雪道、凍結面で4WDの威力を発揮!ALL-NEW Jeep®︎ Wrangler雪上試乗会レポート!

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急斜面、凸凹路、凍結面で実感する4WDの威力

そして、特設コースです。こちらは大きく分けて2種類。まずは冬期以外にはカートやジムカーナなどに使われているクローズド・コースを利用したもので、主として圧雪路での加減速やコーナリング時の安定性やコントロール性を様々な速度域で試すためのコースです。ところどころ凍結した部分が見え隠れしていました。

ところが、実はここでも“4H PART TIME”モードを使うことは、あまりありませんでした。“4H”モードでは常に前輪と後輪に50%ずつの駆動がかかっているわけですから、加速と減速、片側が圧雪で片側が凍結というところでの安定感と安心感はもちろん抜群。そこに疑問の余地はありません。が、“4H AUTO”でもこと足りてしまうのです。むしろ目まぐるしくコンディションが変化する中、次々現れるコーナーを元気よく駆け抜けていきたい場面などでは、前輪0%+後輪100%から前輪50%+後輪50%の間で駆動力を常に可変させる“4H AUTO”の方が適切かも知れないと感じられましたし、楽しく走れるように思えたのでした。例えばコーナーの立ち上がりでわざと強めにアクセルを踏み込んだり、曲がりながら後輪で凍結した部分を踏みつけたりして後輪が滑ったときなど、間髪入れずに前輪が強めにクルマを引っ張るような動きが感じられて、自信を与えてくれるのです。

広大なエリアの地形を利用して急な登り坂や下り坂、凹凸路などを設置したもうひとつのコースでは、もちろん“4H AUTO”でも走れはしましたが、電子制御のセンターデフをロックさせて前後輪に均等に駆動を分配し、左右輪のどちらかが空転するとESCが瞬時に電子制御ブレーキデフの機能を働かせて駆動の調整を図る“4H PART TIME”モードの方が有用でした。歩いては登れないかもと思える急坂も何事もなかったかのように平然と登りますし、左右の凸凹具合が大きく異なるところでの安定感も高いように感じました。なるほど、必要のないモードなど設定しない、というわけですね。

唯一残念だったのは、“4L”モードを必要とするシチュエーションに遭遇しなかったこと。ルビコンの4WDシステムは他のラングラーのセレクトラックよりさらに悪路走破性を高めた“ロックトラック・アクティブ・オンデマンド・フルタイム4WD”と呼ばれるもの。セレクトラックの機能に加え、前後のディファレンシャルをロックする機構が備わっています。リアだけをロックした場合には後輪それぞれに25%ずつ駆動が分配されて前輪には電子制御ブレーキデフが作用し、フロントとリアをロックした場合には4輪に25%ずつ駆動が分配される、という仕組みです。またギア比はさらに低いレンジのものへと切り替わります。つまり極端な悪路を進むときのみ必要になるもので、おおよそ日本で普通に暮らす上ではまず使うこともないのでは? とも思うのですが、試すことが不発に終わったのはちょっと悔しかったのでした。300km/hを越える実力を持つスーパーカーでも300km/hを試せるわけじゃないしな、と自分を納得させるしかありません。

いうなれば、それくらい物凄い性能を持っているのが『ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン(Jeep®︎ Wrangler Unlimited Rubicon)』(今春発売予定)。今回の雪道試乗では、その一部を体感できたにすぎなかったわけですが、それでもこうした路面での無敵感には打ちのめされた気分です。

Jeep®︎ ファミリーのクルマ達

ところで今回は幸運なことに、グランドチェロキー、チェロキー、そしてコンパスを試すこともできました。こちらはカートやジムカーナなどのクローズド・コースを利用した周回路のみ、それも短時間の試乗だったのですが、感じたことを簡単にまとめておきたいと思います。

●『ジープ グランド チェロキー サミット(Jeep®︎ Grand Cherokee Summit®︎)

Jeep®︎ のゴージャスなフルサイズSUVで車重も2.3トン越えですが、その大柄な車体をものともせずに圧雪路の上を縦横無尽に駆け回ることのできる辺りはさすがとしかいいようがないでしょう。4WDシステムはオンデマンド式で、走行モードも5つ用意されていて、そのうちの“SNOW”を選んで走ると、圧雪路の上ではまず何事も起こりません。また“4WD Low”のスイッチも備わっていて、そこを押すと前後のドライブシャフトが連結され、力強く雪道を書き分けていくかのような駆動力が得られます。乗り心地は穏やかですが。ただの高級SUVとは頼もしさのレベルが違います。

●『ジープ チェロキー リミテッド(Jeep®︎ Cherokee Limited)

シャープなスタイリングにフルモノコックのボディ、思いのほか豪華なインテリアに滑らかで快適な乗り心地。一瞬、都会派SUVに転身したかのような錯覚すら覚えてしまいますが、とんでもない。こちらも紛れもないジープ、です。4WDシステムはFWDベースのオンデマンド式。走行モードで“SNOW”を選べば極めて安心感の高い走りを得ることができますし、“AUTO”でもこうした雪道での走破性は充分。ラングラーほどヘビーデューティでなくてもいい、という人にはこちらをオススメしたいところです。

●『ジープ コンパス リミテッド(Jeep®︎ Compass Limited)

チェロキーとレネゲードの間を埋めるコンパクトな車体。ラインナップの中では比較的カジュアルな存在感を見せてはいるけれど、FWDベースのオンデマンド式4WDシステムと“SNOW”モードの組み合わせによる雪上での走りは、Jeep®︎ 一族のたしなみ以外の何者でもないレベル。不安感など全く感じられません。むしろコンパクトさと車重の軽さを活かした軽快感溢れるフィーリングは、今回のコースを走る限り最もスポーティにすら思えたほど。おそらくレネゲードもそうだと思うのですが、小さくてもJeep®︎ はJeep®︎ 。なめてかかってはいけないのです。

昔から雪道を走るにはスタッドレス・タイヤを履くのは当然のこととして、それでも歯が立たないとき(近年では法的に降雪時の装着が義務づけの場所もあります)のチェーン、防寒以外にもスタックから脱出するためにタイヤと雪の間に挟み込める毛布、タイヤの周りの雪を掻き出すためのスコップ、誰かに救出してもらうときのための牽引ロープなど、事前に用意をしておくべきものはたくさんあると言われてきました。また走らせるにあたっては、急加速、急ハンドル、急ブレーキといった“急”がつく操作はクルマの挙動を乱すから絶対に御法度、とも言われてきました。もちろん用意できるものは用意するに越したことはありませんし、“急”のつく操作は乾いた一般道でもするべきではないのですが、今回、僕は何の用意もしていませんでしたし、あくまでもクローズドのコースではありましたが、クルマの動きを見るために“急”のつく操作もすればちょっと過激なアクションを試したりもしています。それでもJeep®︎ のクルマ達は、とりわけラングラーは、何事もなかったどころか、呆気ないくらい余裕綽々な走りっぷりで応えてくれたのでした。

今、ラングラーを駆って、準備すべきものも準備して、誰もいないような美しい白銀の世界を許される限り深いところまで分け入るような旅をしたい気持ちで一杯です。雪道を知らない男の戯言なのかも知れませんが、そんなふうに冒険心を強烈に掻き立ててくれるのもJeep®︎ の素晴らしいところなのかも知れません。

ジープは男(と女)のロマン、なのですね。

▲動画で見る Jeep® Snow Experience in Hokkaido の様子はこちら

Text:嶋田智之
Photos:大石隼土

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