Real Tabi with Jeep〜Jeepと行く、日本の“こころ”を探る旅〜〈新潟県・佐渡〉

日本海に浮かぶ美しき島、佐渡。伝統の先に広がる未来との邂逅

自由、冒険、本物、情熱──。4つのDNAを持つJeepを駆って、日本という地が持つ“こころ”を解き明かす旅へ。独自の文化を受け継ぎながら進化を続ける黄金の島を訪ねて。

今回ご紹介する新潟の旅をYouTubeでお楽しみいただけます。

起伏に富んだ海岸線が続き
南北の植物が自生する“日本の縮図”

新潟港からフェリーで佐渡の両津港へ。『ジープ ラングラー アンリミテッド スポーツ(Jeep Wrangler Unlimited Sport)』とともに船に乗り海を渡ることで、旅の相棒であるという感覚が深まってくる。

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日本海側最大の島である佐渡島(さどしま)は、海流の影響で新潟本土と比べて夏は涼しく冬は暖かいため、多種多様な植物が自生し島に多彩な表情を生み出している。また、一周約280kmの海岸線には日本の海岸地形が揃っているといわれ、島を巡ると異なるランドスケープが次々と目に飛び込んでくる。

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▲沢崎海岸に広がる万畳敷。「万畳敷」とは海中に隠れた巨大な一枚岩のこと。潮の満ち引きと天候によって、透明度の高い海面に青空や夕焼けが水鏡のように映し出される。

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そんなドライブを最大限に楽しむことができるのが、ラングラー アンリミテッド スポーツの『フリーダムトップ®︎ 3ピース モジュラーハードトップ』だ。簡単にルーフを取り外すことができるため、オープンエアな開放感あふれる走りで佐渡の大自然に触れることができる。

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▲外海府海岸沿いの道程ではルーフを取り外して開放的なドライブを。車内に雨の浸入を防ぐウェザーストリップを二重構造化し、窓枠に水抜きのドレーンパイプを組み込むなど雨漏れ防止対策も強化。

青空と心地よい海風を感じながら外海府海岸沿いの道を走ると、日本海に突き出した山とも見まごう巨大な岩、大野亀が見えてきた。風にそよぐ草原の緑や一枚岸壁、そして空と海のブルーが織りなす雄大な景色は、忘れることのできない強い印象を残す。

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▲島の北端のドライブコースでは、海に突き出す形状が亀の形に似ていることから「大野亀」と呼ばれる一枚岸壁の壮大な景観に出合える。

さらにノルウェーのフィヨルドを思わせる断崖が連なった尖閣湾、水平線に沈む夕陽が美しい七浦海岸……アルバムをめくるように変化する景観は、島がまるごと大地のテーマパークだと言っても過言ではないだろう。

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▲波浪により何万年にもわたって浸食された荒削りの断崖と岩礁からなる海岸線「尖閣湾」。観光シーズンには海中透視船での遊覧も楽しむことができる。

世阿弥の書にも綴られた
“黄金の島”で受け継がれた文化

佐渡の歴史、文化を語る上で欠かすことができないのが金銀山だ。『今昔物語集』に「佐渡ノ国ニコソ金ノ花栄タル所」と記されていることからも、この地では古くから砂金採取が行われていたことがわかる。東西3000m、南北600m、深さ800mに広がる金鉱脈は1601年に開山したと伝えられ、江戸時代初期から佐渡奉行所が置かれ徳川幕府の財政を支えてきた。明治以降も日本最大の金銀山として拡大発展し、平成元(1989)年に資源枯渇のため操業を休止するまで400年近く営まれてきた。鉱山や鉱場の遺跡は、ユネスコの世界遺産の候補に挙がっているという。夢の跡に佇むと、採掘に携わった多くの人々の思いが胸を去来する。

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かつて配流地だった佐渡には政争に敗れた貴族や知識人が流され、その中には室町時代を代表する能役者にして能作者であった世阿弥もいた。世阿弥が佐渡への道中や島の様子を綴った小謡(こうたい)集「金島書(きんとうしょ)」には「あら面白や佐渡の海、満目青山(まんもくせいざん)、なをおのづから、その名を問へば佐渡といふ、金(こがね)の島ぞ妙なる」と書かれている。そんな世阿弥との縁に繋がるのか、島をドライブしていると、あちらこちらで神社の境内に佇む能舞台を目にする。

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▲鉱山の近代化に貢献した相川の北沢浮遊選鉱場。泥状の鉱石と水を分離するシックナーと呼ばれる装置をはじめ、1ヶ月で5万トン以上の鉱石を処理していたという施設のスケールの大きさから東洋一とうたわれた。
※車両の撮影は特別に許可を得て行っています。

佐渡で能が広まったのは江戸時代、佐渡奉行である大久保長安が能楽師の出身であった影響が大きいといわれている。長安が能楽師一行を招き、神社に奉納したことから佐渡の能は発展し、武士だけでなく島のさまざまな階層へと広がり庶民の間にも浸透した。能舞台の数は、明治時代の終わり頃から大正時代にかけての最盛時には約90あり、現在でも30あまり残っている。京都や江戸、金沢などでは貴族や武士のものであった芸能が、遠く離れたこの島で独自の進化を遂げたことは何とも興味深い。

