【Jeepオーナーインタビュー】新作ラングラーとともに走り続けるフォトグラファーとしての道程
Jeepはさりげなく自分の個性を出してお洒落に見せられるクルマ
そしてフォトグラファーにとってクルマは、選ぶ際に機材をたくさん積んで移動できる機能性や利便性が重要視されるが、それに加えて“周りからの見られ方”もある意味で重要と言えるかもしれない。
「個人的な意見ですけど、Jeepっていろいろな意味でちょうどいいんですよ。いわゆるガチガチの高級車ほどいやらしい印象を与えず、なおかつ自分の個性を出してお洒落に見せられるクルマ。見栄じゃないですけど、クルマやファッションも含め、そういう部分で個性を出すことも仕事をしていく上で大事なのかなと」
Jeepという相棒を手に入れた横山氏はその後、当時念願だった水曜日のカンパネラの撮影を実現。その仕事をきっかけに、サカナクションやSEKAI NO OWARIといった国内ミュージシャンや、海外のアーティストなどの撮影が舞い込んでくる。その先にたどり着いたのが、横山氏が愛してやまないTHE YELLOW MONKEY。初めて撮影した時から現在に至るまで、THE YELLOW MONKEYのライブにおけるオフィシャル・フォトグラファーを務めている。
「“写真を見て横山さんってわかる”と言われると一番うれしいですし、“横山さんのあの感じで”と言われることが多いので何か僕らしさのようなものはあると思いますが、今でもライブ撮影だけでなく写真に関してこれが正解というのはわからないです。ただ今思うと僕は“雑食”なのがいいのかもしれません。それほど撮影するジャンルを限定していないですし、内容問わず攻めた写真がほしいときに依頼してもらっている。その意味ではもう三振かホームラン。三振も多いかもしれないですけど、ホームランを打てたときの飛距離には期待してください」
それでも自身の中で、“写真家”と“フォトグラファー”の線引きは明確にしている。横山氏にとっての写真家とは、“生活のすべてを写真に捧げている人”で、その肩書きを名乗るのは恐れ多いという。
「昔働いていたスタジオにはアラーキー(荒木経惟)さんはもちろん、篠山紀信さんもよく来ていたんですが、ああいう人はもう、ある意味“写真そのものになっている”。そういう人たちの姿を見てきて自分には真似できないと思う部分もあるし、現時点で僕はフォトグラファーという職業が一番自分に合っていると思います」
新たなラングラーという相棒とともに正解のない写真を撮り続ける
自らの立ち位置を見定め、横山氏は「フォトグラファーとして今死んだとしても句読点ぐらいは打てたかなと。“。”は無理だとしても“、”ぐらいは」とここまでを振り返る。そして近年、フォトグラファーとしてのさまざまな活動をともにしてきたJeepにも変化があった。チェロキーXJを限界まで乗り倒し、後ろ髪を引かれながらも心機一転、2019年10月に乗り換えたのが『ジープ ラングラー アンリミテッド サハラ(Jeep Wrangler Unlimited Sahara)』だ。
「今でもXJってカッコいいなと思いますし、街中でXJを見ると“俺も乗ってたぜ!”って言いたい。向こうからしたら“新しいラングラーね”って思われているかもしれないけど、“それ知ってるぜ”って、ハハハ! ただし、今回のラングラーはフォルムが美しくてめちゃくちゃ好きなんですよ。前じゃなく横にさりげなくJeepって入っているのも、“この形を見ればわかるでしょ?”みたいな余裕を感じてたまらない」
加えて、ミュージシャンの撮影時にはその人の曲を聴きながら現場に行くことが多い横山氏にとって、「5基のスピーカーを積んでいるサハラは音楽を聴くのに最高」とのこと。そして改めてJeepで好きな瞬間を聞くと、「乗りこむとき」という答えが返ってきた。
「例えば取材終わりに“お疲れさまでした!”って言いながら、あのステップを踏んでJeepに乗りこむときに、我ながら優越感があるかもしれません。ステップがあるクルマってシンプルに男は好きじゃないですか? 仕事もプライベートもJeepで移動して、さらにJeepさんのお仕事でさまざまな場所に行っていろいろなオーナーさんたちと会うことで、純粋にどんどんJeepが好きになっていきました。今はJeep以外のクルマに乗るつもりはないです」
「クルマもそうですが、仕事においてもプライベートにおいてもひとつひとつのこだわりを大事に、トータルブランディングをすることも大切」と改めて自分に言い聞かす横山氏。それでも柔軟さと雑食性は忘れず、これからも横山氏はJeepとともにさまざまな現場へ向かい、フォトグラファーとして正解のない写真を撮り続けていくのだろう。
【Information】
Chick Flick Bake
住所:東京都豊島区長崎5-5-3
TEL: 03-5926-5142
営業時間:12:15~23:30(平日)、12:15〜24:00(土日祝) ※緊急事態宣言期間は短縮営業中、詳しくは店舗にご確認ください。
定休日:火曜日
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Text:ラスカル(NaNo.works)
Photo:大石 隼土