Jeep® Compass in Rishiri

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HEART FILMS 2018 JAPAN TOUR

日本人として唯一、毎シーズンごとにスキー&スノーボードの映像作品をリリースするフィルミング集団「ハートフィルムス」。その中心メンバーのひとりであるプロスノーボーダーの小西隆文が『ジープ コンパス(Jeep® Compass)』を駆り、東京から約1,600km、知られざる斜面を抱く魅惑のフィールドへと旅に出た。

最北のバックカントリーアイランド、利尻島の斜面を目指して。

利尻島は北海道・稚内の南西に浮かぶ島だ。島の頂点、別名利尻富士とも呼ばれる利尻山(1,721m)は、「~島全体が一つの頂点に引きしぼられて天に向かっている~」と、『日本百名山』のなかで深田久弥が記すように、円錐形の美しく特徴的なシルエットを持つ。反面、海が近く、風の影響をもろに受ける山であり環境は厳しい。
今回、いっしょに撮影に向かうのは活動に参加しはじめて13年が経つハートフィルムスのクルー。僕たちが狙うのはピークではなく、無数の尾根のなかからジャンプを絡められるラインを見つけ、アグレッシブな滑りを映像と写真に残すことだ。

大洗港からフェリーで一路、苫小牧へ。札幌で今回のメンバー、佐々木悠と川口徹と合流する。ユウはカナダ在住で、エクストリームの世界でトップを目指す志の高い熱い男だ。テツはモーグル競技で鍛えた技術を武器に、スムーズな滑りで魅せるナイスガイ。ふたりとも共にアラスカ、カナダを何度も旅した心強い仲間である。

札幌に着いたといってもここからが遠い。利尻島行きのフェリーが発着する稚内までは約350km。どのルートで北に向かうか悩んだが、旭川から真北に進むルートではなく、北西部の海沿いを走る「オロロンライン」という魅惑的な名前の道を通るルートを選んだ。
「走りながら夕日をバックに利尻が見えたらやばくない?」なんて、軽い気持ちだったのだ。
ところが日本海からの海風吹きすさぶオロロンラインは想像を超えた厳しさだった。常に横から吹き付ける風雪は道路を半分以上隠し、突風で前が見えなくなるたびに一時停止を余儀なくされた。風の吹きすさぶ人工物のない灰色の景色はアラスカの大地を彷彿とさせる。そんな状況でも車内はいたって平穏。遮音性は高いし、挙動は安定している。なんだか快適なリビングで映画を見ているような感覚でドライブを楽しむことができた。
日没前、左前方の海上に真っ黒な雲に包まれた利尻島が見えた。「鬼ヶ島かよ!」と横に乗ったユウと冗談まじりに話したがふたりとも顔は笑っていない。滞在中、天気は味方してくれるだろうか? いい滑りを残すことができるだろうか? 撮影前はいつでも不安は尽きない──。

オロロンラインに立ち並ぶ風力発電塔。嵐のなか不気味にそびえ立つ景色は異世界への入り口にも思えた。

車外は荒れているが快適な車中。移動するリビングといえるほどリラックスできる。

翌日、テトラポットが青白く凍りついているなか出航する。激しく揺れることを覚悟したが、幸いこの日は穏やかな海だった。利尻山を見ると、山頂には雲がかかっているが、雪の付いた滑れそうな斜面が見えて少し気が楽になる。
鴛泊(おしどまり)港では今回お世話になる佐藤大樹さんが出迎えてくれた。じつは10年ほど前にもハートフィルムスは利尻島を訪れたことがあり、そのときにも案内をお願いしたのだ。利尻を滑るには現地を知り尽くしたローカルのお世話になることを強くオススメする。
さて、コンパスも利尻上陸である。
利尻島はメインの外周路が海沿いをぐるりと走っており、約1時間で島を1周することができる。海からの湿った風のせいで、基本的に道路はアイスバーン。風が強く吹いたあとはピカピカに磨かれたブラックアイスになる場所もあるので運転には注意が必要だ。しかし、コンパスは安定感抜群。ブルーのボディカラーが利尻のワイルドな風景のなか映えていた。

今回2度目のフェリーに乗り、ついに利尻島へ上陸。冬期は欠航も多いが、この日の海は穏やか。

次ページ:【見えていても簡単には近づけない、利尻の斜面】

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