Freeride World Tour with Jeep YU SASAKI AYANA ONOZUKA in FWT EURO

佐々木悠 × 小野塚彩那『FWT』ヨーロッパ大会参戦記

1996年に始まった『フリーライドワールドツアー(以下、FWT)』。世界中の競合選手がしのぎを削るその大会に参加している佐々木悠選手と、小野塚彩那選手。Jeepでめぐったヨーロッパ遠征の様子をレポート。

自然の地形のなかを自由に動くフリーライドとJeepの共通項

自然の地形のなかを自由に滑る。フリーライドという行為をひと言で語るとすればこれに尽きる。だが、その言葉のシンプルさとは裏腹に、総合的なスキルが問われる。どこを滑ってもよいということは、自分の力量を正確に把握し、滑るラインを的確に判断できなければならない。もちろん高い滑りの技術とジャンプの技術が必要なのはいうまでもない。

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そんなフリーライドの世界一を決めるのが『FWT』だ。参加できるのは男女合わせて世界で40人にも満たない。昨シーズン、そんな狭き門をくぐり抜けた唯一のアジア人男女が佐々木悠選手と小野塚彩那選手だ。

コースはない。斜面だけが提示され、その範囲内であればどこを滑ってもよい。その自由さが魅力だとふたりは声を揃える。

「なにも決まっていないがゆえの、自己表現としてのシンプルさ。佐々木悠という人間の生き様を表現している感覚です。ほかのスキー競技にくらべて圧倒的に制限がないところに魅力を感じます(佐々木)」

「個々の選手のオリジナリティが顕著です。私はスキーの技術を観てもらいたいからターンができるところを狙うし、悠くんは大きなジャンプをしたいだろうし、そういうふうにライダーの特色がラインに表れるのがおもしろいですね(小野塚)」

天候も大会中でどんどん変わってくる。これだけダイレクトに自然環境が跳ね返ってくる競技は他を探してもなかなか見当たらない。派手なだけの危険なジャンプは減点対象。静かなエクストリームという感じがあって、玄人好みする競技というのもうなずける。自由な分、ライン選びにはとても神経を使う。どこをどう滑るのかは、完全に選手次第。

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▲『FWT』ではラインの難易度、コントロール、流動性、ジャンプ、技術という5つの要素がジャッジされ、その総合スコアを競う。上の写真が小野塚選手で、下の写真が佐々木選手。ともにオーストリアでのショット。

「僕の滑りの技術だと、ほかのライダーが選ぶようなラインをとっても、点数は出ません。なので、僕はいつもだれも行かないようなラインを選ぶようにしていて、そこに自分の得意とするビッグジャンプを組み込む感じです(佐々木)」

「出場選手のなかではフリーライドの経験は圧倒的に少ないですから、とにかく斜面について情報収集します。ジャンプの大きさにしても、私が経験したことのないものなので、いまは1回1回限界を超えていっている感覚がありますね(小野塚)」

ラインを決めたら、スタートに立った自分から、いくつターンして、あのクリフを飛び越えて、という感じでスタートからゴールまで、細かく構築していく。頭のなかで何度も滑っているのだ。そうして試行錯誤していくと、最初は絶対に無理だと思ったラインも、イメージのなかで滑れるようになってくるという。

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▲ワールドツアーは旅としての楽しみも。アンドラではPeak Performance(ピークパフォーマンス)のショップに立ち寄った際にファンからサインを頼まれるシーンも。

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▲オーストリアではふたりのスポンサーであるATOMIC(アトミック)の本社にてニューモデルをチェック。

次ページ:【どこを滑っても良い。その自由度こそが魅力であり競技としての難しさ。】

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