Ski & Snowboard

2020.01.02

Jeep Wrangler in British Columbia

Jeep ラングラー × 佐々木 悠
カナダ・BC州のローカル・スノートリップ

フリーライドの本場、カナダに拠点を置いて活動を続ける佐々木悠は昨シーズン、フリーライドワールドツアー全戦に出場した。そこで得たたしかな自信を胸にして、旧知のハートフィルムの北米シューティングツアーに参加した。

今年のターゲットは地元カナダ・BC州だ

よく晴れた3月下旬のカナダ・ブリティッシュコロンビア州。スキーヤーの佐々木悠は真白い山並みを正面に見ながら『ジープ ラングラー アンリミテッド サハラ(Jeep Wrangler Unlimited Sahara 3.6L)』を走らせていた。およそ10日間の撮影を終えたペンバートンを早朝に発ち、次の目的地レベルストークまではバンクーバー経由で9時間近くのドライブになる。佐々木のラングラーの後には『ハートフィルム』のクルーを乗せたフルサイズのキャンピングカーが追走していた。

シーズン当初から日本各地で撮影を終えた後、3月中盤から舞台を北米に移し、1カ月間以上かけたロードトリップに出る。そうやって1シーズンかけて年1作のフリーライド映像作品を撮影する。これがここ数年の制作スタンスだった。

一昨年は2カ月半かけてアラスカトリップを敢行し、昨年はアラスカとカナダの国境地帯でヘリ中心の撮影を行なった。今年は彼らの地元とも呼べるカナダBC州を舞台に選んだ。ペンバートンを拠点に慣れ親しんだウィスラー周辺を攻め、次の目的地は600kmほど内陸にあるレベルストーク。その後はさらに400kmほど南下したキンバリーを予定していた。全日程は約1カ月間を用意して臨んでいたのだ。

彼らにとって、カナダ・BC州はホームマウンテンと呼べる土地だった。もともと『ハートフィルム』は、ウィスラーを拠点に活動していた日本人ライダーによって2006年にスタートし、6年後に制作を引き継いだ田島継二も長くウィスラーで暮らしながら、作品を撮り続けてきた。

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▲ラングラーと佐々木悠

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▲広大なフィールドをスノーモービルでアクセスするのが、カナディアン・フリーライドスタイル

佐々木もまた、20歳でカナダに渡って以来フリーライドスキーの本場ウィスラーで揉まれながら、北米スタイルのストロングなスキーを身につけてきた。そして心機一転、BC州中西部のレベルストークに拠点を移したのは昨年のことだった。

そんな地元をあらためて撮影地に選んだ今回のテーマは、いわば“再発見の旅”。仲間とアラスカに通い込んで経験を重ねた数年間を経て、ステップアップした自分たちの実力を、あらためて慣れ親しんだ山々にぶつけてみたらどうだろう。そこでは必ずや、新しいなにかが生まれるに違いない。そう考えたのだ。

「それにしても……」と佐々木はハンドルを握りながら思っていた。

このラングラーは一昨年のアラスカトリップでも活躍してくれたが、今回はモデルチェンジした新型。ワイルドなルックスに反して乗り心地はスムーズそのもので、120kmでハイウェイを巡航してもハンドリングは安定して、風切り音もなく車内は静かなまま。「これはもう、ほとんどラグジュアリーなSUVって感じだよな」と。

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▲右から佐々木、小西隆文、藤田一茂。信頼を寄せる家族のような『ハートフィルム』のクルーたち

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▲リアシートを倒すと広大なスペースが生まれるカーゴルーム

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▲シフトレバーの左奥にあるセレクターレバーで、迷いなく操作できる4×4システム。レンジの切り替えも可能だ

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▲日本よりもカナダでの運転歴が長いという佐々木

                          

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