雪山の環境に耐えうる機能派、カスタマイズ可能な一生モノ、“着る寝袋”といった個性派アイテムなど、冬キャンプや車中泊で大活躍する最新&高機能なシュラフを、人気アウトドアブランドから厳選!
“雪山でのキャンプ”と聞くと玄人向けのイメージを抱くかもしれないが、近年は冬期営業に力を入れているキャンプ場も増え、グッとその敷居は下がっている。そして夏に比べて人が少なく、鍋を囲んだ食事なども楽しめるのが冬キャンプの大きな魅力だ。とはいえ夜中の気温は氷点下になることもあり、電源があれば暖房器具や電気カーペットを持参するのもアリだが、やはりしっかりとした防寒対策が必須だろう。そこで今回は、自宅のベッドや布団と比べても遜色ない寝心地と暖かさを提供してくれるシュラフ(寝袋)を一挙ご紹介!
※この記事は、2021.10.14に掲載した「【2021年・シュラフ特集】秋冬のキャンプや車中泊で暖かく過ごせる機能派から個性派までおすすめの寝袋17選」の内容を再編集し、増補改訂したものです。
WESTERN MOUNTAINEERING(ウエスタンマウンテニアリング)『アンテロープMF』
2サイズ×4シーズンにわたって使用できる保温性の高いモデル
▲『アンテロープMF』¥103,950〜(税込)
アメリカ・カリフォルニア州サンノゼで生まれ、最高級のスリーピングバッグを作り続けながら、2020年には50周年を迎えたウエスタンマウンテニアリング。同ブランド自慢の『アンテロープMF』は、850フィルパワーを超えるヨーロッパ産ホワイトグースを使用することで、使用温度域はマイナス15℃(摂氏)を誇る保温性の高いモデルだ。加えてシェル素材には、撥水性に優れたマイクロライトXPを使用。2サイズ展開で、厳寒地を除く条件下において4シーズン使用することができることも支持されている理由のひとつだ。
▼INFO
LOST ARROW
https://www.lostarrow.co.jp/store/
WESTERN MOUNTAINEERING(ウエスタンマウンテニアリング)『プーマMF』
保温性が抜群の厳寒地モデル。使用温度域はマイナス32℃!
▲『プーマMF』¥143,110〜(税込)
ウエスタンマウンテニアリングからもう1点、過酷なシチュエーションに対応できるモデルをご紹介しよう。使用温度域マイナス32℃(摂氏)の厳寒地モデル『プーマMF』は、同ブランドのゴアウィンドストッパー®モデルよりもさらに収納性と軽さに優れ、シェル素材は撥水性の高いマイクロライトXPを採用している。また、両サイドのダウン入りVブロックサイドバッフルや、ジッパー内側に備えた2本のドラフトチューブなどが保温性をキープ。ギミックが充実しているモデルは、よりコアなユーザーに支持されるはず。
▼INFO
LOST ARROW
https://www.lostarrow.co.jp/store/
NANGA(ナンガ)『RABAIMA BAG S 600』
人気を集めているフード付き封筒型シリーズのシングルサイズ
▲『RABAIMA BAG S 600』¥59,400(税込)
羽毛にとことんこだわったメイド・イン・ジャパンのダウンを生み出し続けるメーカー・ナンガから、人気を集めているフード付き封筒型シリーズの、シングルサイズをぜひチェックしてほしい。上面には保温性が高いダウンを採用し、体重によって潰れてしまう下面には化繊綿(シングルキルト構造)を使っている点が、このモデルのオリジナルなポイント。加えてドラフトチューブはファスナーサイドからの冷気の侵入をしっかりと防いでくれるため、キャンプから車中泊まで幅広いシチュエーションで大活躍するだろう。
▼INFO
株式会社ナンガ
https://store.nanga.jp
Snugpak(スナグパック)『ソフティー エリート3 レフトジップ』
高機能素材×軍規格モデルはコストパフォーマンスが抜群!
▲『ソフティー エリート3 レフトジップ』¥22,550(税込)
イギリス北部のウエストヨークシャーから、こだわりの寝袋やアウトドアウェアを世界中にお届けしているブランドがスナグパックだ。次世代型繊維・PARATEXとスナグパック独自の中綿・Softieを組み合わせた高機能素材モデル『ソフティー エリート3 レフトジップ』は、内側にINすると冷気をシャットアウト、開放すると寝袋で温度調節が可能な独自のシステム・EPS(エクスパンダ・パネルシステム)を採用している画期的なモデルだ。そしてもちろん軍規格モデルなので、ハードな環境・用途に使える耐久性も抜群!
