どんな悪路でも乗り越える、驚きの走破性を体験! Jeep®︎ ALL Trail-Ratedモデル試乗会レポート!

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5月にJeep®︎ から100台限定販売のGrand Cherokee Trailhawk、Wrangler Unlimited Rubiconが登場したことをうけ、全てのTRAIL RATEDモデルを体験できるオフロード試乗会が行われました。河口湖で行われた試乗会に参加したモータージャーナリストの嶋田智之さんによる試乗インプレッションをお届けします。

どんな悪路でも乗り越える、驚きの走破性を体験!

「えっ? ウソだろ?」の連続だった。下から見たら壁かと思えるような登り坂。上から眺めると奈落のように感じられる下り坂。雨が降った後のドロドロのぬかるみ。頭ぐらいの大きさの石がゴロゴロと転がってるガレ場地帯。このまま横倒しになるんじゃないかと不安になるほど片側下がりの傾斜地。前後輪ともひとつずつ浮くような高い土のコブが続く場所。そうした数々が複合技で次々と現れる、絵に描いたような悪路の中の悪路。

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2輪駆動では絶対に無理、いわゆる生活4駆と呼ばれる並みの4WDシステムを持つクルマでも分け入るのに躊躇し、最も駆動に自信が持てる2本の自分の足でも間違いなく往生しそうな、そんな道ともいえないような道を、“TRAIL RATED”のバッジをつけた4台のJeep®︎ はあっさりと、涼しい顔をしたまま走破してみせたのだ。

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しかもドライバーである僕は、自動車ライターを職業にしていてオンロードやサーキットでの経験はそれなりにあるものの、オフロードに関しては全くのシロート。悪路を走るためのテクニックなど、何ひとつ持ち合わせてはいない。それなのに……だったのだ。まるでキツネに摘ままれたどころかデコピンでも喰らわされたかのような、ちょっと信じられない体験だった。

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Jeep®︎ ブランドの4WDシステムを備えたモデル達が世界で最も高いレベルの悪路走破性を持っているということは、たとえ何となくではあっても、誰もが意識していることだろう。けれどその実力の真髄には、なかなか触れられるものじゃない。晴れてオーナーとなってオフロード・コースに走りに行くなどしないと、体験することができないからだ。今回はレネゲード、チェロキー、グランドチェロキーに“トレイルホーク”が、そしてラングラーには“ルビコン”が追加となり、Jeep®︎ のTRAIL RATEDモデルのラインナップが充実したということで、幸運なことにオフロード・コースでまとめて試乗できる機会をいただいた。

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TRAIL RATED──。そのバッジがAピラーの根本にマウントされたモデルは、Jeep®︎ の中でも格別といっていいだろう。トラクション(駆動性)、渡河性能、機動性、アーティキュレーション(接地性)、地上高などにまつわる、Jeep®︎ ブランドが自らハードルを上げに上げた過酷にして高度なオフロードでの厳しい性能試験に合格した証であり、各モデルの最も走破性の高い、まさしく“どこにでも行ける”を具現化しているモデルにしか与えられないバッジであるからだ。

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とはいえ、冒頭で触れたような強烈な状態のオフロード・コース。日々の暮らしの中で直面したら、そこに入っていこうという出来心すら湧いてこない……というか、それ以前にあっさり黙殺して別の道を探しはじめるようなシチュエーションだ。いざ……となったときに腰が引けたような気分になったことは白状しておくべきだろう。

今回参加したJeep®︎ のラインナップ

ジープ レネゲード トレイルホーク(Jeep®︎ Renegade Trailhawk)

最初に選んだのは、TRAIL RATEDモデルの末っ子といえるレネゲード トレイルホークだった。最も車体が小さくて、不慣れな状況でも取り回しがしやすそうだと考えたからだ。4WDのシステムは、オンデマンド式のセレクテレイン+アクティブドライブロー。TRAIL RATEDモデルの中では最も4WDのパフォーマンスが穏やかで、他の一般的な4WD車に近いものと思い込んでいる人もいるようだが、いやいや、とんでもない。

