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2021.04.15

UNMAP YOUR LIFE ~長野県 白馬バックカントリー編~ 自分を解放する、こだわりの時間

「人生は、どこへ行くかではない。どう楽しむかだ」を体現する企画、UNMAP YOUR LIFE。今回はジープ レネゲード トレイルホーク フォーバイイーとともに、春の装いをみせはじめる3月下旬に長野県白馬村を訪れ、雄大な北アルプスの懐に抱かれた。

冬と春が交錯する白馬へ
ジープ レネゲード フォーバイイーに乗って

長野の北西部にある山間に囲まれた白馬村といえば、冬はスキーやスノーボードをするために多くの人が訪れる土地だ。夏は登山をはじめさまざまなアウトドアアクティビティが盛んに行われるとあって、四季を通じてアクティブな人で賑わっている。
村の西側には、5つのスキー場が並び、その背後には標高3,000m近い北アルプスの峰々が連なっている。ここ数年は、スキー場のトップからすぐにアクセスできる山々に、国内外を問わずバックカントリー愛好者が惹きつけられて止まない。
壮大なロケーション、標高の高さや地形がもたらす雪質や雪の量などを求め、経験値の高い滑り手をはじめ、ガイドツアーに参加するビギナーもここでしかできない滑走体験を得にやってくる。
連日にわたって降雪に恵まれパウダーが堪能できる厳冬期に比べ、3月下旬ともなれば、天候や雪の状況は随分と落ち着く。冬から春へと季節が移りゆくこの時期ならではの山を体感すべく、一路白馬へと向かった。

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▲山麓はすっかり春めいた様子だが、雪が覆う山並みは冬模様。車を走らせるのに気持ちいい季節だ。

旅の相棒は『ジープ レネゲード トレイルホーク フォーバイイー(Jeep Renegade Trailhawk 4xe)』。この車はガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたJeep初のプラグインハイブリッド車(PHEV)。これは、Jeepが長年培ってきたオフロード走行性能を犠牲にすることなく、電気モーターで走る際は排ガスをいっさい出さない環境性能を併せ持ったものだ。バッテリー容量は11.4kWh。約4時間で充電が完了し、電気モーターのみで走る「ELECTRIC」モードでは走行距離48kmを実現する。

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▲スキー場の背後にそびえ立つ北アルプスの峰々。

このガソリンエンジンと高効率な電気モーターのパワーユニットは、さまざまな面で従来のレネゲードを凌駕している。
ひとつは燃費の向上。できる限りエンジンを回さないモーターファーストによって、これまでのレネゲードよりも燃費がよく、取りも直さず環境に配慮した仕組みになっている。
ふたつ目はパワーの進化。低燃費1.3L直列4気筒マルチエア16バルブインタークーラ付ターボのトレイルホーク フォーバイイーのエンジンの最高出力は179ps、プラグインハイブリッドのeモーター最高出力は60ps。組み合わさった新しいパワーユニットは最高出力239ps、最大トルク270N・mを発揮する。
それでいて、あらゆる路面状況で安定した走行を支えるJeepのセレクトラックフルタイム4×4システムは健在だ。

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▲電動で走っているとは思えないほど、曲がりくねった道をものともせず走るレネゲード。

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▲ガソリンエンジンと電気モーターの組み合わせは、パフォーマンスを大幅に引き上げた。

再生エネルギーに力を注ぐ白馬エリア
これからは自然への負荷を考える時代に

例年以上に暖かく春の訪れが早かった3月。冬から春の装いに移るスピードがいつも以上に早く感じたのは白馬も例外でなく、3月は麓の降雪がほぼなく、普段なら標高の高い場所や麓の街の日陰に残る雪も、にわかに減っていた。

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▲標高を上げれば雪は豊富にある。ただ、麓の融雪のスピードが早かった。

白馬村は2019年に“気候非常事態宣言”を表明し、2020年には温室効果ガスの排出量または二酸化炭素を実質ゼロにすることを目標にする“ゼロ・カーボンシティ宣言”を行った。
それを受け、例えば八方尾根スキー場ではリフト9基を再生可能エネルギー100%の電気で運行し、白馬五竜スキー場ではナイターゲレンデのすべてを再生エネルギーで賄っている。また、白馬岩岳ではカーシェアリングを推進するためのカープール優先駐車場を設置するなど、持続可能な環境を作るために大きく舵を切っている。村内の各事業者が未来に向けて、いま何かをしなければならないと感じ取っているのだ。
変わりゆく雪山環境に施策を行う白馬村。自然で遊ぶことの楽しさを知る僕らはその恩恵を十分に受けるだけなく、変化する環境をいち早く感じ取ることができる。
この先、2050年までには世界はCO2排出ゼロを目指し、国内においても2035年までに新車販売はすべて電動車を実現するとしている。そうしたなか、自然環境のことを考えると、Jeep初となるプラグインハイブリッドカー・レネゲード トレイルホーク フォーバイイーは、これからの時代にあった選択肢の一つとして挙げられるのではないだろうか。

