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2016.06.13

Jeep®を巡るアツい戦い。2016年WSLチャンピオンシップ・ツアー ハイライトPart 2

連戦のオーストラリア、そしてカノアの奮闘

Jeep®がパートナーシップを結ぶワールド・サーフ・リーグ(WSL)のチャンピオンシップ・ツアー(CT)が、4月8日に第3戦を迎えた。ドラッグアウェアー・マーガレットリバー・プロと名付けられたイベントの舞台は、第1戦、第2戦と同じくオーストラリア。ただし、オーストラリアといっても開催されたのはウエスタンオーストラリアのマーガレットリバーだ。これまでの2戦とは波の質がまったく異なり、ウエスタンオーストラリア特有のスケールが大きくて、パワフルな波が特徴のスポットだ。

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▲スケールの大きなウエスタンオーストラリアの大自然に割れる波。会場となったポイント・マーガレットリバーのメインブレイク

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▲小高い丘の上の広場からコンテストポイントを見下ろせる。毎年多くの人々が観戦に訪れるすばらしいアリーナだ

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▲人の何倍も上手に波乗りをするイルカの群れ。オーストラリアの海岸ではよく見かける光景

まず、誰もが注目したのが、2連勝を飾り、これ以上ないスタートダッシュを決めたオーストラリア人サーファー、マット・ウィルキンソン。ウィルコの愛称で親しまれる彼の快進撃はここでも続き、大量リードを奪ってワールドチャンピオンへの道を突っ走るのか? それとも誰かがその勢いを止めるのか? 止めるとしたら誰なのか? そこが焦点となった。

Jeep®のイエロージャージを着用して登場したウィルコは、ラウンド1からその好調ぶりを発揮。トータルスコア12.67をマークして、見事1位通過を果たした。これにより、ラウンド2をスキップしてラウンド3へジャンプアップする権利を得た。そのラウンド3も無難に勝ち上がり、ラウンド4は2位通過。そしてラウンド5に進んだが、そこでアメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズのナット・ヤングを相手に敗退。9位という結果に終わった。

日本人期待の星、五十嵐カノアはラウンド1で14.54のハイスコアを出すものの、わずかの差で惜しくも2位となり、ラウンド2へ回った。しかし、そのラウンド2ではトータル14.23を叩き出し、特に1本目のライディングでは8.50をマーク。カノアのポテンシャルの高さを見せ付けることになった。ただ、次のラウンド3で対戦したのが、第2戦で準優勝になった南アフリカのジョディ・スミス。強敵を相手にカノアは14点台にまとめたものの、ジョディはそれをはるかに上回る18.54。残念ながらここで敗退し、13位でフィニッシュ。

「このイベントではベテランとルーキーの違いがはっきりと出てしまいました。でも、CTでも通用していることは感じていますね。8.50が出せたことは自信にもつながっているし、まだまだ僕のサーフィンが変われるっていう確信もあります」とカノア。

結局、この大会を制したのはハワイ・カウアイ島のセバスチャン・ジーツ。昨年CTから脱落した悔しさを、この3戦目でWC(ワイルドカード)から勝ち上がってのCT初優勝という形で晴らした格好だ。ただし、それでも2連勝していたウィルコのランキングトップは変わらないままだ。

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▲ジーツは昨シーズンCTから脱落する悔しさを味わったものの、ワイルドカードで参戦権を得てのうれしい優勝

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▲セミファイナルで敗退した地元オーストラリアのジョエル・パーキンソン。愛称はパーコ

一方、ウィメンズはJeep®のイエロージャージを着用するランキングリーダー、コートニー・コンローグとタイラー・ライトの二人がこの大会でも絶好調。順当に勝ち上がっていき、ファイナルはこの二人の対決に。どちらも一歩も引かない素晴らしい戦いを展開するも、2本のライディングを9.60と9.07というハイスコアでまとめ上げたオーストラリアのタイラーが優勝。一方、敗退したコートニーだったが、これまでの3戦すべてでファイナル進出の安定した成績により、次戦もJeep®イエロージャージを着用することになった。

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▲ランキングリーダーのコートニーを破って優勝したタイラーだが、トップは奪えず。次戦でJeep®イエロージャージを奪い返したい

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▲2015シーズンのルーキーオブザイヤー、ハワイのタチアナ・ウェストン-ウェブはセミファイナル敗退

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▲Jeep®イエロージャージを着た選手には会場中の熱い視線が注がれる。手前がコートニーで奥がウィルコ

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▲表彰式後のステージ上にて。左が優勝したジーツで右が2位の地元オーストラリア出身ジュリアン・ウィルソン

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▲両手を挙げて歓声にこたえるタイラー。だがJeep®イエロージャージを着る権利は、2位となったコートニーがキープ

>>>2016年 WSL(Part1〜Part9)ハイライト一覧を見る!

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