Real Tabi with Jeep® 〜Jeep® と行く、日本の“こころ”を探る旅〜〈宮崎県・高千穂町 夜神楽〉

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天孫降臨の地で700年にわたり受け継がれる神事

自由、冒険、本物、情熱──。4つのDNAを持つJeep® を駆って、本物の伝統文化が息づくまだ見ぬ地へ。旅の始まりは、神々が降り立った地と伝わる高千穂の里。

神々の時代から受け継がれてきた
年に一夜限りの、高千穂の夜神楽

2L直4ターボエンジンのトルク感のある力強い走りで、幾重にも折り返す山道を『ジープ ラングラー アンリミテッド スポーツ(Jeep® Wrangler Unlimited Sport)』で登っていくと、遠くから微かに笛と太鼓が聞こえてきた。だんだんと近づいてくる音に導かれるようにしてたどり着いたのは、浅ケ部の公民館。師走のこの日、夜を徹して神楽の舞が奉納される祭場である。

樹齢800年以上の御神木をはじめ秩父杉がそびえる境内。清らかな空気の中、丸型ヘッドライトと7スロットグリルといったJeep® のデザインアイデンティティを受け継ぐJeep® Wrangler Unlimited Sportが静かな存在感を放つ。

「九州大学に留学していた30年前に訪れた高千穂での夜神楽(よかぐら)の感動は、今も忘れることができません。能や狂言、歌舞伎などプロフェッショナルによって受け継がれている芸能とは違い、高千穂の神楽は普通の生活をしている地元の方々によって営まれています。親から子の世代に、こうした伝統が受け継がれているのも素晴らしいこと。Jeep® と行く日本の“こころ”を探る旅は、どうしても、『古事記』や『日本書紀』に、この国の始まりの地と記されている神話の里、ここ高千穂からスタートしたかったのです」と語るのは、FCAジャパン株式会社 マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセ。

高千穂郷八十八社の総社である高千穂神社の本殿。

高千穂神社宮司の後藤俊彦氏によると、日本神話に綴られている天孫降臨の物語では高千穂は、大地をもっと豊かで秩序あるものにしたいと考えられた天照大神(あまてらすおおみかみ)が遣わした邇邇藝命(ににぎのみこと)が降り立った場所。四方に散らばった籾の一粒一粒が千の穂となって豊かな国となったことから「高千穂」と名付けられたと言われている。この地の20の集落で毎年11月中旬から翌年2月にかけての時期に行われてきた夜神楽は、秋の実りに感謝し、長い冬の間の無病息災と、来るべき新しい春の芽吹きを祈る行事。昭和53(1978)年には、国の重要無形文化財に指定された。

夜神楽では、物語と祈りを込めて三十三番にもおよぶ舞が次々と奉納される。

豊かで幸福な、新しい春の訪れを願って
20の集落で夜通し奉納される、神楽の舞

戦時中も戦後も、一度として途切れることなく夜神楽が続けられてきたという浅ケ部集落。公民館の広間には注連(しめ)を張って天蓋を取り付けた「神庭」と呼ばれる舞台が設けられ、夕方から翌日の昼近くまでかけて三十三番の舞が次々と奉納されていった。舞い手は皆、白い衣と白い袴に身を包み、時に素襖(すおう)や狩衣(かりぎぬ)を合わせて纏うことも。素顔での舞あり、神面と呼ばれる面をつけての舞あり、鈴や刀を手にしての舞あり……。舞や唄、篠笛、太鼓は、長老から中学生までが代わる代わる務めている。高千穂の人口約1万2000人のうち約450人が神楽の舞い手であり、そのうち約60人が中学生ということからも、世代を超えて神楽の舞が21世紀の今も次の世代へと確実に受け継がれていることがうかがえる。さらに舞台を囲むように観覧する地元の家族連れの中には、神楽を舞う年長者たちの姿を憧れの目で見つめる、 子どもたちのキラキラとした表情も数多く見受けられた。

