『Jeep Renegade 4xe（ジープ レネゲード フォーバイイー）』がいよいよ今秋デビュー！10月21日（水）にお披露目の場となるオンライン発表会が配信された。Jeep Renegade 4xeの革新性や魅力はもちろん、RealStyleでもご紹介してきたJeep×MUTEK.JPによるコラボキャンペーン「Jeep Real Hybrid e-Creators」のWINNER発表もあったカンファレンスの模様をレポート！

従来のガソリンエンジンに電気モーターを融合させたプラグインハイブリッド車、『Jeep Renegade 4xe（ジープ レネゲード フォーバイイー）』がついに2020年11月28日（土）より販売開始！ これまでRealStyleでは、今秋デビューに合わせて始まったJeepとMUTEK.JPとのコラボレーション・キャンペーン「Jeep Real Hybrid e-Creators」に迫る連動企画を全４回にわたってお届けしてきた。そして来たる10月21日（水）、Jeep初のプラグインハイブリッド車がベールを脱ぐ瞬間として、Jeep Renegade 4xeのオンライン発表会がYouTube＆Facebook Liveで配信された。今回はJeep Renegade 4xeの革新性やその魅力、日本市場での展望、最新のテクノロジーなどについて語られたプレゼンテーションに加えて、Jeep Real Hybrid e-CreatorsのWINNERが発表されたAward Ceremonyの模様も併せてレポートする。

運転する喜びと環境への配慮。Jeep新時代の到来を告げる4xeへの期待感

「Jeep Renegade 4xeは、Jeepに新時代の到来を告げるモデルです」

FCAジャパン株式会社の代表取締役社長兼CEOであるポンタス・ヘグストロム氏の、Jeepの未来へ向けた言葉とともに幕開けしたJeep Renegade 4xeのジャパンプレミア。まずは新型コロナウイルスが世界中の経済、そして自動車業界へもたらした影響を踏まえた上で、FCAジャパンを取り巻く現在の状況を語った。

▲FCAジャパン株式会社・代表取締役社長兼CEO ポンタス・ヘグストロム氏

「FCAグループは感染者や医療従事者はもちろん、従業員やディーラー、FCA製品のオーナーに向けた支援を続けてきました。そして経済的な影響はありつつも、FCAジャパンは6月には輸入車市場シェアで初めて10％超というシェア最高記録を獲得し、9月には昨年に次ぐ史上2位の月間販売台数を記録しました。この結果が物語るのは、経済的・外的要因の影響はありながらも、日本において我々のブランドは元気だということです」（ヘグストロム氏）

この日の主役であるレネゲードも9月に史上最高記録となる約600台が販売されたことにも触れ、正規ディーラーやJeepオーナーたちに感謝を伝えた。そしてついにヘグストロム氏に導かれ、Jeep Renegade 4xeが登場！

設定色はスレートブルーを含む4色で、日本では『Limited 4xe』『Trailhawk 4xe』という2種類のプレミアムグレードを導入。走行中のe-coasting機能および家庭電源・公共充電ポイントなどの外部電源で充電が可能だ。また、市外走行や通勤などに最適な“Electric”、効率を最優先する“Hybrid”、バッテリーの充電を維持する“E-Save”という3つの異なる運転モードが搭載されている。

「Jeep Renegade 4xeに乗ることは運転する喜びと環境への配慮が両立することを意味し、楽しみながらも責任感を忘れない体験となり、Jeep伝統のオフロード性能がさらに高まります」（ヘグストロム氏）

そして、今後数年間で実施するJeep全モデルの電動化についても紹介。在日年数が20年を超えるヘグストロム氏は、日本の魅力の筆頭として“四季折々の景色と美しさ”を挙げ、「週末、私は家族と出掛けては海岸やスキー場、山の鬱蒼とした緑などを楽しんでいます。そんな時、私たちの行きたい場所へ連れて行ってくれると信頼しているのがJeepです」と語るとともに、「Jeepの“どこへでも行ける、何でもできる”という精神と自由を、排気ガスなしで体験できることにワクワクしています」と、これから進むJeepの電動化という未来への期待感を口にしていた。

