Interview

2016.07.22

Jeep® River SUP Team JAPAN コロラド遠征&<Go pro Mountain Games>レポート!貴貫広子選手に密着取材。

「私この競技無理! 出場やめます」と言っていた去年

つづいてSUPクロス。この競技は4人同時にスタートし、決められたゲートを通って上位2人が次のヒートに進んでいく形式。スタートからゴールまで数百メートルと短距離だが流れの強い川の上に設置されたスラロームコースを通り、さらに他の選手が一斉にターンに突進してくるので、ターンの度に番狂わせが起こるため会場も盛り上がりエンターテイメント性も高い。
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2015年、SUPスプリントとSUPクロス2種目にエントリーしておきながら、実際の川の流れとMENSの競技の様子を見て「私にはこれ無理! 出場やめます!」と言って実際に欠席したのが別人のよう。他の選手と接近戦でぶつかり合うのが苦手だった彼女はこの一年でホームグラウンドである御岳にてクロスを想定した練習を積んで来たからだ。
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その練習の成果もありセミファイナルまで進むが惜しくも敗退。沢山のオーディエンスから喝采を受けながらゴールするキヌッキー。昨年に比べて格段上達した彼女、来年の目標はと聞くと「表彰台。なにがなんでも表彰台。教えてくれるヤクさんやランギ、応援してくれる皆さんの恩に報いるためにも絶対に上がります。そして日本人女性である私が表彰台にあがることで国内でリバーSUPが注目されるためにも」と決意を見せる。さらに今年のこれからの課題は「技術の安定性、メンタル面はすぐ焦る癖をなくして平常心を保つ!」と清々しく言い切っていた。が、それ以上に「とにかく常に川にいたい!」と笑顔で応えたのが一番の本音だろう。
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彼女が信頼するコーチ陣。東のヤク(写真中央)、西のランギ(写真右)と日本の2大巨頭から常に叱咤激励されている幸せな!?状態。彼らの教えを無駄にしないためにもレースの途中落水して流されたときも「絶対に、絶対に、ゼッタイに諦めない」そう思いながら最後まで漕いでいたそう。この姿勢にはチーム全員が感動した。

パドルで広がった人の輪、それが一番の宝物

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「大会や結果も大切だしこれからも頑張って行こうと思うけど、SUPがきっかけでいろんな場所に行き、いろんな人と出会える。それが一番うれしい。」

大会が終った後、ローカルパドラーやプロ達が僕たちJeep®チームのために集まりディナー会を開いてくれた夜に嬉しそうに語っていたキヌッキー。パドルを通して人の輪が広がり国を超えて友情が始まる。今回彼女がここで出会った何人かは今年の11月に僕たちのホームグラウンドである御岳に遊びに来る事になった。今度は僕たちが温かく迎えようと思う。もちろんJeep®で!
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遠征最終日デンバー空港に向う直前、『Jeep® Compass』2台と別れの時。単なる移動の道具というよりチームメイトのような存在でした。

Edit & Text: 藤村育三
Photos: Ikuzo Fujimura,Masayuki Takahata, TAMAO

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