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正直にいうなら、愛らしいルックスからちょっとばかり懐疑的になってたようなところは僕にもあったが、ぬかるみに足をとられがちな急坂も逞しく登っていくし、転落しそうな下り坂もヒルディセントコントロールのスイッチをポチッと押せば、ステアリング操作をするだけで自動的にひとつも難なく降りていく。新しい1.3リッター・ターボのエンジンも、ペダル操作によるパワーとトルクのデリバリー・コントロールがしやすい性格だった。ヤンチャに見えるけど、ものすごく優秀。できる末っ子、といった感じである。4WDモデルとしてのパフォーマンス、これで充分以上だろ! と、のっけから感じさせられたのだった。

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▲『ジープ レネゲード トレイルホーク(Jeep®︎ Renegade Trailhawk)

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ジープ チェロキー トレイルホーク(Jeep®︎ Cherokee Trailhawk)

次に選んだのはチェロキー トレイルホークだった。アクティブドライブロックと呼ばれる、通常のチェロキーのアクティブドライブⅠにロッキングリアディファレンシャルを加えるなどさらに進化を遂げたオンデマンド式4WDシステムを備えてはいるが、そのモダンなスタイリングやインテリアから最も都会的なSUVであるように感じられるモデルだ。ところが、これが2度目のビックリ。まるでラングラーを走らせてでもいるかのように、メキメキと力強く悪路を制していくのだ。まさしくリアル・オフローダー。そのスマートなイメージからは、全く想像もできなかった強力なパフォーマンスだった。

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しかも、こちらはイメージそのものなのだけど、乗り心地がとても快適。大きな石や高い土のコブの連なりなどを乗り越えて着地したときに身体に伝わってくる衝撃は、洗練という言葉がパッと思い浮かぶほど。大きすぎない車体のサイズ感なども含めて考えると、このクルマが最も日常的に使いやすいスーパー万能選手、ということになるんじゃないだろうか。

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▲『ジープ チェロキー トレイルホーク(Jeep®︎ Cherokee Trailhawk)

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ジープ グランドチェロキー トレイルホーク(Jeep®︎ Grand Cherokee Trailhawk)

この日最大のビックリは、もしかしたらグランドチェロキー トレイルホークだったかも知れない。何しろ見るからにラグジュアリーSUV。車体は威風堂々の大きさで、室内もゴージャスなしつらえ、装備類もたりないものはない、といった感じである。

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そしてそれらの要素は、嫌でも車両車重にきっちり表れる。最も小さなレネゲード トレイルホークと較べたら700kg近く重く、2.2トンを軽く越えている。重さというのは時として駆動性や安定性の味方になってくれることもあるが、逆に重ければ重いほど登りにくくて落ちやすいという傾向が強く、それはオフロードではさらに顕著になる。クルマは物理の法則を越えることはできないのだ。普通なら。けれどこのクルマは、そのデメリットを感じさせることがなかった。ジープなんだから当然とばかりにぬかるんだ登り坂をスルスルと上がり、滑り墜ちそうな下り坂を確かな足取りで降りていく。

