おもちゃのような感覚で
接する楽しみ
同じくユタ州モアブでの試乗会から。各国のジャーナリストが現地のトレイルにトライした。
全体のフォルムや窓の形など、直角の少ないデザインが柔らかな印象を生んでいる。「絵になりやすいんです」とは正田さん。
『GRAND CHEROKEE』ロゴのフォントも好きだという正田さん。
白いダイヤルにオレンジの針が印象的なインパネ。いい意味でアメリカ的な飾り気のないインテリアも気に入っている。
フォトグラファーとして広告や雑誌など多方面で活躍する正田真弘さん。実は2011年アメリカのユタ州モアブで開催された、Jeep®誕生70周年を記念するグローバルなJeep試乗会にもフォトグラファーとして参加。荒野を激走するPatriot、Cherokee、Grand Cherokeeなどを写真に収めている。この時、偶然にも撮影用の機材を積めるクルマを探していた正田さんは、Jeepにとことんほれ込み、帰国して一ヶ月も経たないうちに初のマイカーとなるJeep Grand Cherokeeを手に入れたのだった。
「先輩から、最初のクルマは、とにかく好きなものを買えと言われていたので、その言葉通りに、機材が載って見た目にもビビッときたGrand Cherokeeを購入しました」
大きな四駆は角ばったデザインが多いが、2000年モデルのこのクルマは丸みがあり、男らしいけど可愛らしさも感じられるデザインだという正田さん。前後左右、どの角度から見ても素晴らしいと絶賛する。
「フォルムに柔らかさがある分、ボクの中で、車体の色は締まって見える黒がベスト。Jeepのロゴもいいですね」
まさにデザインにべた惚れだが、もちろん機能的にも大満足している。
「撮影の際、背景に使うロール状のペーパーを、長い筒の状態のままズドンと放り込めるし、機材や道具などを多少雑に入れても問題なし!」
つまり、それだけ荷室のスペースには余裕があるということだ。運転することも好きで、撮影でロケに出かける時は、アシスタントがいるにも関わらず、自らハンドルを握り、現場に向かう。レザーシートのおかげで長距離の運転でも疲れにくく、走行安定性も抜群。車幅はさほど広くないので、都心の道路もスイスイ行けて、街乗りにもまったく支障はない。
キャンプに行った際には凸凹した悪路も当然ながら問題なく走行でき、改めてJeepの頼もしさを実感した。つまりオンロードもオフロードも、都会のアスファルトも大自然の砂利道も、どれも安心して運転できる。ロケの多い正田さんにとって、まさに打って付けの一台なのである。
実は彼がこのGrand Cherokeeにここまで惚れ込んでいるのは、デザインや機能性以外にも理由がある。実は奥様と交際を始めたのが、このクルマの納車日だったのだ。
「クルマを買ったら彼女までついてきました」と正田さんは笑う。ふたりの思い出は、このクルマとともにあると言ってもいいだろう。買い物やデートはもちろん、奥様が休日出勤の時は職場まで送ってあげたり、栃木県にある正田さんの実家や、横浜にある奥様の実家まで帰省することも。奥様もGrand Cherokeeをすっかり気に入り、正田さんが冗談交じりに「そろそろクルマを買い換えようかな」と言うと「これでいいじゃない!」と止められたほど。奥様のお気に入りポイントは、ヒーター付きで冬でも暖かいシートや、助手席のサンバイザーについたライト付きバニティミラーだそう。また奥様だけでなく、実家で暮らす母親を連れてどこかに出かける時にもグランドチェロキーは大活躍。
「実家に帰る回数も増えたし、このクルマでこれまであまりできなかった親孝行をたくさんしてあげたいですね」
そんな心優しき正田さん。春は実家まで母親を迎えに行き、東京の桜を見せてあげるなど、しっかりと親孝行を重ねている。必ずしも目を合わせて話す必要のない車中は、電車と違って本音を言いやすいのもいい。
「車内での会話が夫婦や親子間の距離を縮めてくれます」
そう語る正田さん。Grand Cherokeeが大切な人たちとの絆を強くしている……。
Shoda Masahiro(D-CORDオフィシャルホームページ)
正田真弘
フォトグラファー。1977年生まれ。東京造形大学を卒業後、スタジオアシスタントを経て、写真家・石田東氏に師事。2004年に独立し、翌年渡米。活動の拠点をニューヨークに移す。アメリカのInternational Photography Awardで金賞に輝くなど数々のコンペティションで入賞を果たす。帰国後は広告や雑誌の仕事と並行して、アーティストとしての活動も行っている。