アウトドアからタウンユースまでおすすめバッグパック9選。中目黒の人気セレクトショップ『バンブーシュート』のバイヤー、甲斐一彦さんの厳選ピックアップ!
<タウンユース>
MOUNTAIN HARD WEAR『EUCLID 16』
「いわば“最小限のバックパック”で、実はこれ、折りたたむことでさらにコンパクトにすることが出来るんですよ。そのため、普段からカバンの中に入れておいて、荷物が多くなったら取り出して2つめのバッグとして使うことができます。とはいえ、小さいながらもハイドレーション(ボトルにチューブを繋いで、バッグからボトルを取り出さずに水分補給ができる)用の窓がついているなど、実はアウトドア性能もきちんとあります。そのため、タウンユースとして使えるものでありながら、簡単なハイキングにも対応できると思います。」
ZAKKPAC『44PACK』
「この春から僕がメッセンジャーバッグのクランク(CRANK)のデザイナーと一緒に立ち上げたブランドZAKK PAC (ザックパック)のフラッグシップモデルで、メッセンジャーバッグの形状を生かしたアイテムです。メッセンジャーバッグの形状は、入れるものの容量によってカバンの長さを調節出来るのが便利な部分です。また、カバンは通常必ず右利き用に作られているのですが、このバッグは左利きの人にも使いやすいように、すべてを左右対称にしています。僕自身が左利きだったこともあり思いついたアイディアですね。もともと、自分がカバンを作ろうと思ったきっかけも、すべてのカバンが左利きで、自分の使いやすいカバンがなかったからなんですよ。もちろん、これは単純に右利き/左利きという話ではなくて、“使う人を想像して、カバンを考えていく”ということですね。左右対称だとデザインも綺麗です。」
【別注】PORTER×B印 YOSHIDA×BAMBOO SHOOTS『3/C CLIMB BACKPACK』
「これもうちとビームス(BEAMS)とポーター(PORTER)のトリプルネームで作らせてもらったもの。ポーターで初めて“山にも登れるザックを作ろう”と開発しました。このカバンで一番大変だったのは、ストラップの部分。というのも、人は全員背中の長さがそれぞれに違うので、使う人のバックレングスに合わせてリュックの長さを調節できるよう考えました。“肩と腰で背負う”というアウトドア用ならではの機能を使っているので、ハイキングにも最適だと思います。また、内側のポケットは少し伸びるメッシュ素材を使っているので、入れたものがホールドされる効果があったり、何を入れたのかが見えやすかったりするのも利点です。カラーは90年代のアウトドアブランドによくあった原色のカラーリングをイメージしています。」
▼PROFILE
甲斐 一彦 / 中目黒『BAMBOO SHOOTS』店長・バイヤー
Text:Jin Sugiyama
Photo:大石隼土