どんな悪路でも乗り越える、驚きの走破性を体験! Jeep®︎ ALL Trail-Ratedモデル試乗会レポート!
「私達は75年以上オフロードに向き合ってきました」 エンジニアのリッチー・シルバートさんインタビュー
本国からエンジニアのリッチー・シルバートさんがいらしていたので、インタビューさせてもらった。
「今では様々な自動車メーカーが4WDモデルを送り出していて、中にはラングラーと同じくらいの走破性を持つモデルもあるでしょう。けれど、ラングラーを含めた私達のTRAIL RATEDバッジをつけたモデルの悪路走破性は、すべてがそのレベルかそれ以上。そこに大きさやタイプ違いのモデルが揃っていて、好みや条件などに合わせて選んでいただくことができます。そして、最高峰のルビコン。走破性に関しては比類するものがないと思います。オンリーワンの存在です。私達は75年以上オフロードに向き合ってきました。オフロードのことはよく知ってます。常に過酷なオフロードのテストを繰り返しています。そうした中で得てきた小さなノウハウも、ふんだんに活かしてきています。だから悪路を走っていても、ドライバーにはストレスはないと思いますよ。日本のジープ・ユーザーの皆さん全員に今回のような激しい悪路を走ってみてくださいというつもりはありませんが、同じジープ・ユーザーが集まる場所に足を運んで、お互いにコミュニケーションをとりながらジープの世界観を楽しんでいただきたいな、と思っています」
最後に今回の悪路走行の楽しさを増強してくれたものについてふたつ、軽く触れておくことにしよう。
ひとつは、今回の試乗車が履いていたタイヤ、BFグッドリッチのマッドテレインT/AとオールテレインT/A。どちらも基本はオフロードを想定して開発されているタイヤで、サイドウォールがしっかりしていて地面と接地する面が柔軟に土や岩肌などを掴んでくれるので、足元の安心感がとても大きかった。ぬかるみを走ったので当然汚れはするのだが、パッと見と違って泥詰まりがほとんどなかったのも、その安心感につながった。こうした悪路を走るとすれば、普通のタイヤでは歯が立たない。今回はこのタイヤがあったからこそシロートでも走行を楽しめたのだな、と感じている。
それからもうひとつは、すべてのTRAIL RATEDモデルのインフォティメントシステムに備わっていた、オフロードページという機能。タッチパネルに縦横の傾斜角や現在のモードなどの走行状況、現在の駆動系の作動状況などを表示させることができて、それをチェックしながらの走行では安心感の裏付けを得られるとともに特別なことをしている感覚が味わえて、ちょっと病みつきになりそうだった。
とはいえ、やはり感動的だったのはクルマ本来が持つ走破性。Jeep®︎ の持つ実力の真髄を100%味わうことができたとはとても思えず、もっともっと奥の深さがあることをひしひしと感じ取れたのがいいところ。そのレベルのドライバーである僕ですら、“どこにでも行きたいところへ行ける”という気持ちを実感として強く強く味わえた。そこにある絶大な安心感と、楽しさが待ち受けてる予感。それを知ることができたのは大きかった。……どこにも行けないのだけどね。泡沫ライターゆえ、何やらせわしくて。
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Text:嶋田智之
Photos:Masato Yokoyama