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2023.06.29

【Jeep photography】#1 フォトグラファー・横山マサトが撮る、“ラングラーと東京”

フォトセッション企画・第1弾。THE YELLOW MONKEY、サカナクション、水曜日のカンパネラなど人気ミュージシャンの撮影やさまざまな媒体で活躍し、自身もJeepオーナーの横山マサト氏が撮る“ラングラーと東京”。

Jeepと共にあるライフスタイルが多種多様なら、オーナーたちの目に映る姿もまた千差万別。そのフィルターを通して捉えたJeepには、相棒への想い入れや、偏愛に近いこだわりが色濃く反映されているだろう。【Jeep photography】では、さまざまな表情を見せるJeepを、写真のプロが自由に撮影したフォトセッションをお届けする。第1回に登場するのは、THE YELLOW MONKEY、サカナクション、水曜日のカンパネラといった人気ミュージシャンの撮影やさまざまな媒体で活躍するフォトグラファーで、自身も『ジープ ラングラー アンリミテッド サハラ(Jeep Wrangler Unlimited Sahara)』のオーナーである横山マサト氏。

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街に溶け込むJeepのシティ感を一枚絵で切り取る

「森や山で緑と一緒に撮るのは今回やめようと。Jeepとアウトドアの組み合わせはもちろん正解だと思いますが、今回に関してはストリートに寄りすぎない範囲で、シティ感というか街に溶け込むイメージ」

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今回のフォトセッションのテーマを聞いたとき、横山氏は開口一番、そう答えた。

横山氏は現在ラングラーを所有し、2019年に乗り換えるまではチェロキーXJをとことん乗り倒していた生粋のJeepオーナー。詳しくは、以前にRealStyleでオーナーインタビューを行ったのでそちらをぜひ。

「今でも仕事の現場に行くと、『Jeepカッコいいですね』っていろいろな人から言われますよ。普段乗っていて自分でもそう思います。所有欲を満たしてくれるクルマだと思うし、なんだろうな……やっぱりラングラーだからなのかもしれないですね。おそらく大多数の人が、Jeepで思い浮かべるのがラングラーだから」

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そんなオーナーの視点と、フォトグラファーの視点を脳内で組み合わせた今回のフォトセッション。都内をライドしながら、ラングラーが溶け込む風景で、シャッターを切る。今回の撮影は特別な意味を込めて、「1枚1枚、シャッターを切る瞬間に痺れる(横山)」というフィルムカメラを使いながら撮影していく。

「今って流線型のクルマが多い中で、ラングラーは四角いフォルムや直線的なデザインが特徴的なので、背景にあるビルなどの直線と合わせて、一枚絵のようなイメージで撮りました。今回の写真は全体的に縦横のラインや、水平や垂直などを意識しましたね。もっと巨大で現代的な建造物と一緒に撮ったらさらに面白そう」

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愛してやまないJeepから、あえて引いて撮ることで、風景の一部にする。それも一種の偏愛的な見方なのかもしれない。Jeepを際立たせる撮り方の正攻法を熟知しつつも、あるときから横山氏はラングラーを撮影するときに、「極端に引くか、極端に寄るか」のどちらかに振り切って撮るようになったという。

「今回の写真は、普段のJeepの撮影などで見る写真とは違うものになっていると思います。あと僕は元々、角があるものが好きなのかもしれないです。やっぱり丸みを帯びているものと比べて、角があるものの方が雄々しさとか力強さを感じる。僕、ガンダムとか好きですもん。それで言うと、ボンネットの写真とかはガンダムっぽいなと思って撮っていましたね。俯瞰の写真も、普段の仕事ではあまり撮らないので気に入っています」

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そして今回の撮影では、Leicaも使用。横山氏にとってJeepとLeicaの共通点は、利便性だけを指針にしている存在ではないということだ。

「JeepとLeicaは、もはや眺めているだけでも満足できる。便利かどうかだけで使っているわけではないんです。Leicaの場合、できないこともいろいろあるけれど、ここぞというときに使いたいカメラで、これでしか撮れない写真がある。その意味で、JeepもLeicaも、僕にとって変わるものがない存在なんだと思います」

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横山氏の撮った一連の写真を見て感じたこと──それは、シティのJeepにはアウトドアとは異なる“趣き”があること。そして、極端な引き寄りで撮られた写真には、わかる人にはわかる確かなJeepらしさが滲み出ていることも。オーナーの方たちは横山氏の感性やテクニックを参考に、Jeepの「最高の一枚」を切り取ろう。

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Text:ラスカル(NaNo.works)
Photos:Masato Yokoyama

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