夜神楽の始まりに登場する猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)

「昔は農家の跡継ぎが一定の年齢になると神楽を学んだようですが、今は若い世代の希望者が年長者から教えられ、地域ごとに練習を重ねています。東京などに就職しても、夜神楽の日だけは故郷に戻ってきて舞う若者もいます。一晩中、舞ったり、ハラハラしながら見守ったりという時間を里の皆で共有することで、日々の辛いこと、苦しいことも癒され、一人で生きているのではないということに気づかせてもらえる場だと思います。夜通しの舞の奉納を通して、舞う人も、観ている人たちも、心の中の不要なものが消えていって元の平らかな気持ちになれる。夜神楽は、そんなものかもしれません」と、後藤俊彦宮司は語る。21世紀を生きる現代人たちが、真剣な表情で神楽を舞い、“聖なるもの”と向き合う人々の真摯な姿は、時代も国境も超えて心に響くはずだ。

降神の舞で、神を招く〈神降(かみおろし)〉

〈御神体〉では酒をつくる様が演じられ、舞い手が見物人の中に

いくつもの山河を越えて旅することで見えてくる
日本のこころ、そして、新しい自分

「Jeep® には、どんな所にも行こうとするパッションがあります。だからこそ、Jeep® の旅は自分を見つける旅であり、自分の心を開く旅になるのです」。ティツィアナ・アランプレセは、Jeep® での旅をそう表現した。そしてその旅の光景は、若山牧水の“幾山河 越えさり行かば 寂しさの 終てなむ国ぞ 今日も旅ゆく”という短歌と重なると言う。

三合キャンプ場にて。Jeep® 本来の4×4性能をさらに進化させ、高いオフロード走破性を実現したJeep® Wrangler Unlimited Sportなら、河原への乗り入れも自由に楽しむことができる。

それを受けて後藤宮司も、「若山牧水はここ、宮崎の日向出身です。最近、発見された未発表の“降ればかくれ 曇ればひそみ 晴れて照る かの太陽をこころとはせよ”という作品もいい歌ですよ。雨の日や曇りの日は休みながらゆっくり行こう、という気持ちでしょうか。若山牧水にしても西行法師にしても松尾芭蕉にしても、いい歌を残している人は、皆、旅人です。広く捉えれば誰にとっても、人生そのものが旅のようなものかもしれません。日本全国には国が指定する無形民族文化財だけでも高千穂の夜神楽のほか千近い数があります。幾山河を自由に旅することで、日本という国のこと、自分のこと、人間のことをもっと知っていただきたいですね」と語る。

新旧3つのアーチ橋が架かる高千穂峡。写真はもっとも古い大正時代創建の石づくりの神橋。

まさにそれは、「どこまでも行ける自由な冒険精神」を持つJeep® だからこそできる旅。新しい自分と出会い、新しい何かを見つけるために。Jeep® と行く、日本の“こころ”を探る旅は、果てしなく続いていく。

九州山脈を一望できる標高1000メートルの四季見原。大自然にJeep® Wrangler Unlimited Sportの赤が美しく映える。

●ティツィアナ・アランプレセ
FCAジャパン株式会社 マーケティング本部長。ナポリ東洋大学で学んだ後、奨学生として来日。九州大学大学院修了。帰国後、日本の自動車メーカーの現地法人およびフィアット グループでの勤務を経て、2005年から現職。

●後藤 俊彦(ごとう としひこ)
高千穂神社 宮司。九州産業大学商学部卒業後、國學院大学神道学専攻科および日本大学今泉研究所を卒業、1981年高千穂神社禰宜を経て宮司に就任。2013年神社本庁より神職身分特級を授かる。

今回ご紹介した高千穂の旅をYouTubeでお楽しみいただけます。

次ページ:【四季見原、高千穂狭など高千穂の名所をご紹介!】

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