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2020.08.06

【Jeep×WSL連載企画・第2弾】「サーフィンの大会って何を競うの?」という疑問を解決!サーフィン用語や競技のルールをご紹介

Jeepが共鳴するサーフィン・カルチャーと、パートナーシップを結ぶ世界最高峰のプロサーフィンツアー『WSL(World Surf League)』の魅力を紹介する連載企画の第2弾。今回はサーフィンにまつわる用語や競技としてのルールにフィーチャー!

“キング・オブ・オーシャンスポーツ”と称されるサーフィンの魅力を、Jeepがパートナーシップを結ぶ世界最高峰のプロサーフィンツアー『WSL(World Surf League)』を通して、サーフィン初心者向けに紹介していく全5回の連載企画。スタートを切った第1弾ではJeepとサーフィンの親和性を探りつつ、「WSLってそもそも何?」という読者の疑問に答えていったが、今回は競技としてのサーフィン、そしてそのルールなどを紹介していく。趣味としてのサーフィンならなんとなくイメージできても、「競技って何を競うの? どんなルールなの?」と思っている方はきっと多いはず。今回はそんな方たちの疑問を解決するため、サーフィンの競技としての醍醐味をお伝えする。

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サーフィンの歴史をプレイバック。礎を築いたハワイの英雄。

競技としてのサーフィンを説明する前に、成り立ちの部分でこちらも意外と知られていないサーフィンの原点を簡単に振り返ろう。実は西暦400年ごろには波に乗るという行為(サーフィンの原型)が行われていたとされ、航海術に優れていた古代ポリネシアンがカヌーで波に乗る技術(サーフィング)を磨き、そのボートが板になったと言われている。しかしあくまでそれらは一つの説であり、人類がいつから波に乗って遊んでいたのかは定かではない。

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確かな史実として現在のサーフィンに最も近い形が生まれたのは、“近代サーフィンの父”と呼ばれるデューク・カハナモクが活躍した1900年代始めのハワイ。幼い頃からワイキキビーチでサーフィンやカヌーなどに親しんでいたデュークは、水泳選手としてハワイ出身者で初めて金メダルを獲得。英雄となった彼は世界各国の水泳大会に招待されるようになり、さまざまな土地でサーフィンの素晴らしさを世に広めるための活動に尽力した。

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今では1億2000万人もの人たちが楽しみ、競技として来年行われるスポーツの世界大会の種目になるまでに普及したサーフィン。その礎にはおよそ100年前、世界中にサーフィンの種を蒔いた“ハワイの英雄”の存在があったのだ。

サーフィンの波やライディングにまつわる用語をチェック!

サーフィンのルールを知るにあたって、まずは一般の方にはあまりなじみのないサーフィン用語をいくつかご紹介。“波”ひとつとっても、サーファーたちの間ではその波の部分や動作にまつわるさまざまな名称がある。

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▲レギュラースタンス

【波にまつわる名称】
リップ(Lip):波が崩れ始める部分。ここで鋭角なターンをすることをリッピングという。
トップ(Top):波がこれから崩れようとする部分。ここでターンをすることをトップターンという。
ボトム(Bottom):波の前にある平面の部分。ここでターンをすることをボトムターン。
フェイス(Face):トップからボトムまでの斜面のこと。
ショルダー(Shoulder):徐々に崩れていく波の先にある部分。スピードをつけてここまでいくと、カットバックというターンでフェイスに戻る。
スプレー(Spray):ターンの時にできる水しぶき。ターンが決まると水しぶきが孔雀の羽のように綺麗な弧を描く。

【ライディングにまつわる名称】
レギュラースタンス:岸に向かって右に崩れる波をレギュラーの波と呼び、それに対して左足を前にして乗ること。
グーフィースタンス:岸に向かって左に崩れる波をグーフィーの波と呼び、それに対して右足を前にして乗ること。またグーフィースタンスで乗るサーファーのことを“グーフィーフッター”と呼ぶこともある。
フロントサイド:波にお腹が向いている方向に進むこと。逆はバックサイドと呼ぶ。
パドリング:ボードにうつ伏せになり、両腕でクロールのように漕いで進むこと。
ゲッティングアウト:パドリングをして沖の波が崩れているポイントに出ること。
テイクオフ:飛行機だと離陸だが、サーフィンだと立ち上がって波に乗る瞬間のこと。

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▲グーフィースタンス

これらを知っておくと、TVの解説やサーファーたちの会話の内容を少しは理解できるはず。「深いボトムターンから垂直にトップまで行き、リッピングで豪快なスプレーを出す」なんて表現もなんとなくイメージが湧くのでは?

サーフィンの大会の試合形式&ルールと、勝敗のポイント

来年行われるスポーツの世界大会の正式種目となった現在でも、サーフィンをしない人にとっての率直な疑問が「サーフィンの大会って何を競うの?」だろう。端的にいうと競技としてのサーフィンは、いかに波を乗りこなすかというライディングテクニックをジャッジが採点し、その得点で勝敗を決める。サーファーたちは同じ波が一つとしてない自然の海を舞台に、常に形や速さが変化していく波を見極めながら、ベストなタイミングでライディングに挑戦する。

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試合形式は一般的に2〜5人の選手が同時に海に出て、制限時間20〜30分間で波に乗り、ベスト2本の得点の合計点が順位に反映されて上位1〜2人が次のヒート(試合の組み合わせ)へ進む。採点はターンの種類やオリジナリティー、スピード、パワーなどを複数のジャッジが判定。技そして波の難易度や、初めから終わりまでの組み立てや流れなども各ジャッジが総合的に見て判断し、1本のライディングに対して0.1〜10点(満点)の点数が付けられる。

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また、1つの波に乗れるのは1人だけというルールも。ピークに最も近いサーファーがその波に乗る権利があり、これを優先権という(優先権のある選手の邪魔をするとペナルティー)。いい波をつかむためには波がどこで割れるかなどを予測したポジションで待機しないといけないため、波が来る前からすでに勝負は始まっているのだ。

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そして勝つためのポイントはたくさんの波に乗るよりも、波に乗った回数は少なくても質の高いライディングを披露すること。さらに自分の技を出しやすい波を狙ってライディングすることも大事で、その見極めや運の部分も自然相手のスポーツならではの醍醐味。時には「ヒートのラストで最高な波が来て大逆転!」といったスペクタルな展開も!

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まずはこれらの用語やルールを知っているだけでも、競技としてのサーフィンとその大会の見え方がガラッと変わってくるはず。また、ヒートごとに選手はカラフルな色違いのゼッケンを着用して見つけやすいので、少しサーフィンにハマってきたら、お気に入りのサーファーを見つけてそのライディングに注目して見るのもおすすめだ。

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第3弾ではサーファーたちのドリームツアー“CT”をご紹介!

第3弾はWSLが運営する世界最高峰のワールドチャンピオンシップツアー、通称“CT”をご紹介する。サーファーだったら一度は行ってみたい、世界中の絶好のサーフポイントを回るまさに“ドリームツアー”にはサーフィンの魅力が満載。CTまでの道のりや見どころなどを、次回もわかりやすく紹介するのでぜひそちらもチェック!

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Text:ラスカル(NaNo.works)
Photos:エイ出版社

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