「人生は、どこへ行くかではない。どう楽しむかだ」を体現する企画、UNMAP YOUR LIFE。今回はジープ ラングラー アンリミテッド スポーツとともに、まだまだ“ゲレンデを楽しみたい”男仲間で日本屈指の豪雪エリア、岩手県の夏油高原スキー場へ向かった。
日本屈指の降雪量を誇る、岩手県の夏油高原スキー場。夏の油と書いて“げとう”と読む。
近年のインバウンドブームで、外国人からもますます日本の雪は注目されているが、その中でも今、さらに話題となりそうな場所の一つがここだ。
そんな、本物味溢れる山に『ジープ ラングラー アンリミテッド スポーツ(Jeep® Wrangler Unlimited Sport)』で向かった。
スキー、スノーボードファンにとっては、3月はまだまだウインターシーズン。
今回の目的地に選んだ夏油高原は降雪に恵まれるエリアで、毎年のごとく本州最速で全コースをオープンし、年によってはゴールデンウイーク終了後も営業を続けられるほど積雪量が豊富な場所だ。
夏油高原のゲレンデマップ。
ゴンドラ降り場には、その日のコンディションが掲示されている。
地理的には都内から約500km。距離があることもあり、長野県や群馬県、新潟県のスキーリゾートほどはメジャーとは言えないが、知る人ぞ知る、“豪雪”という名にふさわしいゲレンデなのだ。
そんな、時には想像がつかないほどの雪深い道のりが待ち構え、かつ長距離運転でも新型ラングラーなら実にこころ強い。しかも、アンリミテッド スポーツは2Lのターボエンジンを搭載しており(直列4気筒DOHCターボ)、軽快な走りに加えて燃費も非常に優れている。
せっかく雪山へ行くのなら、滑りはもちろん、温泉や食など、旅としてのこだわりも満喫したい。そんなジープ愛好者に向けた旅をご紹介。2月中旬、雪山にこだわる男仲間で向かった。
なぜ夏油が「豪雪」なのか
国内で、降雪量が多い地域といえば、青森県の酸ヶ湯、山形県の月山、新潟県の妙高などいくつか有名所があげられる。
そんな中、夏油が位置する岩手県の、しかもゲレンデトップの標高が1,077mのこのゲレンデになぜこれほどの雪が降るのか。
地理的に説明するとこうだ。
そもそも日本に雪をもたらす雪雲は、日本海の向こう側、シベリア半島からやってきて、それが日本列島にぶつかって雪を降らせるわけである。そして、夏油の東側には、秋田平野、横手盆地と、日本海からずっと標高が低い平地が続くので、水蒸気をたっぷりと含んだ雪雲が初めて山脈にぶつかるのが夏油というわけである。
夏油高原の場所。左側には平地が広がる。また、南北には1,600mを超える山脈が連なり、夏油高原の付近は標高が低く雪雲の通り道となる。
さらに、秋田県との県境である奥羽山脈の中でも、夏油の北には標高1,600mを超える秋田駒ケ岳(標高1,637m)、駒ケ岳(標高1,613m)、八幡平(標高1,613m)が連なり、一方南には栗駒山(標高1,627m)が位置する。その中間の、まさに雪雲の通り道に位置するのが夏油高原となる。
山頂エリアから広がる東側の山塊。
そんな特殊な場所に目をつけられ、スキー場開発が行われた。1993年のオープンは日本のスキー場としては比較的新しく、それゆえ施設の快適性も高い。扇型となるゲレンデベースには天井の高いセンターハウスがあり、食事、レンタル、駐車場とゲレンデ施設の全てが一箇所に揃う。
どのコースを滑っても、最後はゲレンデのベース(写真左)に戻ってくるコース設計だ。
ゲレンデのベースとなる、センタードームの室内。高い天井は開放感抜群。2階には大型レストランがある。
また、ベースからコースのトップまで2つのゴンドラが架かるので、降雪時でもリフト待ちで雪に耐える必要は皆無。さらに、ゲレンデメインとなる、距離1,740mのゴンドラ(第1ゴンドラ)はナイターでも稼働するので夜9時まで滑りまくることが可能だ。
ナイターゲレンデと第1ゴンドラ。
拡大するツリーエリア
ツリーランエリアを爽快に滑る。
降雪量とともに、雪質の良さも夏油の魅力。
時にはオーバーヘッドのパウダースノーの日もある。
恵まれた降雪量と上質な雪を活かすべく、夏油高原が力を入れているのがツリーエリアの解放だ。
これは、リフトでアクセスできるコースとコースの間となる自然の木々の間を滑走することができる非圧雪エリアのこと。上級者向けのエリアとはなるが、大自然を感じながら滑ることができる開放感、爽快感はコースでは得られない体験としてファンから愛されている。特に、降雪後のフワフワなパウダースノーを、これだけ広大なエリアで解放しているゲレンデは非常に珍しい。
ゴンドラ降車駅にあるゲレンデ情報板。
“激パウ”とは、非常に降雪量の多い日に、降った雪のまま、あえて圧雪せずに残しているコース状態のことを示している。
5つのツリーエリアがあり、それぞれのオープン状況とクローズ時間はスキー場が管理している。
ただし、ここを楽しむ上ではいくつかのルールがある。
まず、このツリーエリアは、完全な自己責任エリアであること。そして、ヘルメット着用が義務化されており、もしもの事故のためにゲレンデへの緊急連絡先(電話:0197-72-8848)を把握しておくこと。
また、ゲレンデ非管理のこのエリアの状況は、ホームページでも随時更新されている。
ゲレンデ外で山スキーを行う場合は、ゲレンデベースセンターで登山届けを提出する。
ゲレンデの裏面に広がるブナ林。