愛車チェロキーはまるで アイデアの宝箱
展覧会や写真集の企画は
ほとんど運転中にひらめいた!
銀座にある『BLD GALLERY』のディレクターとして、展覧会の企画や構成、それに伴う作品集の制作などで多忙な日々を送る長澤章生さん。
「絶対に誰もやらないことを、あえてちょっとおもしろいからやってやろうという気持ちで、いつもディレクションしています」
そう語る長澤さんが最近企画したのは、写真家・森山大道さんの展覧会と写真集だ。森山さんが50年間で撮り溜めた写真から1万カット以上をセレクト。それをベタ焼きしてコンタクトシートのようにコラージュして見せるという、まさに誰もやらない手法に挑戦した。
「写真って結局、発表された1枚の写真の背後には、何百枚もの世に出ていない写真があって、それが99.9%と言っても過言ではありません。だから、それをあえて見せる今回の展覧会や写真集には、固定観念としての森山大道の印象を覆すものがあるかもしれないと思っています」
この展覧会で、アートの世界に一石を投じたいと語る長澤さん。そんな彼の精力的な活動を支える大切な仕事道具がJeep® Cherokeeである。
「2年ほど前に写真集のプロデューサーをやっている友人から譲り受けたもので、カクカクした武骨な外観からも感じられるように、ほかのクルマと比べて、モノ感や道具感があるのが気に入ってます」
飾らない雰囲気が自分のライフスタイルに合っていると語り、通勤や作品の運搬、地方の展覧会会場の下見など、長澤さんの日常にとってCherokeeはなくてはならないものとなっている。
クルマに乗っている時が唯一ひとりの空間。そのためタバコを吸いながら考え事をしていることが多く、これまで行った展覧会や写真集のアイデアは、ほとんど運転中にひらめいたものだと言う。例えば、風景写真で知られる写真家・柴田敏雄さんの写真集を企画している時の出来事。
「高速道路を走りながら、彼が撮りそうなコンクリートで覆われた山肌の風景を眺めているうちに、だんだん柴田敏雄さんの目線になってきて、運転しながら“あっ、柴田敏雄(の作品)だ!””あっ、柴田敏雄だ!”と」。その結果、生まれたのが写真集『a View』である。
またCherokeeは作品を運搬する道具としても活躍。写真家の故小川隆之さんが1968年に雑誌で発表しただけになっていたシリーズを『NEW YORK IS』という写真集としてまとめる際には、小川さんの自宅から預かった作品をCherokeeに載せて持ち帰り、ギャラリーで編集する作業を何度も繰り返した。
「作品を郵送や宅急便で送る場合、万が一とはいえ、紛失したり、痛んだりする恐れがゼロではない。だから作品は自分で運びたいんです。このクルマなら作品をお預かりできる量も多いし、安心して作品を移動させられる気がします」。
街中では2WD、雨が降ったり、山道を登る時には4WDに切り替えられる。そんな機能性も、このクルマに安心感をもたらす要素のひとつだろう。
「4WDにすると、タイヤがキュッと地面に吸いついているような感覚があって、初めて乗った時は、2WDと比べて地面をとらえる感覚がここまで違うんだと驚きました。一度、冬の中央道を走っていた時に、諏訪のあたりのトンネルを抜けたら、いきなり雪で一面真っ白。ブレーキを踏むとリアが左右に振られるような状況だったので、かなりビビりましたが、4WDに切り替えてなんとか難を逃れました。この時はJeep®に乗っていて本当によかったと思いましたね」。
このクルマがあれば、なにかあってもいつでも飛びだせる。それが山だろうが、海だろうが。思い立った瞬間にどこへでも自由に。
「俺にはJeep® Cherokeeっていう武器があるぜ! みたいな感じですかね(笑)」
そう言って笑う長澤さん。今日もJeep® Cherokeeのステアリングを握りながら、アートの新たな歴史を切り開くアイデアを考えているに違いない。
BLD GALLERY