【Camp Jeep 2023】「Real Experience」“本物の体験”を楽しもう!4年ぶりに開催されたJeepオーナーの祭典をレポート
<Feel EARTH>と共同開催のもと、“ふもとっぱら”で名称を新たに生まれ変わった<Camp Jeep 2023>。特集の第3弾では、4年ぶりに待望の開催を迎えたJeepオーナーの祭典をレポート。さまざまな体験型アクティビティやワークショップなど、Jeepの魅力を100%感じられるイベントへGO!
8月5日(土)~8月6日(日)の2日間にわたり、静岡県富士宮市の“ふもとっぱら”キャンプ場で<Feel EARTH>との共同開催で行われたJeepオーナーたちの祭典<Camp Jeep 2023>! 2019年までは<Jeep Festival>として開催されてきた恒例イベントの復活には、心待ちにしていたJeepオーナーたちが日本中から大集結した。<Camp Jeep 2023>特集ではテントスナップを紹介した第1弾、Jeepフォトコン講座にフィーチャーした第2弾に続き、ラストの第3弾ではイベントのレポートをお届け。Jeep Loungeと称したオーナー限定ラウンジ、特設コースを設置したJeep⾞両のオフロード同乗体験、そして同イベントでは名物企画となっているコンボイ走行など、“本物の体験”を楽しんだ Jeepオーナーの祭典をプレイバック!
Jeepオーナーが会場入り!手渡されたのはキュートな“Jeep Duck”
Jeepオーナーたちの“歓喜”と呼んでいい感情とともに、4年ぶりの開催を迎えた<Camp Jeep 2023>。9時半のオープンから、その感情と比例するかのように、会場である“ふもとっぱら”キャンプ場の参加者向け専用受付には、Jeepがすでにズラリと並んでいた。少し遡ればふもとっぱらに向かう道中や、途中のサービスエリアなどでも、出会うJeep、Jeep、Jeep。それはこのイベントのときならではの光景で、すでに朝イチから(前日入りの方は金曜の夜から!)Jeepオーナーにとっての最高の週末はスタートしていた。
初日は朝から晴天。続々と会場入りするJeepオーナーたちの表情からは、このイベントをどれだけ楽しみにしていたのかがまず伝わってくる。受付とともに参加者に手渡されたのは、Jeepのオリジナルグッズなどが入ったノベルティ。<Camp Jeep 2023>オリジナルデザインのJeepクールタオルやイベント内のアクティビティを体験できるコインなどに加えて……何やらキュートな“アヒル”ちゃんを発見!
これは通称“Jeep Duck”。2年ほど前にあるカナダ人女性が喧嘩した友人との仲直りの意味を込めて、Jeepラングラーにゴム製のダッキー(アヒルのおもちゃ)を置いたことをルーツとした「Jeepダッキング」というカルチャーで、今では世界中に広がっているという。そして今回の<Camp Jeep 2023>では、参加者同士で素敵だと思ったJeepのドアミラーやボンネットなどに「YOU’VE BEEN DUCKED!」のタグが付いた“Jeep Duck”を置き、人気投票をするという新たな企画を実施! この企画にも現れているように、Jeepの根底にあるカルチャーを大事にする遊び心は、このイベントの醍醐味のひとつだ。
<Camp Jeep 2023>はコンテンツが盛りだくさんに用意されていたが、まず会場入りした参加者はJeepオーナー専用サイトに愛車を置き、お気に入りテントやキャンプギアで自分たちの快適スペースを整えるのがお決まり! Jeepの角度やテントとのバランスなどにもこだわって設営し、その姿をパシャリ。淹れたコーヒーを飲みながら、その写真を眺める─そんな贅沢な休日を皆が過ごしていた。そして何より、周りを眺めると「Jeep一色!」という光景に、テンションが上がったオーナーは多かったことだろう。
Let’s have fun!開放的な会場でさまざまな出店&体験コンテンツ
2019年まで開催されていた<Jeep Festival>と同様に、<Camp Jeep 2023>はアウトドアの楽しみを満喫できるキャンプイベント<Feel EARTH>との共同開催。オーナー向けのJeep Loungeと一般参加者も楽しめるFeel EARTHのそれぞれでタイムテーブルがあり、2日間にわたって各種メーカーの販売・飲食の出店ブースやワークショップ、クライミングやトランポリンといったキッズ体験コンテンツなどが、大自然の山々に囲まれた開放的な空間が広がるイベント会場内のいたるところで実施された。
ワクワクする気持ちとともに “Feel EARTH”のモニュメントをくぐり、メイン会場へ。するとイベントをスタートするにあたって、オープニングセレモニーが行われた。登壇したのは、<Feel EARTH>を代表してアウトドアフリーマガジン『フィールドライフ』の朝比奈編集長と、<Camp Jeep 2023>を代表してStellantis インドアジア太平洋地域セールスマーケティングオペレーション上級副社長のビリー・ヘイズ氏。
ヘイズ氏:(以下、日本語で)皆様、元気ですかー! もう一回、元気ですかー! こんにちはJeepファミリーの皆様、そしてJeepファミリーになるであろう皆様、<Camp Jeep 2023>にお越しくださいましてありがとうございます。4年ぶりに開催されるこのイベントで、多くの皆様にお会いできたことをとてもうれしく思います。皆様に楽しんでいただくため、<Feel EARTH>チームと<Camp Jeep>チームは共に一丸となって準備をしてきました。この2日間は思いっ切り楽しんでください。Let’s have fun!
