20年前のJeep®も魅力的。『Varde77』のデザイナー・宮田浩行さんインタビュー。

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以前はロサンゼルスに本社がある古着の卸とレディスファッションを扱う会社に勤め、古着の買い付けで合衆国のほぼ全州を巡ったこともあるという。その経験を経て2006年に独立。2年後にエムトランプを創設した。

「自分がいいと思えるものだけつくる。好きだと言い切れるものだけ売る。それが世の中の流れと逆行しても、のはらそういう意志でものづくりをしなければお客さんに伝わらないと思うんです。いや、むしろ世の中と逆のことをやりたいのかなあ。あえて2ドアの『Jeep® Wrangler』を長く乗り続けるみたいに」

宮田さんのこだわりは、特に客との関係性にあるようだ。自分のブランド立ち上げと同時に店舗も構えた。最初の拠点は目黒区祐天寺。裏原とは異なる雰囲気の洋服屋が集まる中目黒界隈から少し離れた場所を選んだのは、それでもあえて来てくれるファンをつくりたい期待と覚悟の表れだった。『HOMEDICT』が見つけにくい奥まった場所にあるのも同様の理由だ。

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現在は『Varde77』のフラッグショップとなっている最初の店では、昼間に服をつくり、夕方から店を開けて売るというスタイルで臨んだという。しかし一体いつ寝ていたのかとたずねたら、最初は本当にきつかったと笑った。

「独立を目指して改めて服飾を学んだとき、今は70歳になるパタンナーに出会ったんです。その人の名刺、名前しか書いてないんですよ。住所も電話番号もなし。もし会いたければ人を頼ってでも探し当てるだろうからって。ただし名刺の裏に、“ファッションとは会話に始まり会話に終わる”と記してあるんです。服は有形だけど、伝えたい気持ちは無形だから、自分の思いは直接語りかけろと、そういう意味なんです。セレクトショップも含め、現在3つの直営店を持つのも最高の師匠に倣ったからです。好きなものをつくり売るなら、どんなに苦しくても最後のところで踏ん張れるじゃないですか」

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