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グランドチェロキー トレイルホークはリアアクスルに電子制御式LSDを仕込んだクォドラドライブⅡというフルタイム4WDシステムを備えているのだが、各部の制御がかなり細かく正確に働いているのだろう。それはチェロキー トレイルホークにも備わっていたけど試せなかったセレクスピードコントロールという機能をここで初めて試して、さらに強く実感させられた。ドライバーはステアリング操作をするだけで自動的に一定の低速で下り坂を降りていけるヒルディセントコントロールと、その逆に急な勾配を自動的に一定の低速で登っていけるヒルアセントコントロールを組み合わせた機能なのだが、登り坂でこのスイッチをポチッと押すと、タイヤ1輪すらスリップさせることなく、ジワジワと確実に、安定した姿勢で上へ上へと進んでいけるのだ。自分がアクセルペダルの踏み込み加減でエンジンのパワー/トルクをコントロールして走るより、悔しいけれど遙かに巧み。勝てる気がしない。またクォドラリフトエアサスペンションを備えているので、こうした悪路では車高を上げてゆとりを持って走破できるし、そのうえ乗り心地も抜群に快適。素晴らしく上質なのだ。世にプレミアムSUVというのは数多存在しているが、これほどのオフロード性能と快適性と価格のバランスを考えたら、世界で最もコストパフォーマンスが高いプレミアムSUVといっても過言ではないだろう。グランドチェロキー トレイルホークは100台のみの限定発売なので、興味を持たれた方は急いだ方がいい。

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▲『ジープ グランドチェロキー トレイルホーク(Jeep®︎ Grand Cherokee Trailhawk)

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ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン(Jeep®︎ Wrangler Unlimited Rubicon)

そして真打ちはやはり、ラングラー アンリミテッド ルビコンだった。Jeep®︎ ブランド最強のオフロード性能を持つといわれるこのモデルの4WDシステムは、通常のラングラーのセレクトラック・フルタイム4WDをベースにさらに発展させた、ロックトラック・フルタイム4WD。

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副変速機で“4L”を選んだときのギア比がさらに低レンジ化され、最終減速比もより低速向けの数値となり、さらには必要に応じてスイッチ操作で後輪のみ、前後輪両方のディファレンシャルをロックすることができる機構が備わっている。また同じくスイッチひとつでスウェイバー(スタビライザー)を解除してフロントアクスルのストローク量をさらに豊かにすることができる、電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステムも与えられている。そもそもの大前提として、ラダーフレームにコイルリジッドのサスペンションという、Jeep®︎ の中でもラングラーのみが持つストラクチャー。目下のところ、悪路を走破するための仕組みとしてこれ以上のものはないんじゃないか? と感じられる、オールスター・ラインナップのようなシステムだ。

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僕は一度、ルビコンを雪上で試乗させていただいたことはあるのだけど、そのときには4Lのギアを使うこともなければ、ディファレンシャルのロックもスウェイバーの解除も試すことはなかった。そうした機能を使わなくても、全く何事もなく走破できてしまったからだった。けれど今回は全て活かしての走行だ。すると、どうだろう。急勾配の登り坂も、転落しそうな下り坂も、ドロドロのぬかるみも、剥き出しの岩も、すべて“今、何かあった?”とでもいうかのような感じで、余裕綽々でクリアできちゃったのだ。

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あまりに呆気なく走破できちゃうので、実際にやってるのはものすごいことなのに、そんなふうには思えないぐらい。登りは空しか見えず、下りは地面しか見えないような状況の中で、高さ50cmぐらいの土のコブを次から次にタイヤを浮かせたりしながら乗り越えていくような状況の中で、ふとそれが当たり前であるかのように感じてしまってることに気づいたときのインパクト。それこそがルビコンの実力がどれほどのものかをハッキリと表すエピソードかも知れない。だって僕は、繰り返すけどオフロードに関してはスカスカのシロートで、それなのに……だったのだから。Jeep®︎ は誰もが認める世界一。そして、そのJeep®︎ の中の最高峰。究極のオフローダーと呼ばれるルビコンがその名に全く恥じない存在であることを、強く実感できたのだった。ルビコン、本当にすごい! 語彙力のなさを露呈させちゃっているようで恥ずかしさもあるのだが、本当に嬉しいときには“嬉しい!”としかいえないのと同じで、本当にすごいと感動してるときには“すごい!”としかいえないのだ。

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▲『ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン(Jeep®︎ Wrangler Unlimited Rubicon)

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次ページ:【エンジニアのリッチー・シルバートさんインタビュー】

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