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2014.03.20

東京の注目ローカル古書店“nostos books”がセレクトするJeep®に似合う10冊の本。

好奇心に満ち溢れる本との出合いは、まるで目的地までの道のりを楽しむ旅のよう。

お目当ての本を効率よく手に入れたいならば、一番手っ取り早いのはオンライン書店なのかもしれない。でも、わざわざ本屋に足を運んで、好みの本が並ぶ棚を眺めていると、他に気になる本が見つかったりしないだろうか。検索では出合えない発見。それこそが本屋の魅力だ。そんな偶発的な出合いは、目的地までの道のりを楽しむドライブの醍醐味と似ている。

数ある本屋の中でも、ここ2,3年で気の利いた古本屋が一気に増えてきている。特に目立つのは、古本屋の経験を持たない店主が作っているお店だ。もはや、古本屋は一部の古書マニアのための場所ではない。カフェや雑貨屋を開くのが夢だったように、古本屋を開くことが一つの憧れにさえなってきている。

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昨年8月にオープンした“nostos books”も新しいスタイルの古本屋だ。“nostos books”があるのは、古き良き世田谷の商店街として知られる松陰神社通り。世田谷線の踏切を隔て南北に延びる商店街を歩いてみると、老舗のおでん種屋から女子カフェの聖地まで、昔ながらの個人店と若い世代のお店とのバランスが実に楽しい。独自の雰囲気と活気に満ちた東京のローカルエリアとして注目を集めている。

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店主の中野貴志さんと店長の石井利佳さんは、お店を切り盛りする傍ら、フリーランスのデザイナーとしての一面を持っている。珍しい造本や凝った装丁の古本がずらりと並んでいるのは、二人がデザインのプロフェッショナルであるからだ。函入りや活版印刷の本など、物として美しい本は思わず手に取って触れてみたくなる。

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オープン以来、本以外の商品もコツコツと増やしてきた。キーワードは「本と隣り合わせにあるもの」。店内でひと際注目を集めるサボテンと多肉植物は、広島の植物屋・叢(くさむら)から取り寄せている。どれもがこの世に二つと同じ形が存在しない“一点もの”。芸術作品のような佇まいの植物は、一見とっつきにくく感じられるものの、じっくりと向き合うと引きこまれてしまう。その美しさは、古本の魅力に似ているのかもしれない。ちなみに、お店の看板のそばにドーンと構えられたサボテン花壇も叢のものだ。叢店主の小田康平さんが直接植えたオーダーメイド花壇は、全国を探しても“nostos books”とインテリアデザイナー・片山正通さんのオフィスにしかない。

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