Jeep Compass × Kenichi Yamamoto 東北トレイルトリップ
美しい森に心を奪われる
未明に山梨を出発し、圏央道を経由して東北自動車道へ。総距離は約450kmとかなりのロングドライブだが、運転が好きな山本さんはそれも苦にならないようす。
「車のサイズ的に高速での安定感はどうかな、と思っていたんですが、スピードを出しても車体がどっしりとしていて、変なブレもなく安定していていますね。100kmくらいの速度でも体感的には80kmかなと思うくらい余裕が感じられます。前車との距離を保ってくれるオートクルーズ機能もあるので、高速での移動が本当にラクですね」
途中、福島県内のサービスエリアでエネルギーチャージして、いざ登山口へ。広大なエリアだけに数日かけて山々を縦走する人も多い飯豊連峰。だが今回は日帰りの装備で稜線まで一気に上がり、そこから飯豊山を目指して行けるところまで進んで戻ってくるという、ピストンスタイルで楽しむことにしていた。
かなりの斜度をグイグイと登っていくが、普段よく行く八ヶ岳や南アルプスの山々とは違った植生に目を奪われ、途中で何度も足が止まる。
「僕のよく行く八ヶ岳とか南アルプス北部って、あんまりブナが生えていないんです。だから、ここに広がるブナ林はすごく新鮮ですね。もちろん各地の山でブナ林に出くわすこともありますが、レースやイベントだとゆっくり見られる時間もなくて……。今日はなんの制約もないんで、ついついぼんやり木を眺めちゃいますね。山でこんなにゆっくり歩くことは普段はあまりないです(笑)」
登山口の標高は570mで、目指す主稜線の三国岳の標高は1,644m。標高差1,000m程度の登りでコースタイムは約5時間だが、山本さんはダラダラと休みながらでもその半分弱の2時間ちょっとで三国岳へと到着した。体力的には今日どこまででも行けそうだが、標高1,200mあたりからはガスに覆われてしまい、案の定の稜線に出ても先が見通せない……。
天候回復を願ってしばらく避難小屋で待ってみるが、ガスは取れず、さらに風も強くなってきた。残念だが、無理せず登山口へと戻ることにした。
飯豊連峰ならではの広大な稜線は拝めなかったが、それでも山本さんの顔からは笑顔が消えない。いつもと違った場所で、いつもと違った空気を味わえた、それだけで十分満足しているようだ。
「この美しい森にすっかり心を奪われてしまいました。今度はだれかを連れて訪れたいですね。いまの時期もいいですが、紅葉の秋も最高ですし、残雪だったら山スキーも楽しいはず。小屋がいっぱいあるので、たっぷり食材を背負って数日かけて縦走するのも楽しそうですね。こんなすばらしいフィールドに少しだけでも触れられただけで、今回は大満足です。また季節を変えて、絶対遊びに来ます。そのときもジープで来られたらいいですね!」
すっかりマイカーのように手慣れたハンドル操作で喜多方のラーメン店へと向かいながら、次なるプランへと山本さんは思いを馳せていた。
●プロフィール
プロマウンテンアスリート
山本健一(やまもと・けんいち)
1979年、山梨県出身。『ウルトラトレイル・デュ・モンブラン(UTMB)』など世界のトレイルレースで活躍。大学時代はモーグルの選手であり、冬はクロスカントリースキーやバックカントリースキーなどを楽しんでいる
今回使用したクルマ
『ジープ コンパス リミテッド(Jeep Compass Limited)』
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Text:PEAKS
Photo:Doryu Takebe