乗鞍岳新登山道 整備プロジェクトの現場
俳優・田村幸士が見たフィールド保全の裏側。
上高地の近くにある平湯温泉郷は登山拠点としても有名だ。
いま、町を挙げての「プロジェクトナムチェバザール」が推進中!
自然を守るハイカーが日本全国から平湯温泉に集結!
山を歩いているとたくさんの人工物を目にする。登山者や観光客は大自然を求めて山に入ることが目的のため、人工物に対して“こんなところに建物があると景観が損なわれる”“電線がじゃまで良い写真が撮れない”などと思うこともあるだろう。しかし下山していて人工物が見えるとホッとしてしまうのもハイカーの習性。なんとも人間は都合が良い。しかし、建設に携わった人たちの苦労や苦悩は計り知れず、人間が生活するうえで大切な役割を果たしていることも忘れないでほしい。
「都会にいるとついつい忘れてしまうのが人と自然の関係です。コンクリートに囲まれ、アスファルトの上にいると、自然があとからできたみたいな錯覚に陥ります。本当は街のなかに自然があるのではなく、自然のなかに街を作っていることを認識しなくてはいけない。今回見学するこのプロジェクトで、自然との関わり方を再認識できればと思います」と、俳優の田村幸士さん。上高地などへの登山拠点地として有名な平湯温泉で開催された『乗鞍新登山道整備プロジェクト』の現場を彼が密着取材した。このプロジェクトはクラウドファンディングによるもので、昨年より平湯温泉から乗鞍岳へと続くルートで安全に登山を楽しめるよう、支援者、地元の有志、企業によって、スタートしたものだ。
かつてはマイカーで2,700m付近まで行けたこともあって、日本一の高度を走ることができる乗鞍スカイラインは人気の観光地として賑わっていた。しかし自然環境保護を目的として13年前から乗鞍スカイラインはマイカーでの乗り入れができなくなっている。
「自然との共生はもちろんですが、文明の利器の便利さは捨てがたいところ。なかでも車の存在は自分にとっては大きく、僕たちをいつでも自然のフィールドへと連れて行ってくれる。とくにJeep®は自然との橋渡しをしてくれる存在だと思っています。自然のなかに入ることを、もっとも具現化したアイテムのひとつ。Jeep®のコンセプトのように『どこへでも行ける、なんでもできる』にはとても共感しています。大人になると不安が先行してしまい、やったことがないこと、知らないことを敬遠してしまいますが、僕はいつも子どものように無邪気に失敗を楽しめるように心がけています」
限られた時間のなかで社会活動は行なわれる。車があることで、作業に使う荷物の運搬や人を現地まで迅速に運べ、時間短縮にも労力カットにも。人間にとって車の存在は大きく、つながりも深い。