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▲今回は200Vの充電設備を備えた『白馬樅の木ホテル』を宿泊地として選択。

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▲レネゲード トレイルホーク フォーバイイーのバッテリー容量は11.4kWh。約4時間で満充電できる。

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▲満充電の状態ではおよそ48kmの走行が可能。村内スキー場の往復移動ならば電気の力のみで走れる。

穏やかな天気の合間を縫って
標高の高い雪山に足を進める

夜には翌日のバックカントリーをガイドする古瀬和哉から、ここ最近の白馬エリアのコンディションを告げられた。会話の中でも、麓は例年よりも融雪が進んでいることを耳にする。標高を上げれば積雪が豊富なことを知り、翌日の滑走場所は八方の上部を目指すことになった。
そして翌朝。下り坂傾向の天気と聞いていたが、上空には青空が広がり、スキー場の背後にそびえる白馬の山並みがくっきりと見える。早速満充電されたレネゲードに乗り込み、電動のみで八方尾根スキー場のリフト乗り場へ向かう。標高を一気に上げ、ゲートからバックカントリーエリアへと出てハイクアップの準備をはじめた。
狙うは八方尾根の南側斜面。1時間ほどのハイクでボトムまで標高差約1,300mを落とすことができる。ほどよく急斜面があり、距離も長くとれるとあって、白馬八方エリアではオーソドックスに滑られている場所だ。

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▲今回のガイドはローカスガイドサービスの古瀬和哉さん。白馬エリアを中心に活動する古瀬さんはプロスキーヤーとしての顔もあり、様々な斜面を滑るノウハウをユーザーに伝えている。

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▲山並みがはっきりと見える間にまずは1本滑る。スケールの大きな景色に抱かれながら気持ちよくフォールラインにスキーを落とし込む。

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▲標高が高い八方のバックカントリー。厳冬期は風雪に叩かれやすいが、天気の落ち着く春は気持ちよく歩ける。ジャケットを脱いでも歩いていれば陽気が暖かく、時折吹くひんやりとした風が体を包むと、心地よい気分に浸れる。

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▲正面には山岳滑走者憧れの不帰の斜面。その複雑な山肌は見飽きない。

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▲ハイクアップ中に滑る斜面に目星をつける。歩いているときも滑る斜面をイメージしながら、滑走ラインを想像する。

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▲パウダーを狙うよりも難しい春のザラメ雪。手つかずの斜面にスキーを走らせる。

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▲ハイシーズンよりも自然地形があらわになる春。変化に富んだ地形を滑る楽しさがある。

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▲バックカントリーの斜面は広く、スキー場を滑るときとは異なる距離感覚に陥りやすい。普段以上にセーフティな速度域で広大な斜面に思い思いのラインを描く。

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▲急斜面を滑り降り、セーフティを確認した場所から皆で滑り降りる。見た目以上に雪の状態は難しく悪戦苦闘する場面も。

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▲うねるような地形がよく分かる春のバックカントリー。白い部分は数日前に降った雪が残った跡だ。

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▲標高を下げると斜面のあちこちにクラック(穴)が見受けられる。慎重に斜面を選び、柔らかな雪のコンディションでは雪しぶきを上げる。

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▲途中何度かの休憩を入れながら標高差約1,300mを落とし、充実した1日を過ごしてベースに戻る。

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▲雪の残る白馬を後にし、レネゲードを走らせる。

春のバックカントリーは移動や休憩時も暖かくて山にいること自体が気持ちがいい。落ち着いた天気のもと、安全な場所でゆっくりと滞在し、滑り終えた斜面を眺めたり、周囲の山々を見やったりと、景色を見ているだけで得も言われぬ充足感が味わえる。

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▲滑走した斜面を見渡す。左上の稜線の先は唐松岳。

360度に渡って山並みが見渡せる展望台のような場所で、ふと頭をよぎったのは、できる限り長くこの楽しみを味わい尽くしたいということだ。南北に長い日本は11月末から初夏まで滑れるフィールドに恵まれている。何十年先も自然に身を置きながら、この雪を滑る楽しさを減らしたくない。
ベースへ戻ると静かに起動するジープに荷物を積み込み白馬の山を後にする。帰りの道中は春山の気持ちよさを反芻しながら、雪や自然のことに思いを馳せる旅路となった。

今回使用したクルマ

ジープ レネゲード トレイルホーク フォーバイイー(Jeep Renegade Trailhawk 4xe)

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【主要緒元】
全長:4,255mm/全幅:1,805mm/全高:1,725mm/最低地上高:210mm/車両重量:1,860Kg/乗車定員:5名/エンジン種類:直列4気筒 マルチエア16バルブ インタークーラー付ターボ/総排気量:1,331cc/使用燃料:無鉛プレミアムガソリン/最高出力:132kW(179ps)/5,750rpm[ECE]/最大トルク:270N・m(27.5kg・m)/1,850rpm [ECE]/4輪駆動/電子制御式6速オートマチック

