
「設計者がバイクで走っては野宿するツーリングキャンプをする人で、この軽量でコンパクトなチェアを産み出しました。最近では、いろいろなブランドがこれをモチーフにしたチェアを作っています。座るとよりわかるのですが、一番右のREDが通常版で、左のGREENは幅が約2inch(5cm)広いワイドバージョン、真ん中のBROWNは背もたれが約4inch(10cm)高いハイバックバージョンになっています」
【テーブル】AlexanderLeeChang×Peregrine Furniture
フォトグラファーの見城了氏が2008年に立ち上げたキャンプブランドが、スケーターブランドのアレキサンダーリーチャンとコラボして作った別注スケートテーブルは、デザイン性の高さと組み立ての容易さが魅力。
「ペレグリン・ファニチャーとアレキサンダーリーチャンはこれ以前にもスケートテーブルを発売していてこれは第3弾なのですが、スケボーに付けた足だけを広げるバージョンから、組み込んで立てるものに進化しているんです。ちょっとしたキャンプへ持っていくのにオススメですし、これは家でもソファーの前に置きたくなるデザインが良いですね」
【コンテナ】Hunersdorff Aluminium Profi Box
ドイツの歴史あるコンテナブランド、ヒューナスドルフが作る、無駄を省いた男気あふれるフォルムとデザインに惹かれるコンテナ。もちろんその頑丈さはお墨付きで、キャンプに行く際に衣服、雑貨などを詰め込むのに最適なギアだ。
「ドイツのアルテック社が、同じくドイツの燃料タンクで有名なヒューナースドルフ社のネームで製造しているものです。その昔、ドイツ軍が折り畳みの大きなアルミコンテナを使っていたのですがそれもアルテック社で、元々は航空機の貨物運搬にも使用されていたそう。S・M・Lと3つのサイズがあるので、目的に応じて使ってください」
【クーラーボックス】ORCA Coolers 26 Quart -Tan-
2012年にテネシー州で誕生したオルカのクーラーボックスは、ハンティングやフィッシングを愛する創業者の想いが反映されたギアだ。過酷な状況下でも保冷力は抜群で、ボックス下部の“Made in the USA”が信頼の証だ。
「このクーラーボックスはカラーがたくさんあって、これは“Tan”と言うのですがほかにもホワイトやピンクやオレンジなど7色ぐらいあります。あとはMOLLEシステムを装着していて、これは山でハンティングをする人たちが拳銃ホルダーや水筒ホルダー、サバイバルキットなどをカラビナでぶら下げたりして使います」
【サイドボックス&ウェットティッシュカバー】BALLISTICS
ミリタリーやモーターサイクルの世界観を落とし込んだアウトドアギアに定評があるバリスティクス。アウトドアにハマるデザインはもちろんのこと、痒い所に手が届く発想で生み出された機能的なディテールが売りだ。
「どちらもバリスティクスのアイテムで、サイドボックスはカーミットチェア専用のアイテム。ウェットティッシュカバーの方はHALF TRACK PRODUCTS(ハーフトラックプロダクツ)とのコラボ商品で、ガンダムのザクのようなフタも別売りであってそれも人気です。最近はファッションブランドもガレージ系の商品を作っていて、別注のアイテムも多くなりましたね」
【グローブ】GRIP SWANY
1800年代中盤、ゴールドラッシュで沸くアメリカで一攫千金を狙う採掘者に向けて誕生したグローブがこのグリップスワニー。さまざまなワークグローブの元祖とも言えるタフな逸品は、使えば使うほど味が出てくる。
「独特の黄色は“スワニーイエロー”と呼ばれていて、ゴールドラッシュのときに炭鉱などでグローブを落としたときに見つけやすくするためのアイデアだそうです。これは強度もあって、もしほつれた場合も修理してくれる永久保証。バイカーにも人気のアイテムですが、キャンプの薪割りや熱いものを持つときなどに最高ですね」
【Jeepオフィシャルグッズ】
アウトドアで映えるオリーブカラーに加え、「TO NEW ADVENTURES!」「SINCE 1941」といった印象的なワードやJeepロゴが目を引くストレージボックスは、実用性の高さに加えてサイズ違いで揃えると画になること間違いなし。また、弾薬(AMMO)箱をオマージュしたツールボックスも人気のアイテムだ。
ラングラー編に続いて、次回は別のモデルで積載企画の第2弾をお届け!
ラングラー独特の真四角のフォルムは、積み方次第でお気に入りのギアを想像以上に積めることが判明! また、平さんのセレクトからは、やはりラングラーには落ち着いたカラーかつ、タフでシンプルなギアが似合うことも知った。今回の積載のポイントやアイテムのチョイスを、Jeepオーナーの皆様にはぜひ参考にしてみていただきたい。次回は果たしてJeepのどのモデルの積載企画になるのか、乞うご期待!
今回使用したクルマ
『ジープ ラングラー アンリミテッド サハラ(Jeep Wrangler Unlimited Sahara)』
商品に関するお問い合わせは、Stellantisジャパン株式会社まで。
ジープフリーコール 0120-712-812(9:00~21:00、無休)
https://www.jeep-japan.com/
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Text:ラスカル(NaNo.works)
Photos:佐藤 大輔