アメリカ西海岸そのままのセンスに脱帽
サーフィンをキーワードに
都会とネイチャーの双方を楽しむライフスタイルを提案する高感度ショップ
東京・南青山の骨董通りを折れて、すこし入ったところにあるWTW(ダブルティー:「波待ち」を意味するWaiting for the Waveの略)。ハイエンドなショップやブティックが並ぶ界隈に建ち、ファサード全面ガラス張りの開放感溢れるデザインから、感度の高いセレクトショップが新たにオープン? と思いきや、実は、サーフィンをテーマにしたライフスタイルを提案するコンセプトショップなのである。
サーフィンと聞くと、ロハスでゆったりしたハワイアンテイストを連想しがちだが、WTWが志向するのは、カリフォルニアを中心とするアメリカ西海岸のカルチャーだ。
「このショップが掲げるテーマは、Urban、Surf、そしてNatural。海と都会の双方を楽しむブランドに育てていきたいとの想いからオープンしました。LA(ロサンゼルス)では、朝、サーフィンしてから、昼間はダウンタウンでバリバリ仕事して、夜はハリウッドに繰り出してパーティーを楽しむ。そんな仕事も遊びも満喫するライフスタイルを提案していきたいですね」
そう語るのはWTWのディレクションを手がけるマネージャーの山口崇志さん。サーフィン歴15年を誇るご本人も、海辺で暮らし、毎朝、愛犬(ゴールデン・レトリーバー)の散歩&波乗りをこなしてから、出勤するというライフスタイルだ。
大きな窓を通してナチュラルな太陽光が降り注ぐ店内に入ると、そこはショップというより、海辺にある家にふらっと遊びに来たかのような雰囲気。窓を開ければ潮騒や海鳥の鳴き声が聞こえてくるのでは? と思ってしまうほど。実際、キッチン&ダイニング、バスルーム、リビングなど、海辺のライフスタイルがイメージできる空間づくりになっている。
「取り扱うアイテムは、インテリア雑貨、家具、サーフボード、音楽、書籍にアロマグッズなど海辺での生活に関連するものをまんべんなく取り揃えています。アロマなら『VOTIVO』のリードディフューザー(=ルームフレグランス)が人気ですね。海にふらっと行くときに気持ち良く着られるTシャツやパーカーもあります」
ヴィンテージ家具をイメージしたソファを始めとするWTWの人気オリジナルアイテムのほか、山口さん自身もバイヤーとして世界各国から仕入れている商品もラインナップされている。たとえば「ゴールドコースト」というブランドのスケートボードは、ボード表面になんと絨毯(!)が張ってある珍しいアイテムだ。ショップ内のプロダクトはほぼすべて購入可能というが、そのディスプレイがカチっとし過ぎず、いい意味でゆるいのも、”自分の家感覚”をさらに強めている。
2011年5月のオープン以来、タレントやクリエイター、スタイリスト、サーファーなどを中心にリピーターも増えているというが、「みなさん、ショッピングに来るというより、スタッフとの会話を楽しみに来て頂いている方が多いですね(笑)」という。
「このライフスタイルに共感をもって頂き、そこから一つ一つご自身のコレクションを増やしていくイメージで、商品を手に取って気に入っていただければうれしいですね。さらに、WTWが趣味としてサーフィンを始めるきっかけになれば、なおさらうれしいですね(笑)」
WTW Aoyama