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2021.04.01

【無人駅&辺境グランピング1位】“日本一のモグラ駅”に誕生したグランピング施設『DOAI VILLAGE』へJeepでGO!

群馬県みなかみ町にある無人駅(通称“日本一のモグラ駅”)に、グランピング施設が出現!?多数のメディアで取り上げられ、無人駅を活用したグランピング施設として注目を浴びている『DOAI VILLAGE(ドアイ ヴィレッジ)』へJeepで向かった。

オープンするやいなや多数のメディアで取り上げられ、無人駅を活用したグランピング施設として注目を浴びている『DOAI VIALLAGE(ドアイ ヴィレッジ)』。場所は群馬県の中でもとりわけアクティビティ・スポットが豊富なみなかみ町にあるJR上越線土合駅で、ここは鉄道好きの間で“日本一のモグラ駅”として知られている。今回は、無人駅を活用して2020年11月にオープンした話題のグランピング施設『DOAI VIALLAGE』を、Jeepで訪れたいドライブスポットとして特集。『ジープ ラングラー アンリミテッド サハラ 2.0L(Jeep Wrangler Unlimited Sahara 2.0L)』に乗って、自然に包まれたみなかみ町へGO!

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JR東日本スタートアップ×VILLAGE INC.が無人駅を有効活用!

まずは読者が気になるであろう“日本一のモグラ駅”という通称についてご説明しよう。『DOAI VILLAGE』のある土合(どあい)駅は、群馬県と新潟県の境目にあるJR上越線の駅。かつて上越線が単線(ひとつの線路で上りと下りの列車を共用)だった時代はホームが地上にだけ存在したが、1960年代に下り線として新清水トンネルが開通して複線に。トンネルの採掘技術が進歩した60年代には、この新清水トンネルによって勾配差のある駅間を最短で繋ぐことができたため、下り線のみが地中深くに潜るというなんとも不思議な駅が誕生した。

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下り線が運用を開始すると、日本百名山にも選ばれている谷川岳を目指す登山客でにぎわう時代もあったが、登山ブームが下火になると利用客もまばらになり、1985年からは無人駅に。しかしその物珍しさが鉄道ファンの心をつかむと、いつしか“日本一のモグラ駅”と呼ばれるようになった。

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そしてこの土合駅に着目したのが、2010年にオープンした1日1組限定のプライベートキャンプ場『AQUA VILLAGE』をルーツに、日本各地で“非日常空間”をプロデュースするVILLAGE INC.。

近年、JR東日本はベンチャー企業などと協業する「JR東日本スタートアッププログラム」を推進し、その一環として管轄内にある無人駅の有効活用を探っていた。そしてそのプログラムにVILLAGE INC.が応募した案が選ばれ、JR東日本のグループ会社「JR東日本スタートアップ」とVILLAGE INC.のタッグによる『DOAI VILLAGE』の構想がスタート! 2020年2月からは地域活性化を目的とした実証実験が始まり、夏・秋には駅茶(えきっさ)『mogura』と宿泊施設が完成。そして、2020年11月14日にグランドオープンを迎えた。

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今回アテンドしてくれたVILLAGE INC.の大木陽平さんは、元々はアウトドア関係のアパレル会社で勤務していたが、『DOAI VIALLAGE』のスタッフの想いや事業の展開に共感し、仲間入りを果たした。

「僕は1年ぐらい前からみなかみ町に住み始めたのですが、実際のところアウトドア関係は外から来たケースが多い。それはみなかみ町自体がそういった人たちを快く受け入れる風土があって、町の施策としても移住や起業支援を行なっているんです。なのでお店などに行っても親しみやすい感覚はありますね」(大木さん)

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▲アテンドしてくれたVILLAGE INC.の大木陽平さん。(写真協力:VILLAGE INC.)

ノスタルジックな非日常空間でグランピング&アウトドアサウナ

『DOAI VILLAGE』はVILLAGE INC.の真骨頂ともいえる“非日常空間”でグランピングを楽しめる施設だが、その“非日常”の感覚は、三角屋根が特徴的な土合駅に一歩足を踏み入れた瞬間から始まる。

目の前に改札、右手にはきっぷ売り場。あらゆる年季の入ったものたちに囲まれると、まるで時が止まったかのようなノスタルジックな感覚に。そして改札を通って右に進むと、かつて駅務室として利用されていたスペースを改装した駅茶『mogura』が訪問客を迎え入れてくれる(宿泊客以外の方も喫茶店として利用可)。

ここにはかつて使われていた地図や黒板、売店にあった雑誌(1985年発売の週刊『少年ジャンプ』!)などがそのまま残されている。そしてそこには『DOAI VILLAGE』を手掛けるVILLAGE INC.のこだわりがあった。

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VILLAGE INC.はこの場所の風景を「できるだけその状態のまま残したい」と考え、JR東日本スタートアップの担当者が「残していいですよ」と言ってくれたものに関してはそのまま保存。さらに担当者からは「汚れている場所や劣化しているものなどは取り替えましょうか?」という提案もあったそうだが、それでも古き良きものを大切にすることで、地元民には懐かしく、初めて来た方には新鮮に映る場所に生まれ変わっている。

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▲駅茶『mogura』

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11時(土日は10時)から18時まで営業しているこの駅茶『mogura』では、ハンドドリップコーヒーや“みなかみスカッシュ”などのソフトドリンクに加え、ホットサンドなどの軽食も提供。さらに、みなかみ町の酒造業者によるクラフトビールや焼酎もラインアップされている。

ちなみに宿泊プランはすべて1泊2食・ドリンク付き。夕食は『mogura』で食べることができ、キャンプ気分を味わえるダッチオーブンを使った料理などを提供。『DOAI VILLAGE』は体験型グランピングが魅力のため、スタッフに作り方を教えてもらい、夕食の鍋も朝食のホットサンドもお客さんが自ら作って楽しんでいる。

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▲『mogura』で楽しめるハンドドリップコーヒーとホットサンド。(写真協力:VILLAGE INC.)

『mogura』で休憩したあとは、宿泊施設のあるグランピングエリアへ。“ゲストオンリー”の扉の向こうへ雪が残る道を歩いて向かうと、現れたのはマシュマロのようなキュートなフォルムのインスタントハウス。4つが常設されたこのインスタントハウスは断熱性と耐久性に優れ、みなかみの厳しい冬でも室内はポカポカ。ベッドと布団の2タイプがあり、電車を眺めながらの宿泊という“非日常”をここでも体験できる。

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▲ホームへの道中で突然、グランピングエリアへの入り口が現れる。

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▲インスタントハウス外観。

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▲ベットタイプのお部屋「カミモク」。部屋の名前はそれぞれJR上越線の駅の名前にちなんでいる。

また感染症対策という点では、このインスタントハウスは換気を常時できる仕組みになっているとともに、それぞれが個別に分かれているためプライベート空間で過ごすことが可能。また、1日1組限定で『DOAI VILLAGE』をまるごと借りられるプランも(大人4名から予約を受付、最大10名まで宿泊可)!

そして併せて楽しみたいのがアウトドアサウナ。RealStyleで以前に特集したmetos社のフィンランド式サウナがあり、冬は「温まった身体で雪にダイブ!」なんてことも。センターハウスにシャワールームも完備しているので、秘境で“ととのう”時間をぜひ堪能してほしい。加えて、四季折々の自然に囲まれた静寂の中で囲む焚き火や、夜の星の美しさも魅力だ。

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▲metos社のフィンランド式アウトドアサウナ。

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▲写真協力:VILLAGE INC.

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