3月第3週末、東京・世田谷の二子玉川ライズで自動車専門誌「ル・ボラン」の主催による「EV:LIFE FUTAKOTAMAGAWA」が開催。今年で3回目となる電動系のリトル・モーターショーに、Jeepはラングラー ルビコン4xeで初参加を果たした。このイベントでラングラーの4xeを本邦初公開とした理由から、JeepのPHEVが体感できる試乗会まで、当日の様子をリポートする。
TRAIL RATEDバッジまで青い4xe
あれこれ説明する前に、まずは噂の的になっていたラングラーのPHEV登場について触れる。先行販売されたアメリカ本国でもっとも売れているPHEVとなった『ジープ ラングラー フォーバイイー(Jeep Wrangler 4xe)』。日本導入に関してはSNS等で情報が出回っていたが、実車が披露されたのは今回が初めて。それゆえ注目度はひときわ高かった。
何より「EV:LIFE FUTAKOTAMAGAWA」が行われた大型複合施設の二子玉川ライズに、Jeepの代名詞たるワイルドなラングラーが並んでいたことが、訪れた買い物客たちの最初の驚き。そのラングラーが先進のプラグインハイブリッド化を果たしている事実が、クルマに詳しい人々のさらなる驚きになったようだ。
“アール”と呼ばれる斬新なボディカラーの『ジープ ラングラー ルビコン フォーバイイー(Jeep Wrangler Rubicon 4xe)』は左ハンドル仕様。一見する限りでは、従来のルビコンとの顕著な差異はない。室内やカーゴルームを除いても、PHEVに不可欠なバッテリー等の搭載による空間の犠牲は見受けられなかった。だが、ボディをつぶさに観察していくと、PHEV化に伴うJeepの遊び心が随所で発見できる。
ボンネットの脇の“RUBICON”のロゴと、フロントフェンダー後方のJeepバッジのふち。さらには、これまでレッドを誇示してきたJeepの4×4性能最高レベルを示すTRAIL RATEDのバッジまで、Jeep 4xeシリーズのイメージカラーであるブルーが用いられていたのは新しかった。
発表されているスペックによると、バッテリーのみの航続距離は約42㎞。エンジンの鼓動やサウンドがない状態で走るラングラーがどのような印象を与えてくれるのか。はたまたルビコンが有する地上最強の4WD性能と電気モーターはいかなる相性を見せるのか。このあたりは、やがて訪れるテストドライブでしっかり確認したいポイントだ。