冬キャンプの魅力!雪上テントの張り方から装備まで、徹底レポート。
雪上キャンプ最大の難関といわれるのはテント設営だ。冬場に行われる雪上キャンプでは地面が積雪に覆われているため、テントを固定するためのペグを打ち込んでも、すぐに抜けてしまう恐れがある。夏場のキャンプの場合は地面にペグを打ち込んだあと、その頭を石などの重石で抜けにくくすることができるけれども、雪上キャンプの場合はそうはいかない。雪は土よりも隙間が多く、ペグの重石になりそうな石が見当たらないこともあり、テントの固定が難しくなる。
【ポイント①】しっかりと地面の地ならしを
では、実際にポイントをまとめて説明しよう。夏場のキャンプでなるべく石の少ない場所を選ぶように、雪上でテントを立てる前には、できれば地ならしを行いたい。あると便利な道具はスノーシューとスコップ。テントを立てる場所を決めたら、よく踏み固めて、平らになるようにならしていく(写真のようにシェルターの設営後でもOK)。
【ポイント②】雪上ならではのペグの打ち込み方
続いてはペグの固定方法だ。雪上キャンプならではのペグダウンの方法は、写真のように雪面に溝をつくる。
【ポイント③】マッドスカートは折り返すべし
最後はシェルターのボトム部にあるマッドスカートの扱い方について。通常は流れ落ちる雨水の流入を防ぐため、シェルターの外側にペグダウンするが、積雪時の冬季にはシェルターの内側に折り返してペグダウン。これによって、外の冷気の内部流入を軽減することができる。
マッドスカートを折り返したら、シェルターの内部から雪で覆って補強しておこう。
難なくテント完成!
上述の3ポイントを実践して完成したテントがこちら。設営までの所要時間も通常約30分かかるとしたら40分前後。ひと手間かけるだけで安心感と快適性を得られるので覚えておいて損はないし、むしろ雪上キャンプの心得としてマストで取り入れてほしい。