75周年記念モデルの『Wrangler Unlimited』が走る!聖地モアブの大地が感じた永遠の鼓動 Part3
ここからは、FCAが今年3月のイースタージープサファリ(ジープの祭典)に出展したコンセプトカーをご紹介。まずはFC-150コンセプト。FCとはフォワードコントロール、すなわちキャブオーバー型のトラックのことで、元々は50年代にCJ-5をベースにつくられたトラックを指す。このコンセプトカーはTJ型ラングラーをベースにFCを再現したもの。エイジングしたボディで雰囲気満点だった。走りは・・・普通(笑)。
トレイルキャットはラングラーの幅を思い切り拡げ、思い切り太いタイヤを履かせた上で、ダッジ・チャレンジャーSRTヘルキャット用に開発された6.2リッターV8スーパーチャージャーから707馬力を発するヘミエンジンを搭載したモデル。アクセルを吹かす度にとんでもない重低音が響くが、怖くてほとんど速度を上げられなかった。遊び心満点。
今回のJeep®75周年記念イベントでは、新旧モデルのみならず、多くの貴重なヒストリックカーや市販されていないコンセプトカーまで、思う存分に運転することができた。レネゲードからラングラーまで、どのモデルも一級のオフロード走破性だけでなく、オンロードでの快適な乗り心地をも備えていることに脱帽。ヒストリックカーのムダのないコンセプトは、現代のJeep®にも通じるところがある。そしてコンセプトカーのユニークなデザインにはJeep®がもつ遊び心を感じた。イベントを通じ、まじめでストイックな走行性能を遊び心あふれるデザインでまとう、Jeep®の魅力の奥深さに触れることができたのは大きな収穫だった。
Edit & Text: 塩見 智 Satoshi SHIOMI
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