Sports

2016.05.25

Jeep®を巡るアツい戦い。2016年WSLチャンピオンシップ・ツアー ハイライトPart 1

タイトルの行方を占う初戦の入り方とカノアの奮闘

2016年2月、今年のサーフィン世界No.1を決める戦いがスタートした。『ワールド・サーフ・リーグ(WSL)』はスポーツとしてのプロサーフィンをリードするグローバルな団体で、チャンピオンシップ・ツアー(CT)はそのWSLが開催する世界最高峰のサーフィンツアーだ。Jeep®はWSLとパートナーシップを結び、メンズ、ウィメンズ共にJeep®リーダーズ・ツアー・ランキングのネーミングを使用する権利を得ることで、CTを牽引している。

2016年度のCT第1戦、クイックシルバー・プロ・ゴールドコーストが行われたのは、例年同様、オーストラリア・ゴールドコーストのスナッパーロックス。海底が砂で形成されたビーチブレイクが特徴のポイントだが、その波のクオリティの高さは世界でもトップクラス。2月はサーフシーズン真っ盛りで、初戦を行うには絶好の場所として知られている。

この第1戦の最注目サーファーは、なんといっても日本人として初めてCT入りを果たした五十嵐カノアだろう。わずか18歳の若者が、世界の並みいる猛者たちを相手にどんな戦いを展開していくのか、気になるところだった。

「この初戦はずっと楽しみにしていたんです」とカノアは振り返る。「でも実際に現地入りしたら緊張しましたね。6歳の頃からコンテストに出ているので慣れているはずなんだけど、今までにないくらいナーバスになってしまって…。前の日の夜は全然寝れなくなったくらい。わけがわからないままヒートが始まった感じでした。」

その影響からか、ラウンド1は最後のライディングで6点台のスコアをマークしたものの、全体的に低調でヒート3人中3位という結果に。敗者復活的な意味合いを持つラウンド2へ回る羽目になった。だが、それで終わらないのが並のルーキーとは違うところ。クレバーな試合運びと本来のキレのあるライディングで調子を取り戻し、ラウンド4まで勝ち上がって9位でフィニッシュ。CT初参戦の第1戦としては上々のスタートを切ったと言っていいだろう。

「ラウンド1は自分のサーフィンが出せなかったけれど、その後はだんだんペースがつかめてきました。自分でも悪くない結果だと思います。ただ、スナッパーはCTの場所の中で好きな波の一つなので、もうちょっと勝ちたかったですね」

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▲緊張したというカノアだが、ヒートではルーキーらしからぬ落ち着きを見せ、印象的な攻めのサーフィンを見せてくれた

結局、初戦を制したのはオーストラリアのマット・ウィルキンソン。伸びのあるターンからバックサイド・スナップを連発。安定したサーフィンを展開して、CT初優勝を飾った。これによってランキング1位のサーファーのみが着用できるJeep®のイエロージャージを、次戦からはマット・ウィルキンソンが身につけることになった。一方、ウィメンズの初戦を制したのは、同じくオーストラリアのタイラー・ライト。彼女も次戦はカレントリーダーの証明でもあるイエロージャージを着用して臨むことが決定した。

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▲優勝したマット・ウィルキンソン(左)とタイラー・ライト(右)。初戦のウィナーは、男女ともに地元オーストラリア勢となった

>>>2016年 WSL(Part1〜Part9)ハイライト一覧を見る!

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