【最終章】SUPでたどり着いたジャングルの奥地のタブルテ村。そこで感じた真の豊かさとは。
「もう漕げない!」
出発して1時間くらいたったころから、向かい風がちょっと吹いてきました。海でのパドルは川よりも疲れやすく向かい風が吹いてくるとなかなか進みません。それでもがんばって漕いでいたのですがゴールまでちょうど半分くらいの地点で「もう漕げない!」とジュンちゃんがリタイアし伴走船に乗り込みます。無茶をしない、これも安全に旅する鉄則です。シンノスケ君はもう朝起きた時点で「今日はもう漕ぐのいや!」と最初から伴走船クルーに。
向かい風のなかひたすらパドルしてさすがに皆疲れてきたようなので、当初休憩ポイントで予定していたコラック村よりだいぶ手前にある小さな湾に上陸して休憩することに。疲労が相当たまっているのでしょう。皆無口です。
ビーチに上陸!ビーチで遊んでいたローカルの家族と遊ぶ元気なサキちゃん。装備を点検する僕。ついたとたんに眠りにつくシバサキ君とコウジ君。この二人の疲労が一番ひどそうなのでとりあえず好きなだけ寝かせて体力が回復するのを待つ事に。午後に近づくほど向かい風が強くなりそうな気配だけど二人はもう限界っぽいので昼寝の時間をばっちりととります。特にシバサキ君はマラリア予防の薬「マラロン」の副作用で毎晩悪夢にうなされていたらしく睡眠もきちんととれてなかったのでしょう(笑)
こう見るとまさに休憩するのにパーフェクトな木陰がある風通しのいい小さいビーチ。結局ここで1時間以上ゆっくりし、深い睡眠をとってココナッツで十分な水分補給もするとみんなの体力が復活しました。
元気一杯に再出発!したはいいけど予想どおり向かい風は強くなって漕いでもなかなか進まない状態に。ひたすら頑張って漕いで目的地のタブルテ村まで後少しという全体の90%くらいの地点で遠くに白波が飛ぶのがみえる。今回はほとんどの行程を安全な海岸線沿いにすすんでいるが、湾を渡るポイントが2〜3カ所ある。湾を渡るときはもろに風の影響を受けやすくうねりもいきなり大きくなりやすい。ちょうどこのときは湾の中だったので遠くの白波は危険信号、皆に速攻伴走船へ乗るように伝える。目と鼻の先がゴールなだけに非常に残念ですが、安全第一なのでしょうがないです。