大雪の白馬を訪ねて、滑って、歓喜して。
まれにみる豊富な降雪量によって、極上のパウダースノーに恵まれた今シーズン。長年にわたって憧れ続けた『ジープ グランドチェロキーL リミテッド(Jeep Grand Cherokee L Limited)』に乗って国際山岳ガイドの江本悠滋さんが待つ長野の白馬へと向かった。
憧れのJeep グランドチェロキーで大雪が降る白馬へ
’90年代のはじめ、僕のまわりの格好良い大人たちは、皆がJeepのグランドチェロキーに乗っていた。以来、この車は僕にとって長年の憧れの存在となった。50歳前後くらいで同年代の人は、同じような思いを抱いているのではないだろうか。それまでの四輪駆動車といえば、無骨な男の道具といったイメージしかなかったように思う。そうした時代、たしかな悪路走破性能を備えながら、洗練されたデザインに身を包んだグランドチェロキーは抜群に格好よかったのだ。今回、そのグランドチェロキーLのハンドルを握って、白銀の白馬へ向かうことにした。
▲降雪量に恵まれたハイシーズンの雪道でも安心できるドライビングフィールを得られることは、滑走のための気力や体力を温存するという意味でも重要だ。
中央自動車道の八王子料金所を通りすぎると、アクセルペダルを踏み込む。すると3,600㏄のV型6気筒DOHCエンジンが心地よく鳴り響き、豊富なトルクによって制限速度まで一気に加速した。
iPhoneをカーオーディオに接続すると、ボリュームを上げた。僕は好みの音楽さえ鳴っていれば、どこまでも運転していたいと願うドライバーである。サブウーハーを含む10基のプレミアムスピーカーシステムが生み出すナチュラルサウンドが車内を包み込み、白馬まで約3時間半のドライブでは物足りないくらいである。上質なシートを備えたインテリアも心地よく、僕の心はグランドチェロキーLに魅了されていった。
▲視認性に優れた10.1インチのタッチパネルモニター。
▲シフトダイヤル横には、雪道で心強い「SNOW」など5つのモードから選択する「セレクテレイン・システム」が備わる。
▲2列目コンソールには、後席側の操作パネルが備わる。
グランドチェロキーLなら不安に感じることはない。
次第に雪が舞い始め、白馬に近づくほど降雪量が増していった。しかし、安定した走りをもたらすグランドチェロキーLに乗っているかぎり不安に感じることはない。
高いシートポジションから生まれる良好な見通しに加えて、広大なフロントガラスからの視界も安心感を高めてくれる。
▲広いヘッドクリアランスと上質なインテリアが魅力的。
▲後席シートを倒せば長さ189㎝のファットスキーも余裕で収納可能。
今宵の宿となる『ゲストハウス・ズットン白馬』に到着したのは、もうまもなく日が暮れるという時間だった。この宿のオーナーは、国際山岳ガイドの江本悠滋さんである。この週末は、ここに泊まって白馬の山を滑り倒そうと思いやってきたのだ。
▲難しいコンディションのなか、明日のルートについて話す江本悠滋さん。
▲バックカントリースキーに出かけるための装備を確認する。
▲江本さんの経営する宿の中は、薪ストーブのやわらかな暖かさに包まれていた。