オープニングセレモニーのあとは、<Feel EARTH>特設ステージにて、BBQを愛するヘイズー氏や、アメリカンBBQの料理人“ピットマスター”の今田裕一氏による「“BBQ” COOK OFF!by Jeep」がスタート! 今田氏が前もって下ごしらえを行った食材を、じっくりと現地で調理。参加者は優先試食券をかけたコーンホールゲームにチャレンジし、先着100名に本場の絶品アメリカンBBQが振る舞われた。
オーナー限定のJeep Loungeで体験コンテンツ&ワークショップ!
そしていよいよJeepオーナーに向けてさまざまなコンテンツをお届けするJeep Loungeへ。
こちらはオーナー限定のラウンジで、Jeepオーナー必見のオフィシャルグッズを販売。その中でもとりわけ注目は、Jeepとのコラボレーションでオリジナルのサングラスを制作した「SOLAIZ」! 同ブランドは元々、医療用メガネの企画・開発・販売を行っていた福井のメーカーが手掛けており、アウトドアでのアクティビティやドライブの際にも疲れず、なおかつ目に優しいアイ&スキンケアグラスが注目を浴びている。そして代表取締役社長の北 弘一氏はJeepオーナー! 展示会で知り合い、今回のコラボが実現したという。
そのほかにもJeep Loungeのエリアでは、オフロードラジコン体験やJeep Realの森コースター作り、Jeepにまつわるワークショップなどが実施され、ファミリーが楽しめるスポットとなっていた。
土日通じてお昼頃からは、Jeepの刻印が入ったオレンジとグレープフルーツに、直接ストローを差して飲む丸絞りジュースを提供! さらにJeepオーナーのキッズたちにはかき氷も振る舞われた。
続いて午後には、「Tips of Jeep〜あなたの知らないジープの秘密。教えます〜」と題して、Jeepのさまざまな“Tips(ヒント、謎解き)”を取り上げるワークショップが開催された。プレゼンターとしてStellantisジャパンでJeepブランドマネージャーを務める新海宏樹氏、プロダクトマネージャーの渡邊由紀氏、Jeepイベントの試乗などでメインインストラクターを担当する飯島浩二氏などが登場。
それぞれの視点から、「Jeepの名前の由来は?」「Jeepであることの条件とは?」などの初級編から、Jeepの車体に隠された“イースターエッグ(隠れキャラ)”などの中級編、Jeepのオフロード性能や『BFGoodrich Tires』の成瀬朋伸氏によるタイヤの知識にまつわる上級編まで、さまざまなクイズを出題!
正解した方すべてに(チャレンジしたキッズにも!)Jeepのオリジナルグッズの数々をどどんとプレゼントする太っ腹企画に、参加したJeepオーナー&ファミリーは大盛り上がりだった。
さらにJeep Loungeでは、特集の第2弾でフィーチャーしたJeepフォトコン講座、インパクト抜群の“歌舞伎者”によるマグロの解体ショーやワイン試飲会など、1日を通してさまざまなコンテンツを実施。<Camp Jeep 2023>のタイムテーブルがゆったりとした間隔で組まれていたのは、<Feel EARTH>のMusic Liveコンテンツや出店ブース、そしてテントサイトで家族・友人・恋人と過ごす時間を加味してのことだろう。Jeepオーナーたちはそれぞれのスタイル、それぞれの楽しみ方でこのイベントを満喫していた。
プロのテクニックで本気の走破性を体験する「JeepオフロードTAXI」
そして<Jeep Festival>から続く定番と言えば、オフロード同乗会だ。<Camp Jeep 2023>では「JeepオフロードTAXI」と名付けられ、会場内の特設コースを舞台に『ジープ ラングラー(Jeep Wrangler)』、『ジープ グラディエーター(Jeep Gladiator)』の助手席または後部座席に乗車。飯島氏をはじめとしたプロのインストラクターの運転のもとで、山道などの凸凹な路面や傾斜をつけた盛土のコースを豪快かつ大胆に走行! 普段のドライブでは体験できない、Jeepの走破性の凄みを体感できる滅多にない機会だ。
「皆さんの中にはラリーのような走りを想像する方がいるかもしれませんが、また逆のクローリングという、ゆっくりと確実に悪路を走るJeepの本気を体験してもらいます」という飯島氏の言葉通り、タイヤをローレンジに入れてゆっくり回すことでクルマの重みも掛けながら、今回のような凸凹の激しいオフロードの地面でも圧縮をかけ、じっ……くりと転がっていくようなイメージの走り方でコースを進んでいく。
