Compass going to the world
二人の羅針盤は同じ。夢に向かって突き進む。
もう時間は早くも昼時、まずは腹ごしらえ。で、波も期待できないので、午後はのんびりとコンパスでドライブしようと相成った。ステアリングを握る洋人、助手席には玲王。二人を乗せたコンパスが外房のビーチラインを駆け抜ける。
「運転もすごくしやすいし、悪路でもパワフルに走ってくれる。」
「見た目以上に中が広いから、サーファーにはいいよね」
クルマ好きの二人は、初めて乗るコンパスに、まるで子どものように興奮して楽しんでいる。小学校のころからコンテストで顔見知りだったという二人、現在もリップカールのチームライダー同士ということで、実に仲がいい。だが、あまりプライベートで一緒に時間を過ごすことはないとか。
「玲王は、いつもニタニタしているので、接しやすいですよ(笑)。ただ海の中では、体もでかいしパワーがある。それにプラスしてエア、空中戦の完成度も高くて、試合でも淡々と点を取って勝っていくイメージなので、やっかいです」
「本当にマイペースで、自分を持っているので、それが選手としてもいい方向につながっていて、結果も必ず残すし、強い選手です。サーフィンはスピードがあって、とにかく速い。ターンのキレもあるし」
と、それぞれの印象を語り合う二人だが、「お互いに一番ないところを持ち合わせている」と玲王は話をつなぐ。
ともにサーファーとしての夢は、WCTに上り詰めて世界の檜舞台で活躍すること。そのためには、大きな壁があることは自覚している。
「とにかくサーフィンの選手として結果を残していきたい。その先どうなりたいかは、まだ考え中というところはあります。でも、そういう今やっていることが、その先につながると思うので、今はそれを一生懸命やるだけですね」と語る玲王。
その言葉に耳を傾けていた洋人は、「本当にずっと楽しくサーフィンできればいいなと思っています。ただ今は、できることをしなければいけない。夢を叶えるために」と思いを口にする。
「仲間でも友達でもある。だけど、試合の時はライバルです」と、ウインドウの向こうの真っ直ぐな道を見据えながら口にする洋人。その言葉に力強くうなずく玲王。同じコンパス(羅針盤)が指し示す方向に向かって、これからもサーファーとしての人生を二人は歩んで行くのだろう。
●稲葉 玲王(いなば れお)
1997年、千葉・一宮出身。父であるプロサーファーの稲葉康宗の影響でサーフィンを始める。13歳でJPSA史上最年少のプロサーファーに。2013年、ISA世界ジュニアのU-16で4位。現在、WSL QSに参戦し世界で戦う。
●新井 洋人(あらい ひろと)
1995年、神奈川・横浜出身。12歳からオーストラリアのレノックスヘッドをベースに活動。2006年、NSA U-16で優勝。2010年にはISA世界ジュニアのU-16で4位を獲得。現在、WSL QSに参戦し世界で戦う。
今回使用したクルマ
『ジープ コンパス リミテッド(Jeep® Compass Limited)』
ジープフリーコール 0120-712-812
https://www.jeep-japan.com/
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text by SAN-O PRODUCTIONS
photos by Kenyu