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商品に関するお問い合わせは、Stellantisジャパン株式会社まで。
ジープ フリーコール 0120-712-812(9:00~21:00、無休)
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▲街での利便性とハードな走行、両者を叶えるデザイン。個性的な「X」のマークをしたLEDテールランプは、米軍がその昔使用していたガソリン容器をモチーフにしたデザイン。デパーチャーアングルのついたフロントバンパー形状が特徴で、レネゲード リミテッドと比べても全高があるため、とくにオフロード走行時の足回りや走りに違いをもたらしている。

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▲見慣れた従来ロゴにブルーの差し色が入る。この印象的な青色がPHEVである証だ。

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▲トレイルホークの全高は1,725mm。足回りに高さがあるからオフロードの走りやすさに直結する。チェーンをつける際も空間にゆとりがあるから作業もしやすい。

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▲リアバンパーに内蔵された超音波センサーによって死角にある障害物を検知。音や表示で警告してくれる。車体後ろにあるロゴ「4xe」にもPHEVの証であるブルーの差し色が入る。左下にはフォグランプが入る。

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▲オフロードでの走破性の証「TRAIL RATED」のバッジ。

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▲レネゲード用のTHULE純正パーツを装着すれば、スキーやスノーボードを車内に積み込まなくて済む。ワンタッチで開閉するから出し入れもスムーズ。

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▲前方の視界に集中できる7インチのフルカラーのマルチビューディスプレイ。写真は充電中の状態。充電残量や満充電までの時間が表示される。

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▲コンパクトな車体ながらフロントスペースは広々とした空間。ドライバー正面には4xe専用フルカラー7インチマルチビューディスプレイ、センターには8.4インチタッチパネルモニターがあり、Apple社のCarPlayとも連動する。

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▲Jeepが長年積み重ねてきた走破性を味わえる電動4×4システム。さまざまな環境や路面状況に応じて「AUTO」「SPORT」「SNOW」「SAND/MUD」「ROCK」といった5つのモードから選択できる。

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▲アクセルペダルを離している惰性走行時には電気モーターは発電機として作動する。走行中でもバッテリーを常に充電することが可能だ。

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▲電源モーターやバッテリーをリアシート下に置くことで、従来どおりのラゲッジスペースを確保。たくさんの荷物を積み込んで旅に出られる。リアシートは左右のシートが個別に倒せるので人数や荷物量、用途に応じてさまざまな形にカスタマイズできる。

今回の旅で使用した、こだわりギア紹介

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▲(左)PEAKPERFORMANCE(ピークパフォーマンス)『M Vertical Pro Jacket』ゴアテックスプロの透湿性に優れたMost Breathable テクノロジーを採用し透湿性に大変秀でたジャケット。ビブパンツもある。
(右)『M Gravity Jacket』過去のモデルからインスパイアされ、スキーとファッションを融合させたモデル。バックカントリーで使い勝手に優れた機能を多く搭載している。こちらもゴアテックスを使った3レイヤーパンツがある。

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▲(左上)POINT6(ポイントシックス)『シームレスベースグローブ』優れた調湿性と体温維持をサポートするインナーグローブ。
(左下)GURNEY GOO(ガーニーグー)『スモールチューブ』ブーツの中が蒸れやすい春時期に重宝する乾燥促進チューブ。摩擦を減らし乾燥した皺のない状態を保つ。
(中)EARTHWELL(アースウェル)『ロースターボトル 12oz』特許取得のキャップはワンハンドで開けられる。密閉性が高い断熱構造のステンレスボトル。ドライブに最適なサイズ。(右)STANLEY(スタンレー)『クラシック真空ボトル 0.47L』ブランドのクラシックモデルがリニューアル。日常でも使いやすいサイズ感だ。

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▲(左)WESTERN MOUNTAINEERING(ウエスタンマウンテニアリング)『メンズ・フラッシュベスト』重量わずか140g(Mサイズ)のダウンベスト。厳しい条件下でも体幹を保温する。
(右)HOUDINI(フーディニ)『パワーエア フーディ』特殊なカプセル構造でそのなかに中綿と空気の層を含んで保温性を確保する。繊維のヌケ落ちを1/5に抑えることで、近年話題に上がっているマイクロプラスティック問題に対応している。

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▲(左)HESTRA(ヘストラ)『Ergo Grip Active』耐風性と防水性に秀でたゴアウインドストッパーを使ったライナー入りの薄手グローブ。3D形状に裁断縫製されて握りやすい。
(右)『3-Finger Full Leather Short』操作感と保温力を兼ね備えた3本指グローブ。カフの短いこのタイプは操作性も軽快。

【Information】

白馬樅の木ホテル

〒399-9301 
長野県北安曇郡白馬村北城4683-2
TEL:0261-72-5001
https://www.mominokihotel.com/jp

Locus Guide Service【ローカスガイドサービス】
山岳ガイド&バックカントリーガイド

https://locus.guide/

Text:BRAVOSKI
Photos:WATARU SUGIMURA

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