世界初の〈ノルディスク〉コンセプトストアが見据える、東京発のキャンプカルチャー
100年以上続くブランドでありながら、進化を続ける〈NORDISK〉の凄さ。
—山根さんの感じる、〈NORDISK〉の魅力って、どのようなところなのでしょうか?
山根: ずっと同じものを作り続けていることです。ブランドを象徴するコットンテントも、それぞれの型で、少しずつ、内部のロープ構造を変えたりとアップデートを加えている。だけどベーシックな部分をほとんど変えずに、ユーザーから愛され続けているんです。それを100年以上、繰り返している。同じくブランドをつくる身としては、途方もないことだと感じます。
さらに一方で、〈NORDISK〉は最先端の軽量ギアも開発しているんです。
彼らは地元で、トライアスロンのレースを主催していて。競技なので、当然、軽量のギアが必要になってくる。そこで昨年〈NORDISK〉が発表したのが、世界最軽量のテント。これがドイツのアウトドア製品の大会で賞をとるほどのクオリティで。このお店は「キャンプを楽しむ」ことに重点を置いてアイテムを構成していますが、競技仕様のものづくりもできるっていうところも、本当にすごいなって。
—〈NORDISK〉、そっちも出来るの!?って感じですね。
山根:全くです。特に競技使用となると、フィールドテストも相当行わないと開発できません。その中にも遊びや自分たちの経験をプロダクトに落とし込めていて、「道具」のブランドとしての凄みと、将来性を感じます。
NORDISK CAMP SUPPLY STORE by ROOTの「これから」
—〈NORDISK〉ストアは、まだはじまったばかりだとは思いますが、今後もどんどんアップデートされていくのでしょうか?
山根:本国の動きに付随して、商品のラインナップも、考えていかなきゃいけないと思っています。たとえば、ここには競技用のものはあまり置いてないですけど、〈NORDISK〉のセグメントに沿って、シリーズごとにアイテムを分けて提案する、ということは次にやっていきたいことですね。シュラフもタープもそれぞれのシリーズごとに展開されていますから。
—最後に、山根さんご自身の展望も教えてください。
山根:自分自身のことで言えば、そうですね、最近仕事に追われて、実はあまりキャンプに行けてなくて(笑)。下の子が大きくなってきて、ようやく一緒にキャンプに行けそうな時期になってきたので、家族でキャンプに行きたいですね。
Photo_Fumihiko Ikemoto
Text_Kenta Baba
Produce_Kitchen & Company
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