プロのテクニックで本気の走破性を体験する「JeepオフロードTAXI」
そして<Jeep Festival>から続く定番と言えば、オフロード同乗会だ。<Camp Jeep 2023>では「JeepオフロードTAXI」と名付けられ、会場内の特設コースを舞台に『ジープ ラングラー(Jeep Wrangler)』、『ジープ グラディエーター(Jeep Gladiator)』の助手席または後部座席に乗車。飯島氏をはじめとしたプロのインストラクターの運転のもとで、山道などの凸凹な路面や傾斜をつけた盛土のコースを豪快かつ大胆に走行! 普段のドライブでは体験できない、Jeepの走破性の凄みを体感できる滅多にない機会だ。
「皆さんの中にはラリーのような走りを想像する方がいるかもしれませんが、また逆のクローリングという、ゆっくりと確実に悪路を走るJeepの本気を体験してもらいます」という飯島氏の言葉通り、タイヤをローレンジに入れてゆっくり回すことでクルマの重みも掛けながら、今回のような凸凹の激しいオフロードの地面でも圧縮をかけ、じっ……くりと転がっていくようなイメージの走り方でコースを進んでいく。
Jeepオーナーとて、普段は悪路を走ることがない方がほとんどだろう。Jeepでラインナップするモデルの中で、“悪路最強”を謳う『ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン(Jeep®︎ Wrangler Unlimited Rubicon)』専用の機能を使う機会がないのも同様だ。その点、今回はプロのインストラクターが、普段使うことのないであろうJeepの“本気”の機能の一端を、ここぞとばかりに使ってオフロードを走行してくれた。
車体がひっくり返ってしまいそうな下りの急斜面では、ブレーキを踏まなくても速度を自動調整してくれる車体制御装置・HDC(=ヒルディセントコントロール)が、その実力を遺憾無く発揮! ゆっくり、じっくり地面をタイヤが踏みしめながら急斜面を下っていく様からは、Jeepの安定感をまざまざと感じた。
そして片輪が浮きながら、まるでシーソーのような状態で進んでいくコースでは、Jeepラングラーがオフロードで本気の実力を発揮したときのダイナミズムを体感! 窓の外には空か地面か、そのぐらい車体を傾けながらも確かな馬力と安定感で進んでいく──それはJeepオーナーにとって最上級のアトラクションであり、エンタテインメント。このイベントならでは“本物の体験”はとてつもなくエキサイティングだった。
興奮を経て、初日の夜はキャンプファイヤーを囲んでのマイムマイムでフィナーレ! Jeepとアウトドアのコンテンツをとことん楽しんだJeepオーナーたちは、満足気な表情でテントに帰って行った。
Jeepオーナーたちの記念撮影&名物「コンボイ走行」のセレモニー!
2日目は昨晩の気持ちのいい疲れから、Jeepオーナーたちはゆっくりとした朝を迎えたことだろう。それぞれがテントで簡単なキャンプめしを食べたり、出店ブースへ足を運んだり。メイン会場ではモーニングピラティスやTalk Show&Music Liveなどが行われ、ふもとっぱら全体にゆったりとした空気が流れる。
昼前には、4年前も開催された「アウトドアカレー王決定戦」がスタート! 5組の挑戦者が2時間以内にカレーとサイドメニューを作り、審査員4名と一般参加者が投票。見事に“キング・オブ・アウトドアカレー”に選ばれたのは、インド式カリーの「AYAKAREE(岩本彩さん&野呂美帆さん)」チームだ。
そして、今回のイベントに200台以上も集まったJeepオーナーたちによる記念撮影を実施! さらに場所を移した<Feel EARTH>のステージで、勝ち残ればJeepや協賛企業からの豪華景品がもらえる「じゃんけん大会」も開催した。Stellantisジャパンの代表取締役社長・打越晋氏とJeepオーナーたちの和気藹々とした真剣勝負を経て、打越氏はイベントの締めくくりとしてオーナーたちにメッセージを贈った。
打越氏:このイベントで皆さんの笑顔をたくさん見ることができて本当にうれしいです。オーナーの皆さんとお話をさせていただいて、Jeep愛を感じることもできました。Jeepは自然に最も近く、適したブランドだと自負しております。こういったイベントをもっともっと開催して、皆さんにJeepの良さや楽しさを伝えて、Jeepのコミュニティを広げていくことに力を入れていきたいと思います。
▲Stellantisジャパンの代表取締役社長・打越 晋氏。
いよいよフィナーレは、こちらも<Jeep Festival>から引き継がれた「コンボイ走行」! オーナーたちが車両で列を組んで走行する名物企画は、これだけの数のJeepが集まったからこそ可能な盛大な“セレモニー”だ。 Jeepという共通言語を持つ者同士が、手を振り、声を掛け合いながら、再会を誓って見送り見送られる──そのコミュニケーションの仲睦まじさに、Jeepのコミュニティの魅力が詰まっていた。
「待ってました!」が伝わる2日間。ぜひ来年もふもとっぱらで再会
3回にわたってお届けした<Camp Jeep 2023>特集。冒頭でも触れたが、やはり4年ぶりの開催ということもあり、テントスナップなどでお話を聞いたJeepオーナー、Jeep関係者&スタッフ、そしてイベントに関わるすべての人たちの「待ってました!」の気持ちが、ひとつひとつの言葉や表情から伝わってくる2日間だった。そして多種多様なJeepと、オーナーの個性的なスタイルを一度に見られるのはやはり<Camp Jeep 2023>ならでは! それぞれの充実したJeep Lifeを経て、ぜひ来年もふもとっぱらで再会しよう!
■今回のイベントの様子を動画でもご覧いただけます。
Text:ラスカル(NaNo.works)
Photos:大石 隼土