▼INFO
株式会社ビッグウイング
https://bigwing.shop
finetrack(ファイントラック)『ポリゴンネストオレンジ』
世界初のシート状立体保温素材で寝袋の濡れは怖くない!
▲『ポリゴンネストオレンジ』¥47,850(税込)
あらゆる環境下において寝袋を濡らす心配がない、世界初のシート状立体保温素材・ファインポリゴン®を使用したライトウィンターモデルがファイントラックの『ポリゴンネストオレンジ』。濡れによる保温力の低下を抑える速乾性を備えているとともに、シート状立体保温素材の縫製構造によって防寒性能が低下するコールドスポットがとても少なく、効率的な保温効果を実現してくれるのが魅力。長期の山旅や水辺の旅など、アウトドアの醍醐味を堪能したいスポットで安眠を提供してくれる、次世代型スリーピングバッグだ。
▼INFO
株式会社ファイントラック
https://www.finetrack.com/f/webstore
NEMO Equipment(ニーモ・イクイップメント)『SONIC™-20』
最先端ファブリック×撥水ダウンを採用したハイエンドモデル
▲『SONIC™-20』¥67,100(税込)
ニーモ・イクイップメントは創業者であるカム・ブレンシンガーが、アメリカでも有数の芸術・デザインの大学であるロードアイランド・スクール・オブ・デザインの在学中に設立したアウトドアギアブランド。同ブランドの『SONIC™-20』は、最先端ファブリックと800フィルパワーハイドロフォビック(撥水)ダウンを組み合わせたハイエンドモデルだ。保温性を損なうことなく、寝返りをしたときなどの快適性を高めるため、膝周りにはストレッチ構造を採用。低温時にも快適に長時間使用することができるのが大きなメリットだ。
▼INFO
イワタニ・プリムス株式会社
https://www.iwatani-primus.co.jp/products/Nemo/index.html
montbell(モンベル)『ドライ シームレス ダウンハガー900 #1』
画期的なシステムと保温力を兼ね備えた防水スリーピングバッグ
▲『ドライ シームレス ダウンハガー900 #1』¥68,200(税込)
初心者向けからプロ仕様まで、幅広いラインナップを誇るモンベルのスリーピングバッグシリーズの中で、防水スリーピングバッグシリーズの『ドライ シームレス ダウンハガー900 #1』は、国内2,000メートル級の冬山にも対応できるモデル。何と言っても画期的なのは、ダウンの片寄りを防ぐ隔壁を廃した“スパイダーバッフルシステム”。さらに「ストレッチ」かつ「軽量コンパクト」という特長に加えて、縫い目の少ない構造×防水透湿性素材の採用で保温力も抜群だ。スリーピングバッグカバーいらずの軽量さも今の流行に合っている。
▼INFO
株式会社モンベル
https://www.montbell.jp/
Snow Peak(スノーピーク)『グランドオフトン シングル1000』
ウィットなネーミングと、メイド・イン・ジャパンのこだわり
▲『グランドオフトン シングル1000』¥64,680(税込)
ハイエンドなギアの数々が、玄人たちを唸らせるアウトドアの王道ブランド・スノーピークからは、ネーミングからしてウィットに富んだ寝袋をご紹介したい。『グランドオフトン シングル1000』のコンセプトは、「キャンプ=寝袋という既成概念からの脱却」。そのコンセプト通り、掛け布団とマットがセットになっていることで、自宅のベッドと遜色ない寝心地をアウトドアで提供してくれる。折り返しの隙間が生まれにくい構造や、冷気の侵入を防ぐダウンチューブなど、細部へのこだわりはさすがメイド・イン・ジャパン!
▼INFO
株式会社スノーピーク
https://ec.snowpeak.co.jp/snowpeak/ja
ISUKA(イスカ)『アルファライト 1300EX』
厳冬期の山岳縦走&積雪期の長期山行にも適した化繊モデル
▲『アルファライト 1300EX』¥25,300(税込)
大阪発の寝袋・シュラフ専門メーカーのイスカは、アウトドアから防災用まで。幅広いシーンで使えるアイテムを豊富に揃えている。「すべての人に快眠をお届けする」というテーマを掲げた同ブランドのラインアップの中でも、とりわけ厳冬期の3,000メートル級の山岳縦走や、積雪期の長期山行に適したモデルが『アルファライト 1300EX』だ。表裏はポリエステル100%の生地で、最大長が84(肩幅)×211(全長)センチメートルの化繊モデル。コンパクトなサイズ感ながら、ダウンと比べて濡れや湿気にも強いのもメリットだ。
▼INFO
株式会社イスカ
https://www.isuka.co.jp/products/index.html