“プラグインハイブリッド”と“ジープ・ウェイブ”という新たな挑戦

加えてヘグストロム氏は、Jeepオーナーの体験価値をより充実させる取り組みとして、11月2日（月）から新たなオーナーロイヤリティープログラム「Jeep Wave（ジープ・ウェイブ）」の導入を発表。このプログラムは3年間のフリーメンテナンスおよびオーナー向けの特別待遇やサービスが含まれ、今後すべてのJeepモデルに適用される。このプログラムが米国以外では日本で最初に導入されることからも、Jeepにおける日本市場の重要性が伺えた。

さらに今回のジャパンプレミアでは、Jeepブランドのグローバルプレジデントのクリスチャン・ムニエ氏、そしてFCAの全E-四輪駆動・PHEV駆動システムの世界展開チーフエンジニアのフランチェスコ・チミーノ氏が海外からのゲストとして登場。まずムニエ氏が、日本市場への展望とJeep Waveについて語った。

▲FCA Jeepブランド・グローバルプレジデント クリスチャン・ムニエ氏

「美しい環境を誇る日本は、まさに人々をアウトドア活動に誘う我々のブランドにぴったりです。そして製品ラインナップの拡大は、世界レベルのメガシティを複数抱える日本のような市場にとっては特に大切です。過去10年にわたってJeepは日本で着実な成長を遂げ、販売台数は10倍に増加しました。そして今、都会におけるJeep体験を新たなレベルに引き上げる瞬間がやってきました。Jeep Renegade 4xeは電動化戦力に沿った最初の製品であり、このローンチはブランドにとって極めて重要な瞬間です。そして今年はJeep Waveを導入することにより、オーナーの方々の所有体験を新たなレベルへと引き上げます。Jeep WaveはJeepの所有体験とコミュニティーへのロイヤリティを高めるための私たちの取り組みの象徴とも言えるもの。なぜなら人間は誰しも、心配が一切ない状態であってこそ、真に自由を探検する気になるものだからです」（ムニエ氏）

▲FCA 全E-4WD・PHEV駆動システムの世界展開チーフエンジニア フランチェスコ・チミーノ氏

続いてチミーノ氏は、Jeep Renegade 4xeにおけるプラグインハイブリッドの技術的側面を紹介した。

「電動化のメリットは第一にゼロエミッションで走行できること、そしてノイズがまったく生じないこと。そして減速時には大量のエネルギーを回収できること。通常はブレーキディスクから放散されるエネルギーを回収できます。そして内燃エンジンのメリットは長い航続距離、ガソリンスタンドの数が多いこと、走行中にバッテリーを充電できることが挙げられるでしょう。プラグインハイブリッド・システムは2種類のパワーソースを組み合わせ、あるいは単独で使用することにより、両方のメリットを得ることができます。ハイブリッドとは“2台が１台になった”クルマです。1台は市街地をノイズフリー・ゼロエミッションで走行するクルマ、もう１台は240hpのオフローダー。ドライバーはいつもと変わらない操作で、このクルマを運転することができます」（チミーノ氏）

Jeep Real Hybridキャンペーンで、2021年のJeepブランドe-Creatorが決定！

そしてFCAジャパンのマーケティング本部長を務めるティツィアナ・アランプレセ氏の進行の元、Jeep Renegade 4xeのデビューに合わせて始動したJeep Real Hybrid e-CreatorsのAward Ceremonyも行われた。

▲FCAジャパン株式会社・マーケティング本部長 ティツィアナ・アランプレセ氏

「日本でのJeepのパワーワードは“Real”です。そしてReal Hybridを表現するにはデジタルアートが一番イメージしやすいと思い、Jeep Real Hybrid e-Creators with MUTEK.JPと称したデジタルコンテストを特設WEBサイトで展開してきました。このキャンペーンはJeepの新しい自由と冒険の世界をデジタルアートで表現しようとする試みで、MUTEK.JPとのコラボレーションで実現しました」（アランプレセ氏）

