ミュージシャンが大切にするひとりの時間
自然と都会。ギャップが生み出す新たな発想
ソロキャンプ同様に、意識的に続けているのがソロツアー。ひとりでクルマに乗り込み、さまざまな地をめぐり、人に会い、歌う。その旅自体ももちろん好きなのだが、ひとりで車内に居る時間というのもとても大切なのだという。
「ボーッとラジオを聴くとか。やってることは普通なんですが、意外と日常生活でやらないことなんです。車内はちょっとした非日常。だからソロキャンプにも似ていて、携帯も見ず、完全なオフモード」
変化、という意味では、今回試乗してもらったレネゲード フォーバイイーも同様。Jeep初となるプラグインハイブリッド車だ。高い四駆性能はそのままに、低燃費と静粛性を実現している。
「この静かさは良いですね。オフモードになるときに、クルマのノイズ音って結構気になるんです。このクルマでツアーを回ったら楽しいでしょうね。ソロツアー中にソロキャンプをしたこともあるんですよ。ふと空いた時間にソロキャンプをしたら、結構モチベーションが上がった。今後はそういうソロキャンプを交えたツアーの周り方をするのもいいなと思っていて、そういうときにこういうクルマだと、かなりうれしいですね」
否応なく変化をせざるを得なかった今回のコロナ禍。変化を好むケイシさんはどういうふうに受け止めたのかと、気になった。
「今回のコロナは、散々な話がほとんどだけど、いまなにができるのかを考えるという意味では、いつもと変わらないスタンスではあります。いままでのやり方が通らなくなった。じゃあそのときにどうするか、っていう選択肢を考えるきっかけになったので、自分にとっては糧になったという意識です。たとえば、野外で演奏する機会を積極的に増やすなど、そういう変え方を知ることができました」
20年近いキャリアをもつ彼が続けてきた音楽で伝えるという行為。そして伝えたいこと。それもやはり変化してきている。
「20代は自分のため。でも東北の震災があって変わりました。音楽は命を救うことはできないけれど、生きている人の力にはなるはずだと思ったんです。そこからは、だれかのために、という意識が大きくなってきています。小さくてもいいので、だれかのなにかのきっかけになればいいなと思ってます。チェンジのきっかけ、ですかね」
そう言って、彼は静かに薪をひとつ火にくべた。
●プロフィール
ミュージシャン
タナカケイシ
Riddim Saunter 解散後、2012 年よりソロ活動をスタート。ライブハウス、野外フェス、カフェなど、その活動範囲は広い。2020年12月23日には、最新ミニアルバム『AVENUE』をリリース
今回使用したクルマ
『ジープ レネゲード トレイルホーク フォーバイイー(Jeep Renegade Trailhawk 4xe)』
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Text:Takashi Sakurai
Photo:Shinpei Koseki