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▲佐渡金銀山の開発初期の採掘地とされる江戸時代の露天掘り跡「道遊の割戸」。金脈を掘り進むうちにできた山頂部のV字の割れ目は幅約30m・深さ約74mにも達し、佐渡金山のシンボルとなっている。
※車両の撮影は特別に許可を得て行っています。

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▲正保2(1645)年に能舞台が建立され、佐渡で初めて神事能が奉納された春日神社。現在の舞台は羽茂滝平の諏訪神社から譲られたもので平成18(2006)年に移築。毎年、薪能をはじめさまざまな催しが行われている。

伝統を次のステージへ。
未来へと続く鼓童の挑戦

日暮れ時、佐渡で最初に神事能が奉納されたといわれる春日神社の境内の薪に火が灯された。能舞台と前庭に設えた大太鼓・小太鼓に向かうのは、佐渡を拠点に国際的な活動を行っている『太鼓芸能集団 鼓童』のメンバーだ。

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▲夜空の下、神社の境内に設けられた舞台での芸能を楽しむという、いにしえからの慣習を鼓童のパフォーマンスとJeepのライトがモダンに昇華。

「太鼓は、数ある楽器の中でもおそらく最も古く、また世界中に存在する楽器ではないでしょうか。ここ佐渡でも厄を払い豊年を祈る“鬼太鼓”と呼ばれる芸能が集落ごとに伝えられてきました。私たち鼓童は、この佐渡を拠点に太鼓を中心とした音楽創作活動を行うグループとして1981年に設立しました。日本のみならず世界各地の伝統芸能を学んで創作活動に取り入れ、自分たちならではの表現で伝統芸能を守り育みながら、地域活性化への貢献活動も行っています」と語るのは、公益財団法人 鼓童文化財団 専務理事の菅野敦司氏。

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▲公益財団法人 鼓童文化財団 専務理事 菅野敦司氏

日本の原風景が残り、春夏秋冬の四季の変化に富んだ佐渡は、創作活動にさまざまなインスピレーションを与えてくれるという。「時には森の鳥たちが太鼓の音に反応して鳴くこともあります。自然とのセッションですね」と菅野氏は微笑む。

日没とともに、鼓童のパフォーマンスが始まった。夜空の下、エネルギッシュな演奏による心地よい高揚と緊張感が、神社の境内を支配していく。音を聞きつけた近隣の人々が神社の境内へと集まってきた。パワフルな演奏に興奮しリズムに合わせて飛び跳ねる子どもたちの姿に、太鼓芸能が世代を超えて誰にでも伝わる言葉のいらないシンプルな強さを持った芸術であることを実感する。

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1981年に行われたベルリン芸術祭でのデビュー以来、世界50ヶ国以上で公演し高い評価を得てきた鼓童。海外での活動が多いながらも、ベースはあくまで佐渡にあると菅野氏は語る。現在30名強の鼓童のパフォーマーの中に、佐渡出身者は一人もいないという。それでも佐渡の人たちとともに地域に根ざし、美しい自然やその土地ならではの文化を吸収しながら創作活動に取り組んでいる。

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▲一糸乱れぬ演奏は圧巻。直径3尺7寸(1m12cm)にもおよぶ大太鼓をしっかりと打ち込んでもぶれることのない強靭な体幹は、日頃のトレーニングの賜物。

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▲太鼓の放つプリミティブなリズムと音色が全身に響き渡り、聴き手の内なるエネルギーを喚起させる。鼓童は演奏はもとより、精悍な佇まいでも世界のファンを魅了している。

鼓童の活動は舞台パフォーマンスだけにとどまらず、太鼓と芸能を楽しみながら行うフィットネス・プログラムの取り組みにも力を入れている。佐渡にある汐彩クリニック森本芳典院長の発案により、佐渡市との共同事業として開発され、“エクササイズ(運動)”+“佐渡”+“ドン(太鼓の音)”を合わせたその名の通り、太鼓を叩いて体を動かすプログラムだ。インストラクターや仲間と一緒に体を動かすことによる健康増進や認知症予防の効果が期待できるという。

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▲子どもから高齢者まで幅広い年齢に対応したエクサドンプログラムは、地域の人々と鼓童を繋ぐ注目の取り組み。

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▲エクサドンプログラムでは、太鼓によるさまざまなワークショップを展開してきた鼓童のメンバーがインストラクターを務める。

佐渡の自然を愛し、地域の人との交流や地元の活性化も大切にしながら、伝統をベースにした新しい未来を創造し続けている鼓童の活動は、1941年に誕生した初代モデル、WillysのDNAを受け継ぎ、進化を続けてきたJeepのスピリットとも通じ合う。その先の新しい道を開拓する喜びを胸に。Jeepの旅はまだまだ続いていく。

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●菅野 敦司氏(すがのあつし)
公益財団法人 鼓童文化財団 専務理事1982年より鼓童に参加。鼓童のマネージャーとして35ヶ国を訪ねる。1988年より佐渡で毎年開催されている、国際芸術祭『アース・セレブレーション』の総合プロデューサーを務める。

※役職、肩書きは取材時のものです。

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