UNMAP YOUR LIFE ~宮城蔵王編~ 自分を解放する、こだわりの時間
「人生は、どこへ行くかではない。どう楽しむかだ」を体現する企画、UNMAP YOUR LIFE。今回は『ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン』とともに、宮城県の蔵王を旅し、樹氷の森のなかを滑った。
初日に目指すのは『マウンテンフィールド宮城蔵王すみかわ』
宮城県と山形県の境界に位置する蔵王山は、東北地方の中央を南北に連なる奥羽山脈のなかに位置する連峰だ。稜線上に県境があるため、稜線を境に宮城県側では“宮城蔵王”、山形県側では“山形蔵王”と呼んでいる。
山頂は標高1,841mの熊野岳で、すぐ南側には1,757mの刈田岳がある。そして、その2座の間には蔵王の象徴ともいえる火口湖である“御釜”があり、風光明媚な景色を成している。
そして、御釜と同様に蔵王のシンボルなのが、冬にだけ見られる樹氷だ。
山頂付近は遮るものがないため、日本海から流れる冷たい強い風が吹く。その影響で樹氷が育ちやすいのだ。海外の観光客からは「アイスモンスター」の異名で親しまれている。
今回はそんな蔵王連峰へ宮城県側からアクセス。宮城蔵王には3つのスキー場があり、それぞれのスキー場から不忘山、烏帽子岳、刈田岳などのピークにアクセスできて、天候や風、滑りたい斜面に合わせてさまざまなルートを取れるのが宮城蔵王の良い点だ。
初日に目指すのは『マウンテンフィールド宮城蔵王すみかわ』(以下、『宮城蔵王すみかわ』)から雪上車に乗っていく刈田岳山頂だ。宮城蔵王へのアクセスは東北自動車道白石ICを降りて西へ30分車を走らせる。白石市街にこそ積雪はないが、山道を登って標高を上げると、道路は凍結とともに急な登り坂、急カーブの連続に変わる。
ほかの車なら恐る恐る走らせる場所でも、『ジープ ラングラーアンリミテッド ルビコン(Jeep Wrangler Unlimited Rubicon)』はどんどん登っていく。どんな場所でも走破してきた相棒と一緒なら、たとえ雪が積もる凍った坂道でも信頼して走らせることができる。
『宮城蔵王すみかわ』は比較的斜度の緩い斜面が多いながらも、コースサイドの壁や地形変化が楽しい。また、多彩なジブアイテムやキッカーを設置したスノーパークも充実していて、遊べるポイントが多いスキー場だ。通常のスキー場営業にプラスして、刈田岳9合目まで雪上車で上がれるツアーを常設している。これはバックカントリーユーザーのみならず、スキーはできないけど樹氷は見たいという観光客に人気なツアーだ。スキー場のボトムから4、50分かけてアクセスする。
今回ガイドをしてくれるのは、地元宮城蔵王でガイドクラブ『ZAOC』を運営している半田譲(はんだゆずる)さんだ。不整地を滑って速さや技術を競うフリーライドスキーの世界に身を置き、海外のコンペティションに出場していた経験を持つ。ガイディングだけでなく、スキーヤーとしても一流だ。
9合目についたら、山頂までの残り数百メートルをハイクアップする。この日は霧と風で視界がない。半田さんの長年の経験で山頂の避難小屋を目指す。一面真っ白い世界が広がり、初めて訪れた人は、どこにいるか見当もつかない。
雪質は強い風が雪面をたたいて、クラストと呼ばれるパリパリの状態になっている。強風が吹き付けるなかを歩いていると、ふと白い塊が目の前に現れた。それが樹氷だ。風を遮るよう下を向いていて気付かなかったが、辺りは大きな樹氷が点々としていた。
30分ほど歩いたとき、「見えてきました、あれが山頂小屋ですよ」と先頭の半田さんが振り返った。しかし、ストックで指してくれた方向はただ白いだけで何も見えない……。「僕らには見えませんね」と話して、さらに5分ほど歩いたところでようやく斜面の上に樹氷よりも大きな白い塊が見えた。それが山頂小屋だった。小屋も、吹き付ける風の影響により雪で真っ白く覆われていたのだ。
山頂小屋までついたが、ひとまず小屋のすぐ先にある刈田岳の頂を踏みに行く。
小屋で小休憩を挟んだら、いよいよスキータイム。刈田岳頂上付近はガスのせいでとにかく視界が悪く、リスクが高いので『宮城蔵王すみかわ』を滑ることに。標高を下げたとはいえさすが蔵王、極上のパウダースノーがあちこちに眠っている。
“秘湯”の温泉旅館『峩々温泉』に宿泊
一日を満喫したあとは『宮城蔵王すみかわ』の麓にある『峩々温泉』に宿泊する。ここは『秘湯を守る会』にも登録されており、多くの温泉ツウも訪れる場所だ。切り立った渓谷の間にぽつんと一軒だけ立つ、見るからに“秘湯”の温泉旅館だ。開湯150年の歴史を持ち、かの有名なスキーヤー三浦雄一郎氏のお父さま、三浦敬三氏も足しげく通い、峩々温泉で身体を休めては蔵王の山を滑ったという。
