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2021.03.11

【Jeep×星野リゾート】話題の“4xe”をはじめとする最新のJeepが雪上で実力を見せつけた、“トマム雪上試乗会”リポート

ラングラーが、特設コースで“無双”した

ラングラー アンリミテッド ルビコンが採用する“ロックトラックフルタイム4×4システム”は、他のラングラーの“セレクトラックフルタイム4×4システム”をベースにした究極のシステム。具体的には、「4L」のギア比を4:1にローギアード化することで、悪路走破性能を向上させている。

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▲ラングラー アンリミテッド ルビコン

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特設コースにおけるルビコンの走りは、まさに“無双する”という表現がぴったりだった。スリッパリーな急勾配路面ももろともせず、ドライバーにどっしりとした安定感、重厚感を伝えながら走る。
雪のふきだまりにあえて進入して、意図的にスタックの状態を作り出しても、前後のディファレンシャルをロックする“トゥルロック”を採用しているので、スイッチ操作ひとつでリア/フロント、またはリアだけをロックすることができる。リア/フロントをロックすると4輪に均等に動力が分配されるから、1輪だけ空転するようなことがなく、ふきだまりからも余裕で脱出できるのだ。

ラングラー アンリミテッド スポーツは、ルビコンと同じく、3.6ℓのV型6気筒エンジンが搭載されていた。一方、ラングラー アンリミテッド サハラは2ℓの直列4気筒ターボエンジン。同条件で、V6のスポーツと、直4ターボのサハラを乗り比べるのは興味深い体験だった。

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▲ラングラー アンリミテッド スポーツ

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▲ラングラー アンリミテッド サハラ

どちらもパワフルで動力性能に余裕があるという点では共通だ。けれども、フィーリングはまるで異なる。3.6ℓのV6は、野原を飛び回って強くなったやんちゃな野生児のようなフィーリング。音もパワーの出方も、「いま、エンジン回してるぜ」という感触がダイレクトに伝わってくる。

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一方、2ℓの直4ターボは、スポーツクラブの理路整然としたプログラムに基づいて訓練された強さだ。滑らかかつ静かに回る、洗練されたパワートレーンだ。

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ちなみにどちらも走破性能は完璧で、この雪上特設コースではルビコンとの差を見つけることはできなかった。ルビコンの“ロックトラックフルタイム4×4システム”のアドバンテージは、さらに過酷なコースで発揮されるのかもしれない。

ヘビーデューティとラグジュアリーを融合させた先駆者

チェロキー リミテッドとグランドチェロキー リミテッドは、一般道で試乗した。
あえて除雪が行き届いていない道路を探して、チェロキーを走らせる。このクルマの4駆システムは“アクティブドライブⅠ”と呼ばれるもので、路面や走行の状況に応じて、完全に自動で2×2から4×4に切り替わる。この切替えはシームレスで、ドライバーはその変化にまったく気づくことはない。チェロキーは、ひたすら安定した姿勢で走り続ける。一般道の雪道だったら、ドライブモードを「SNOW」に入れなくても、「AUTO」で事足りる。スリップするような気配すら感じさせない。

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▲『チェロキー リミテッド』

2ℓ直列4気筒ターボエンジンと9速オートマチックトランスミッションの連携も巧みで、ギアチェンジしたことに気づかないほど変速は滑らか。2×2から4×4への切り替えと同じようにシームレスで、市街地から高速道路までいたって快適だ。

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最後にグランドチェロキー リミテッドに試乗したけれど、このグランドチェロキーは非常によかった。時間をかけて改良が施されたことで、乗り心地や動力性能は練りに練られて、熟成している。色艶と肌触りのいいレザーに囲まれ、鷹揚な乗り心地に身を委ねていると、心の底からリラックスできる。静粛性の高さは驚くほどで、このまま北の大地の果まで駆け抜けたくなる。

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▲『グランドチェロキー リミテッド』

冒頭に、JeepがすべてのSUVの起源だと記したけれど、ラグジュアリーSUVやプレミアムSUVと呼ばれるカテゴリーの元祖も、1960年代にJeepが世に出した『ワゴニア』だった。“ヘビーデューティ”と“ラグジュアリー”の融合について、Jeepは約半世紀にわたって取り組んできたわけで、その成果がグランドチェロキーという形で結実している。

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