Jeep® Compass in Rishiri

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見えていても簡単にはアプローチできない斜面。利尻はやはり甘くない。

じつは昨年の別の旅でもJeep® のクルマを使った。アメリカのトリップでレンタルしたクルマが『ジープ チェロキー(Jeep®️ Cherokee)』だったのだ。そのときは災害級の大雪だった。普段はそんなに降らない場所に、湿った重たい雪がどっさり積もり、雪の重さで電線がちぎれ停電になるほど。除雪も追いつかず、コンドミニアムまでの道は30cmほどの重たい新雪で覆われていた。
それでも行くしかないと思い、突き進んだが案の定スタック。レスキューを呼ぶことも覚悟したのだが、搭載する4×4システムを駆使することで脱出に成功。無事にたどり着くことができた。ちなみにスタッドレスタイヤではない。20年以上雪道の運転をしてきた経験ではありえないことだったので、「Jeep® はすごい!」という印象が強く残った。
アメリカではチェロキーのサイズは標準的だが、日本の狭い道ではひとまわり小さいコンパスの方が使いやすいと思う。必要な荷物は十分に載せられるし、室内の広さも問題ナシ。安全性、走破性も間違いない。チェロキーもコンパスもレギュラーガソリン仕様というのも、長距離を走る僕としてはありがたい。

後部座席を倒せばスノーボードも楽々積みこめる。雪に映えるブルーのボディカラーとお揃いのスノーシューとバックパック。

この日はいくつかのポイントをチェックしてまわり、夕方にもうひとりのメンバーである中村陽子を迎えにフェリーターミナルに向かった。彼女は今年から本格的にハートフィルムスの撮影に参加している。アラスカで開催されたフリーライディングの大会で優勝するという輝かしい経歴を持ちつつも、BBA(ババア)の愛称でSNSでも多くのフォロワーから支持されている。

撮影は思うように進まなかった。自分たちが滞在している海沿いは晴れていても、山には雲がかかっており、風も強い日が続いた。ダメ元で沢のなかをどんどん進んでみたが、左右の切り立った斜面の上方は見えず、ホワイトアウト寸前。この状況は危険だと感じつつも、前を歩く仲間が浮かんでいるように見える不思議な光景を逆におもしろくも感じていた。少しやけくそになっていたのかもしれない。

太陽は出ているのだが、低い雲と風の強さから天気の変わりやすさを肌で感じ、山頂方面を見つめる。手前から小西、佐々木、川口。

ちょうど真ん中あたりが滑りたかった斜面。あっさり行かせてくれるほど利尻は甘くなかった。

フェリーが欠航するほど荒れた天気の日、標高を上げずに森のなかで滑れる斜面を探した。あまり良い斜面は見つからなかったが、小さく連続でジャンプできる地形を見つけた。僕とユウが遊び始めると、いつのまにかテツと陽子が解説を始め、このセッションはコリンピックと名付けられた。小さいジャンプでふたりとも無理なトリックを繰り出し雪まみれになったが、楽しいセッションだった。こんな気晴らしも長丁場の撮影では大切なのだ。
普段はスノーボーダーと滑ることがほとんどだが、ハートフィルムスの撮影ではスキーヤーともよく滑る。山を滑り降りる道具としての優位性はスキーにかなわないかもしれないが、雪山を楽しむという点ではソフトブーツの快適性からスノーボードの方が上回っていると個人的には思っている。平坦な場所ではスキーに助けられ、ツボ足でのハイクアップはスノーボーダーが前を歩く。助け合い、おたがいを尊重しながら雪山での撮影を楽しんでいる。
アラスカトリップではユウがいつも極上の夕食を作ってくれるのだが、今回の利尻では外食をすることが多かった。利尻のローカルの味に触れたかったのだ。意外といっては失礼だがレパートリーが豊富で、寿司、中華、居酒屋、カレー、ラーメンとチョイスが多く、利尻の食にはかなり満足した。個人的には「勿忘草」のラー油タンメンがヒットだったが、僕が先に帰ったあとにみんなが食べたという「グランスポット」のエビフライカレーが凄く美味そうだった。ちなみにそこのママは美人らしい。

ドローンと会話する田島継二。おそらく世界で唯一、スチール、ムービー、ドローンの3つのカメラを同時に操るカメラマン。

ハートフィルムスではおなじみの雪中キャンプ。これくらいの雪はまったく問題なし。

クルーのリビング兼キッチンであるテンティピの中での佐々木シェフによるディナー。とれたての利尻タコを使ったタコ飯と、タコのマリネ。

次ページ:【世界有数のバックカントリーの島、利尻島】

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