ご主人の竹内さんも大のスキー好き。仕事の合間を見て、よく『宮城蔵王すみかわ』へ滑りに行くそう。そのためスキーヤーやスノーボーダーも温かく迎え入れてくれる雰囲気が漂っている。
2日目は『宮城蔵王えぼしリゾート』へ
滑走2日目は『宮城蔵王えぼしリゾート』(以下、『えぼしリゾート』)のスキー場トップから後烏帽子岳(標高1,681m)を目指す。
ゴンドラとリフトを使ってスキー場トップから歩けるとあり、バックカントリー愛好家も多い場所だ。スキー場は最長滑走距離4,3kmもあり、山頂の標高も1,350mと申し分ない。スキー場のふもとや中腹は初中級者が楽しめるコースが多く、上にあがるにつれ上級者コースも多くなるゲレンデだ。山頂のチャレンジコースは最大斜度35度の非圧雪バーンなので、降雪があった日は最高のパウダーランができる。
歩き出しは雪が積もった樹林帯の中を歩く。雲がかかっていたが、徐々に晴れてきて後ろを振り返ると太平洋まで見通せる絶好のスキー日和になった。
今年は樹氷が育ったようで、例年なら後烏帽子岳周辺は樹氷と呼べるまで雪が付かないのだが、今年は立派な樹氷になっている。
突き抜けるような青空と巨大なアイスモンスターに囲まれるなかを1時間半ほど歩くと後烏帽子岳の山頂に着いた。山頂は360度の大パノラマ。昨日歩いた刈田岳の山頂も見える。後烏帽子岳は宮城蔵王のなかでも蔵王連峰が一望できる好展望地。ガイドの半田さんも自身の“パワースポット”と表現する場所だ。半田さん曰く
「ハイシーズンの蔵王は9割雲の中です。なので、昨日の真っ白な景色も蔵王らしいのですが、この蔵王連峰が見渡せる景色も、“これぞ蔵王”です」
1日目はあいにくの天気かと思ったが、2日間で全く違う蔵王らしい景色を見ることができて、なんだか得した気分だ。
絶景を堪能した後は、いよいよスキー。後烏帽子岳山頂から『えぼしリゾート』の中腹まで、樹氷や木々の合間を縫って斜面を駆け抜ける。
斜面のコンディションは表面にうっすらと新雪が積もっており、スピードに乗るとターンを刻むたびに雪煙が舞う。
後烏帽子岳の山頂付近は気持ちの良いオープンバーンもあり、標高を下げるとツリーランに変わる。森の中は風の影響が無く、新雪も溜まっていた。一度のツアーでいろいろなコンディションを味わえるので充実感も大きい。
最後は『えぼしリゾート』のゲレンデを滑って下山する。先ほども半田さんが述べたように蔵王のハイシーズンは降雪の影響で晴れる日こそ少ないものの、裏を返せばパウダー遭遇率が高く、風の吹き方によっては新雪が溜まる場所もある。樹氷とパノラマの絶景と最高の雪に出会えた蔵王の旅だった。
今回使用したクルマ
モダンに進化を遂げながら、Jeepが培ってきたオフロード性能のすべてを凝縮。米国ネバタ州からカリフォルニア州に続く世界一過酷と言われるルビコントレイルから命名。その名の通り、道なき道を難なく進むJeep最強グレード。
『ジープ ラングラーアンリミテッド ルビコン(Jeep Wrangler Unlimited Rubicon)』
ラングラーに関連する他記事はこちら!
ラングラーの写真はこちら!
商品に関するお問い合わせは、Stellantisジャパン株式会社まで。
ジープ フリーコール 0120-712-812(9:00~21:00、無休)
https://www.jeep-japan.com/
今回の旅で使用した、こだわりギア紹介
【Information】
ZAOC
〒989-0916
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字上ノ原
MAIL:mail@zaoc.org
URL:https://www.lakeside55.com
マウンテンフィールド宮城蔵王すみかわ
〒989-0916
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉倉石岳国有地内
TEL:0224-87-2610
http://www.zao-sumikawa.jp/
宮城蔵王えぼしリゾート
〒989-0998
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉
TEL:0224-34-4001
http://www.eboshi.co.jp/
峩々温泉
〒989-0901
宮城県柴田郡川崎町前川峩々1
TEL:0224-87-2021
https://gagaonsen.com/