Jeepオーナーとて、普段は悪路を走ることがない方がほとんどだろう。Jeepでラインナップするモデルの中で、“悪路最強”を謳う『ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン(Jeep®︎ Wrangler Unlimited Rubicon)』専用の機能を使う機会がないのも同様だ。その点、今回はプロのインストラクターが、普段使うことのないであろうJeepの“本気”の機能の一端を、ここぞとばかりに使ってオフロードを走行してくれた。
車体がひっくり返ってしまいそうな下りの急斜面では、ブレーキを踏まなくても速度を自動調整してくれる車体制御装置・HDC(=ヒルディセントコントロール)が、その実力を遺憾無く発揮! ゆっくり、じっくり地面をタイヤが踏みしめながら急斜面を下っていく様からは、Jeepの安定感をまざまざと感じた。
そして片輪が浮きながら、まるでシーソーのような状態で進んでいくコースでは、Jeepラングラーがオフロードで本気の実力を発揮したときのダイナミズムを体感! 窓の外には空か地面か、そのぐらい車体を傾けながらも確かな馬力と安定感で進んでいく──それはJeepオーナーにとって最上級のアトラクションであり、エンタテインメント。このイベントならでは“本物の体験”はとてつもなくエキサイティングだった。
興奮を経て、初日の夜はキャンプファイヤーを囲んでのマイムマイムでフィナーレ! Jeepとアウトドアのコンテンツをとことん楽しんだJeepオーナーたちは、満足気な表情でテントに帰って行った。
Jeepオーナーたちの記念撮影&名物「コンボイ走行」のセレモニー!
2日目は昨晩の気持ちのいい疲れから、Jeepオーナーたちはゆっくりとした朝を迎えたことだろう。それぞれがテントで簡単なキャンプめしを食べたり、出店ブースへ足を運んだり。メイン会場ではモーニングピラティスやTalk Show&Music Liveなどが行われ、ふもとっぱら全体にゆったりとした空気が流れる。
昼前には、4年前も開催された「アウトドアカレー王決定戦」がスタート! 5組の挑戦者が2時間以内にカレーとサイドメニューを作り、審査員4名と一般参加者が投票。見事に“キング・オブ・アウトドアカレー”に選ばれたのは、インド式カリーの「AYAKAREE(岩本彩さん&野呂美帆さん)」チームだ。
そして、今回のイベントに200台以上も集まったJeepオーナーたちによる記念撮影を実施! さらに場所を移した<Feel EARTH>のステージで、勝ち残ればJeepや協賛企業からの豪華景品がもらえる「じゃんけん大会」も開催した。Stellantisジャパンの代表取締役社長・打越晋氏とJeepオーナーたちの和気藹々とした真剣勝負を経て、打越氏はイベントの締めくくりとしてオーナーたちにメッセージを贈った。
打越氏:このイベントで皆さんの笑顔をたくさん見ることができて本当にうれしいです。オーナーの皆さんとお話をさせていただいて、Jeep愛を感じることもできました。Jeepは自然に最も近く、適したブランドだと自負しております。こういったイベントをもっともっと開催して、皆さんにJeepの良さや楽しさを伝えて、Jeepのコミュニティを広げていくことに力を入れていきたいと思います。
いよいよフィナーレは、こちらも<Jeep Festival>から引き継がれた「コンボイ走行」! オーナーたちが車両で列を組んで走行する名物企画は、これだけの数のJeepが集まったからこそ可能な盛大な“セレモニー”だ。 Jeepという共通言語を持つ者同士が、手を振り、声を掛け合いながら、再会を誓って見送り見送られる──そのコミュニケーションの仲睦まじさに、Jeepのコミュニティの魅力が詰まっていた。
「待ってました!」が伝わる2日間。ぜひ来年もふもとっぱらで再会
3回にわたってお届けした<Camp Jeep 2023>特集。冒頭でも触れたが、やはり4年ぶりの開催ということもあり、テントスナップなどでお話を聞いたJeepオーナー、Jeep関係者&スタッフ、そしてイベントに関わるすべての人たちの「待ってました!」の気持ちが、ひとつひとつの言葉や表情から伝わってくる2日間だった。そして多種多様なJeepと、オーナーの個性的なスタイルを一度に見られるのはやはり<Camp Jeep 2023>ならでは! それぞれの充実したJeep Lifeを経て、ぜひ来年もふもとっぱらで再会しよう!
■今回のイベントの様子を動画でもご覧いただけます。
Text:ラスカル(NaNo.works)
Photos:大石 隼土