続いて今回のコンテストに参加した7組のe-Creatorsの作品が、アランプレセ氏によるそれぞれのテーマの説明とともに紹介されたのち、ついにWINNERが発表。2021年のJeepブランドのe-Creatorに選ばれたのは、ニューノーマルな時代に自分たちなりの共存の形を表現した『Manami Sakamoto / Sakiko Osawa』。まずは審査員を務めた振付家・ダンサー・ビジュアルアーティストの梅田宏明氏が、コンテストの総括と2人の作品への印象を語った。

▲（左）Sakiko Osawa氏、（右）Manami Sakamoto氏

「自然とテクノロジー、そして人間がどのように関わり共存していくのか。そういったことについてアーティストの方々が今どう感じているのかが伝わってくる、どれも素晴らしい作品でした。2人の作品はデジタル技術を使ってミクロとマクロの自然が混在した、独特な美しい作品だったと思います」（梅田氏）

▲（左）Jeep Real Hybrid e-Creatorsの審査員を務め、今回のmovieのパフォーマンス演出も手がけた、梅田宏明氏

また、コンテストで梅田氏と共に審査員を務めたのが編集者・キュレーターの塚田有那氏。今回のジャパンプレミアには不参加となったが後日、受賞作品やアンバサダーの2人についてコメントが届いた。

「まず繊細かつダイナミックなビジュアル世界が目を引きました。そして、今回のテーマを独自に解釈し、“変化”と“共存”というコンセプトに落とし込んでいること、それが直感的に伝わる世界観へとうまく構築されていると感じました。雪山の岩壁から水中へ、微生物や胞子を想起させるミクロのワンダーランドへ、そして水蒸気が雲となって大気中に放たれていく瞬間のカタルシスは、現代を取り巻く自然環境と人間の関係を示唆的に表現していると感じます。“自由と冒険”というテーマにおける新しさとは何か、そこにどんな感情が生まれるのか？ 後半に従って躍動感を増すビジュアルとサウンドには、現状を打破するような瑞々しい恍惚感がありました。今回は短い尺の作品ですが、今後の長編作品やステージパフォーマンスでの展開にも期待したいです」（塚田氏）

▲梅田氏と共に審査員を務めたのが編集者・キュレーターの塚田有那氏

そして「作品作りにおけるJeepから受けたインスピレーションは？」という問いに対し、Manami Sakamoto氏は「Jeepのシティでもアウトドアでも乗れる多面性から一番インスピレーションを受けました」と答え、一方で「Jeepのe-Creatorとしてやりたいことは何ですか？」という質問に対してSakiko Osawa氏は「Jeepに乗って新しい景色からインスパイアして、新しい音楽を作ってみたいと思います」と今後のe-Creatorとしての活動への想いを語った。

最後にはMUTEK.JPの代表・岩波秀一郎氏も登場。アランプレセ氏から参加者・応募者への感謝が伝えられたのち、梅田氏が手掛けたダンスパフォーマンスで、今回のジャパンプレミアはフィナーレを迎えた。

▲（右）MUTEK.JPの代表 岩波秀一郎氏

今回ご紹介したJeep Renegade 4xe ジャパンプレミアの様子はYouTubeでお楽しみいただけます。

10月24日（土）に実施されたJeep Renegade 4xe試乗会のレポートも乞うご期待！

「4xeとなら性能か環境かを選択する必要がありません。4xeは100％電動、100％四輪駆動で、200％Jeepな上に3年間の安心までついてきます」というヘグストロム氏の言葉に、Jeepのこれからの未来にワクワク感を抱いた今回のジャパンプレミア。10月24日（土）には試乗会を開催！ そのレポートも後日お届けするのでぜひチェックしてほしい。

Text：ラスカル（NaNo.works）
Photos：FCAジャパン株式会社