UNMAP YOUR LIFE ~新潟県 仙ノ倉山編~ 自分を解放する、こだわりの時間
「人生は、どこへ行くかではない。どう楽しむかだ」を体現する企画、UNMAP YOUR LIFE。今回はジープ グランドチェロキー L リミテッドとともに新潟と群馬の県境にある仙ノ倉山へ向かった。
谷川連峰の一座、仙ノ倉山
谷川連峰は新潟と群馬の県境に南西から北東にかけて延びる山脈だ。
主峰は谷川岳(標高1,977m)でほかの峰々も2,000m前後と日本アルプスなどに比べると、そこまで高くない。谷川岳は登山道も敷かれているが、数多くのクライミングルートがあることでアルパインクライミングの聖地としても知られる。谷川連峰の岩壁の前に、多くのクライマーが情熱と青春を寄せた。
その谷川岳から南西におよそ10km、稜線の先にある万太郎山のさらに先にあるのが連峰で最も高い、標高2,026mの仙ノ倉山だ。
この山の魅力は山頂付近をクマザサが覆い、晴れた日は谷川連峰のなかでもとりわけ気持ちのいい稜線歩きができるところにある。
夏のじれったい蒸し暑さを吹き飛ばすため、爽快な稜線を歩くべく『ジープ グランドチェロキー L リミテッド(Jeep Grand Cherokee L Limited)』とともに、仙ノ倉山へ向かった。
待ち受ける厚い雲とその先の景色
谷川連峰は日本海から吹く湿った空気を堰き止めるような形で連なるため、厚い雲で覆われることが多い。この日も登山口から見上げる山は暗い雲で覆われていた。天気予報も曇りマーク。期待している展望は拝めないことも覚悟した。
仙ノ倉山へのルートは、主に新潟県湯沢町三国地区の平標山登山口から登るのが一般的だ。これは仙ノ倉山の手前にある平標山(標高1,984m)の山頂を踏んで、稜線を歩いて仙ノ倉山へ登る、というコースになる。
帰りはピストンでもいいが、往路とは違った景色を歩きたいため平標山の家を回って下山するコースを取った。登り4時間、下り2時間半で日帰りも可能なコース。体力に自信がない場合は途中の平標山の家に泊まれば1泊2日で登れる。
登り始めはいきなり急登が続く。まだキツい運動に慣れていない体ではすぐに息が上がってしまう。一歩一歩確かめるようにゆっくりと登山道を登っていく。
出だしの急登を登り終えると、標高1,411m付近のところに鉄塔が立っている。ここは少し開けた休憩スペースになっており、疲れた体を休めるのに最適な場所。
しかしここから先は濃い霧の中……。この日もいつもの、谷川連峰らしい登山道を歩くことになった。
薄暗い霧の中を黙々と歩いていると、徐々にいく先の雲が明るくなってきた。これはもしかしたら晴れるかもしれない。そんな期待が頭の中をよぎる。
小ピークとなる標高1,613mの松手山に着くと、その期待は現実のものに。
頭上には晴れ渡る青い空と煌々と輝く太陽。さらに、どこまでも続く真っ白な雲海が広がっていた。
この景色を見れば疲れもどこかへ吹っ飛ぶ。松手山から尾根を歩き続けること1時間弱で通過点の平標山へ到着。今回のルートはここから先の稜線歩きがハイライトだ。
平標山の山頂を過ぎるとすぐにそのお目当ての景色が広がる。一面をクマザサで覆われ、遮るものひとつない山上の原っぱが続き、その真ん中をまっすぐに登山道が通る。まるで本場ヨーロッパのアルプスに来たかのような美しい光景だ。
ここまで歩いてきた疲労感を忘れてしまうほどの景色だ。稜線上の登山道は比較的フラットなので、散歩気分で歩ける。仲間との会話も楽しみながら和気あいあいと歩くことおよそ50分で仙ノ倉山山頂へ到着。山頂には道標とこの場所から見える山の羅針盤が置かれている。この日は霞んで遠くの山までは見えなかったが、晴れていれば東に尾瀬の至仏山や日光白根山、西に北信五岳の戸隠山までが見渡せるらしかった。
山は見えずとも、この日は稜線歩きにはぴったりの日だったしこれはこれで満足だ。しかも予報を覆す好天に恵まれたので言うことなし。ひと通り景色を楽しんだあと下山の途に就いた。
山を下りたら仕込んでおいた食材で本格バーベキュー
今回の旅の宿泊地は『苗場高原オートキャンプ場』。フリーサイトなので広々と愛用のキャンプ道具を広げられ、車もそばに停められるため荷物の運搬も楽にできる。
山から下りてきたばかりだが、早速夕食の準備を始める。メイン料理はこの日のために前日から仕込んでおいた骨つき肉を本格バーベキューに。バーベキューが盛んなアメリカでも人気のTRAEGER(トレーガー)のグリル(日本未発売)を使って、肉をじっくりと燻す。
肉が仕上がるまでの間は椅子に座って体を休め、じっくりと語らう。慌ただしい平日から解放されたこの瞬間は最高に幸せだ。
苗場高原は標高900mの場所にあるので、麓とおよそ5度の気温差がある。関東なら寝苦しい熱帯夜でも、苗場付近は涼しいので快適だ。
さらに空が近く、麓の街からも距離があり光の影響が少ないため星が綺麗に見える。満天の星の下で夜まで語らい、かけがえのない時間を仲間と過ごす。「今度はあの山へ行きたい」「この山域も魅力的だ」と心躍るプランに話が盛り上がる。さあ次はどこへ行こうか。
今回使用したクルマ
たくましい四輪駆動、ゆとりの居住性、次世代の安心感が息づく、3列シート・最大乗員7名のフルキャパシティをたずさえたフラッグシップ。 想像を遥かに超えるラグジュアリーな体験へと導くスタンダードグレード。
『ジープ グランドチェロキー L リミテッド(Jeep Grand Cherokee L Limited)』
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ジープ フリーコール 0120-712-812(9:00~21:00、無休)
https://www.jeep-japan.com/
今回の旅で使用した、こだわりギア紹介
Text:soto
Photos:Takahiro Nakanishi