Fashion

2011.10.07

ラギッドなファッションを提案する 大人の男の秘密工場。

ワーク、ミリタリー、アウトドアなどの要素を取り入れた、
ラギッド感に溢れたウェアを手にいれよう

  • main132 ラギッドなファッションを提案する 大人の男の秘密工場。コンテナが積まれた什器や吊り下がる仮設灯などが男心をくすぐる。
  • main217 ラギッドなファッションを提案する 大人の男の秘密工場。波トタンが印象的な外観。アメリカのロードサイドにでもありそうな雰囲気がたまらない。
  • main313 ラギッドなファッションを提案する 大人の男の秘密工場。ショップスタッフの鈴木久夫さん。「雑誌『Free & Easy』のファンから海外の方までいろいろな方がいらっしゃいます」

sub1_thumb17 ラギッドなファッションを提案する 大人の男の秘密工場。

入ってすぐの場所には、屋根を取り外した小型三輪自動車“CUSHMAN”が什器として置かれている!

sub2_thumb15 ラギッドなファッションを提案する 大人の男の秘密工場。

ラギッドなスタイルを象徴するアイテム。例えばオックスフォード ボタンダウンシャツは7,140円。お手頃価格も嬉しい。

sub3_thumb11 ラギッドなファッションを提案する 大人の男の秘密工場。

レンガを使った内壁の雰囲気がたまらない。壁には古き良き時代のアメリカのファッションが紹介された書籍が並ぶ。

sub4_thumb4 ラギッドなファッションを提案する 大人の男の秘密工場。

カウンターの奥の引き出しにはストックを収納。この箱はヨーロッパの農場でポテトの収穫に使われていたものだ。

谷と原宿をつなぐ明治通りは、さまざまなセレクトショップやブランドショップが林立する日本有数のファッションストリートとして知られる。そのちょうど中心部、つまりは渋谷と原宿の真ん中あたりに、ひと際、強い個性を放つショップを見つけることができる。波トタンをファサードに配した、まるで古い工場をリノベーションしたかのような外観。そして、そこから漂う男の秘密基地のような雰囲気。ここは2011年9月にオープンした、雑誌『Free & Easy』とアパレルメーカー『ワールド』が共同で展開するブランド「RUGGED FACTORY」のフラッグシップショップ「RUGGED FACTORY 渋谷店」なのである。

もともと『Free & Easy』は読者とのコミュニケーションスペース「THE RUGGED MUSEUM」を2007年から外苑前で展開。理想のデニムを作るためにわざわざ古い織機で生地を織るなど、極限までこだわった物づくりを行っている。その姿勢に共感したのが『ワールド』。「RUGGED FACTORY」では、こだわりの物づくりはそのままに、ワールドの強みでもある大手ならではの生産体制や流通などを活かすことで、リーズナブルな価格を実現。よりスタンダードなアイテムとして楽しめるようになっている。

店内に足を踏み入れると、その内装は外観から抱くイメージを裏切らない。レンガを用いた壁面や白くペイントされたむき出しの天井。さらには無数の仮設灯が目線の高さにぶら下がる。極めつけは開け放たれたエントランス付近に、無造作に置かれた荷台付きの小型三輪自動車。これがそのまま什器として使われているのだ。「さまざまな国の要素をミックスすることで、独自の世界観を演出しています」と語るのはワールドプレスの増田耕平さん。ブランドのコンセプトは「20世紀のワークウェアを研究し、21世紀のワークウェアを創造する」。そのキーワードは”ラギッド感”だ。ブランド名にも使われているラギッドという言葉は、”武骨な”とか”丈夫な”、”男性的でたくましい”といった意味をもち、そのニュアンスは内外装のみならず、店内に並ぶアイテムにも色濃く反映されている。

取り扱っているのは、トラッドをベースに、ワークウェアやミリタリーウェア、アウトドアウェアからインスパイアされたアイテムが中心だ。その代表的な特徴は色使い。「ブラウンやカーキなどくすんだ色合いのアイテムが多いですね」とは増田さん。シルエットは全体的にゆったりとしていて動きやすく、アクティブな日常を送る男性にとって最適な作りとなっている。またディテールに目を凝らすと、随所にラギッド感溢れるこだわりを見つけることができる。例えば、定番アイテムのひとつであるオックスフォード ボタンダウンシャツ。左胸をよく見ると、ポケットがステッチで区切られ、そこにペンを挿せるようになっている。また裾の両脇には補強のためのマチがつくなど、実用性や耐久性がとことん追求されているのだ。スタンダードな5ポケットデニムパンツの場合は、デザイン性を取り入れた飾りステッチや、裾をロールアップした時に赤いラインがアクセントとなるセルビッチデニムを採用するなど「さりげない個性が魅力的なアイテムに仕上がりました」と増田さんは語る。中には柔道や剣道の道着に使われる藍色の生地を用いた、道着クロスウェアと呼ばれる異色のアイテムも存在。この生地は耐久性や防臭性などに優れているのが特徴で、ベストやジャケット、パンツがラインナップされている。

通年展開する定番アイテムと季節ごとに入れ替わるシーズンアイテムの割合はおよそ2:8。シーズンアイテムといっても流行色が強すぎたり、奇抜なデザインのアイテムは皆無で、タイムレスに着られるものばかりというのが嬉しい。「トラッドなファッションが好きな方はもちろんですが、モードが好きな方でも、コーディネートのハズしとしてワークやミリタリーのアイテムを取り入れてみてはいかがでしょうか?」とは増田さん。ファッションが好きな人であれば、そのスタイルを問わず、ハマりそうなショップである。

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