UNMAP YOUR LIFE ~青森県、八甲田・酸ヶ湯編~ 自分を解放する、こだわりの時間
「人生は、どこへ行くかではない。どう楽しむかだ」を体現する企画、UNMAP YOUR LIFE。今回は、青森県の八甲田山へ、ジープ コンパス リミテッドで向かった。冬は豪雪地としても知られる山の麓には、名湯『酸ヶ湯温泉』が湧き出ている。そのそばには、八甲田大岳の眺めが良いキャンプ場もあるという。豊かな自然に囲まれて、多忙な日常を忘れさせてくれる場所だ。
八甲田山は、青森県のほぼ中央に位置する日本百名山の一座だ。18の山頂からなる火山群の総称で、主峰は標高1,585mの大岳。そのすぐ隣には1,478mの小岳が連なる。青森市内から登山口まで、車なら1時間ほどでアクセスできる。
今回は、いつもとは違う贅沢な山旅をするために本州最北の地を選んだ。
愛車と長い時間を共にできる絶好の旅。ロングドライブのなか、まだ見ぬ景色を思い描きながら『ジープ コンパス リミテッド(Jeep Compass Limited)』を走らせた。
青森県に入って高速道路を下りると、すぐに峠道に変わった。操作性に優れたコンパスだからこそ得られる安定感と心地良さに、ドライビングの醍醐味を感じる。緩急のある坂や曲がりくねった道をひた走ると、急に視界が開けて、目の前に十和田湖が現れた。まるで海のように広がる湖の横を進む。湖を抜けたら、国の特別名勝、さらには特別天然記念物に指定されている奥入瀬渓流沿いの道に出る。青白く流れる川の水はどこまでも透き通っていて、思わず車を降りて空気を吸った。渓流を取り囲む木々と苔むした岩とが織りなす色彩に見惚れてしまう。
奥入瀬を過ぎれば、酸ヶ湯温泉はすぐそこだ。日はまだ明るいが、山に登るには時間が遅い。まずは長旅の疲れを癒すべく、温泉に浸かることにしよう。
酸ヶ湯温泉は、長逗留するための湯治場として愛されてきた。現在は日帰りの利用者が目立つが、いまでも長期滞在する人のために炊事場が設けられている。
酸ヶ湯の代名詞ともいえるヒバ千人風呂に入る。白く濁ったかけ流しの温泉と硫黄の匂い、男女の分け隔てがない広大な一間の浴室は、非日常そのもの。幻想的な空間と湯に、心ゆくまで浸かった。
温泉から上がったら、すぐそばにあるキャンプ場にテントを張る。濃い緑色に包まれた大岳が目の前に迫る、絶好のポジションだ。フリーサイトにもオートサイトにも、多くのキャンパーが集っている。夏も盛りだというのに、ひんやりと涼やかな風が吹き抜ける。
明日登る山を眺めながら、仲間と語らいつつ、ゆるやかなひとときを過ごす。
翌日は大岳を目指して6時から行動を開始する。
酸ヶ湯温泉の麓に湧き出る天然水を汲み、いざ出発。出だしはブナの木が密生する樹林帯を進む。八甲田にはバックカントリースキーで訪れたことがあった。冬は見渡す限り真っ白な雪で包まれる八甲田だが、夏は濃い緑が生い茂る。およそ1時間歩くと、辺りをゴツゴツとした岩が取り囲む、“地獄湯の沢”に着く。地面から煙が噴き出し、硫黄の匂いが立ち込める一帯はまさに“地獄”を思わせる景色だ。
迫力ある岩石地帯を抜けたら、森林限界に出た。標高1,585mの八甲田山は、高緯度に位置するため、森林限界が低い。歩き始めて1時間半ほどで、高山さながらの景観になった。すぐそばに大岳、少し離れたところには小岳が見える。登山道の脇には高山植物が種類豊富に咲いていて、どこを切り取っても絵になる景色が広がっている。ここは仙人岱と呼ばれる景勝スポット。最上の場所に見つけたベンチに腰掛けて朝食をとる。何物にも代えがたい時間だ。
山の上は、周囲に厚い雲が取り囲み、大パノラマは望めなかった。
頂上には大きな山頂標識と広いスペースがある。豆から挽きながら、ゆっくりとコーヒーを淹れる。周囲からは、青森特有の訛りで談笑が聞こえてくる。
車であれば市内からほど近く、装備さえ整えれば危険も少なく簡単に登れる山とあり、地元民から親しまれているのだろう。日本百名山の一つなので、全国から訪れる人も多いはずだ。
この先は、大岳鞍部避難小屋まで下り、周回ルートで下山する。途中で毛無岱の湿原地帯を通る。周囲を遮るものが何一つない、幻想的な世界が広がる。木道は歩きやすく、景色を楽しむ余裕も生まれる。振り返ると大岳の眺望が良い。
そこには、自分と同じく、思い思いの時間を楽しむ人たちがいた。
時間がゆっくり流れているような世界のなかを歩きながら帰路へ向かう。
後ろ髪を引かれる思いで、八甲田山を後にした。
今回使用したクルマ
『ジープ コンパス リミテッド(Jeep Compass Limited)』
コンパスに関連する他記事はこちら!
コンパスの写真はこちら!
商品に関するお問い合わせは、Stellantisジャパン株式会社まで。
ジープフリーコール 0120-712-812(9:00~21:00、無休)
https://www.jeep-japan.com/
今回の旅で使用した、こだわりギア紹介
【Information】
酸ヶ湯温泉旅館
〒030-0197
青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地
TEL: 017-738-6400
http://www.sukayu.jp
酸ヶ湯キャンプ場
〒030-0197
青森県青森市荒川南荒川山地内
TEL:017-738-6566
http://www.sukayu.jp/camp/index.htm
【おすすめ記事】
Text:BRAVOSKI
Photos:WATARU SUGIMURA