OUTDOOR PRODUCTS×Jeepの別注ロールボストン
2023年、『ザ・レクリエーションストア』は、CAR LIFEにフォーカスしたキャンペーン「PACK FOR “CAR” LIFE」を展開。そこでタッグを組んだJeepは、同ブランド最大の試乗キャンペーンを実施し、加えて両者のブランドのタグやロゴが入ったスペシャル仕様の別注ロールボストンを制作した。
「アウトドアプロダクツってデイリーで使えるアイテム作りはこれまでもできていると思うのですが、何かに特化した形はもっとできるのかなと。その点、僕の中で最近クルマが熱いっていうのもあっていろいろリサーチしたら、Jeepとご縁がありました。Jeepはいろいろなアウトドアイベントにも出店されていますし、ブランドとしてお互いのバックボーンはアメリカ。今回はJeep以外の選択肢はなかったですし、これをきっかけに今後も、カーライフをサポートできるアイテム作りがどんどんできたらいいなと思います」
今回制作したThe Recreation Store × JeepのTest Drive Editionは、定番のロールボストンをリサイズした新シリーズで、サイズは2.6 LITERS、カラーはアウトドアに似合うベージュとグリーン。コーデュラナイロンの耐久性の高さと、大人のミニバッグとしてもキッズバッグとしても使いやすいサイズ感がデイリー仕様だ。さらに、Jeepタグやプリントデザインに入った7スロットグリルが特別感を演出する。
「一番のポイントはJeepのタグとプリントで、アートディレクターの平林奈緒美さんにディレクションしていただきました。まずそのさりげないかわいさを、Jeepオーナーの方たちに喜んでもらいたいなと。あと大きいサイズだと使い道が限定されてしまうので、誰でも使えるようにコンパクトなサイズにしました。アウトドアプロダクツってどこか汚れてもオッケーみたいな気軽さがあるし、使い込んでいくと味が出るのもいい。あとJeepに乗っている方は、ウルトラライトとかのスタイルというよりも、こういったコーデュラでゴリゴリのスタイルの方がイメージに合っている気がしました。Jeepオーナーがクルマに乗るときなどに気軽に使ってほしいですし、これをきっかけにアウトドアプロダクツのことを知ってもらえたらうれしいなと思います」
共感する“自由、冒険、本物、情熱” のDNA
改めて金子さんにとってJeepはどんな存在かと聞くと、自身の“思い出”と“憧れ”を教えてくれた。
「親戚がニューヨークに住んでいるんですが、マンハッタンでJeepに乗せてくれたことがあって、それはすごく印象に残っています。あと日本でも知り合いで乗っている人がけっこういるので、憧れは当然ありますよ。四駆のスタイルの原型でしょうし、ジーンズで言えばリーバイスのような存在。僕自身、四駆は好きですし、常に気になる存在ですね。街乗りのJeepの感じもカッコいいですが、オフロードとかを走ってみたい。キャンプとかもちょっとハードコアな感じで、野性味あふれるような男らしい遊び方をしたいですね。そのときは服装も全身MADE IN USAにしたりして、周りの目というよりも、自分の心を満たすようなことをしてみたい。あとは、Jeepにマウンテンバイクを積んでアウトドアへ遊びにいく──みたいなこともしたいです」
金子さん自身、クルマは若いころから好きだったという。ただし仕事柄、洋服にかなりのお金を注ぎ込むこともあって我慢していた時期があったそうだ。それでも最近になって昔に比べると余裕ができたこともあり、まるで若いころに我慢していた分をここから一気に取り戻すかのようにクルマにハマっている。
「趣味に使う造形的に好きなクルマと、実用車のそれぞれがあればいいなと思っていて。これまではなかなか休みが取れなくて、キャンプとかアウトドアのアクティビティもそれほど経験はないのですが、まず“動いている”のが好きなんですよね。キャンプも行ってから何がしたいというよりは、そこに行ったり帰ってきたりすること自体が好きで。ドライブもサイクリングも、そういった自らを運んでくれる興味からで、移動したい欲は常にめちゃくちゃあります。なので自分にとってクルマもアウトドアも今から可能性しかないんですよね」
Jeepといえば「Go Anywhere. Do Anything.」という謳い文句にも表れている通り、金子さんの興味や欲を叶えてくれる最高の相棒になりうる存在なのかもしれない。そして金子さんは、JeepのDNAである“自由、冒険、本物、情熱”というキーワードに関しても、自身の体験と照らし合わせた上で深く共感するという。
「その4つのキーワードって、特に男の人は本能的に持っているものなんじゃないかなと思いました。ただ現代においては、その本能のような部分をくすぐることや、自らの中から引き出すことがあまりなくなっているのかなと。ただ自分はそれらのキーワードを、タイミングで自分の引き出しの中から使ってきたと思います。この間もバイイングでフランスに10日間ぐらい行って、トータルで2,800キロぐらいを8日間、クルマに乗って田舎をずっと移動しました。それもやっぱり自分の中の“情熱”とか“冒険”みたいなところで。 結局、おしゃれなものがあるとされるところに行って、そこでおしゃれなものを見つけても僕は全然面白くない。やっぱり僕自身が感動しないと、その良さは伝えられないと思うんですよね。その中に先ほどのJeepのDNAと言われる“自由、冒険、本物、情熱”というキーワードは存在しているなと感じました。無意識にやっていることも、その4つのキーワードのどれかにリンクしている気がするので、すごく自分の中でしっくりきますね」
部屋から街、街からフィールドへ。バッグとクルマが運ぶのは何もヒトやモノだけではなく、自分のマインド次第で、自由も冒険も本物も情熱も共にできる。OUTDOOR PRODUCTSとJeepが運ぶ 「PACK FOR “CAR” LIFE」──その現代のレクリエーションとしての可能性に、金子さんもワクワクしているように見えた。
Text:ラスカル(NaNo.works)
Photos:大石 隼土