太陽の光とともにある、サスティナブルな雪国の暮らし
美しく晴れた冬の1日。ゆっくりと流れる時間の中で
冬の朝は雪かきから始まる。愛猫の空くんも連れだって、自宅の周りを除雪。薪ストーブで家全体を暖め、豆を挽きコーヒーを入れる。
午前中は良い天気だったため、太陽光モジュールが光を受け止め順調に自家発電が行われているようだ。冬のこんな日は、雪による反射も手伝って、時に夏よりも高い発電量を見せることもあるという。
レネゲード 4xeのバッテリー容量は11.4kWh、約4時間で充電が完了する。2人の家の太陽光発電システムは、ハイブリッド蓄電池にも接続されており、発電した電力は自宅内で消費しつつ、余剰分を蓄電池に充電したり、電力会社に売電することも可能だ。
クルマに充電プラグを接続すると、太陽光発電から自動で充電を開始する。雲で日が陰ると発電出力が下がることもあるが、蓄電池からその不足分を放電することで、充電が続く。すなわち昼の間に太陽光で発電した電力で、満充電ができる。
明日の試乗に向けて、準備は整った。そして夜からはまた、雪が降り始めた。スキーヤー2人の期待が高まる。
雪道を走り抜け、スキー場へ
翌朝、前夜から降り続いていた雪も止み、晴れ間が見える。絶好のスキー日和、充電もばっちりだ。さっそくレネゲード 4xeに板を詰め込んで出かける。
このクルマは、Jeep初のプラグインハイブリッド(PHEV)。満充電の状態で、およそ48kmの走行が可能。今日の行き先は、すぐ隣の野沢温泉スキー場。電気の力だけで十分に往復できる距離だ。
「走り出しはすごく静かでスムーズ。走行中は雪上も坂道でもパワフルで安定感があり、さすがJeepって感じですね。PHEVということを忘れるくらい。見た目の印象よりもコンパクトで、温泉街の細い道でも小回りがきき、運転しやすいですね」とハンドルを握る健さん。
野沢温泉スキー場は、ゲレンデの広さとバリエーション豊かなコースレイアウトが魅力だ。ゴンドラとリフトを乗り継いで、標高1,650mの毛無山山頂へ。真っ白に雪化粧したブナの木々の間を縫うように、板を走らせる。
「このエリア一帯は、四季それぞれの色合いが濃いんです。白一色の雪山、鮮やかな新緑や紅葉など、季節の移り変わりがはっきりしていて、これまで見てきた海や空の青さとも違う、味わったことのない新鮮な感覚です」と健さん。
自然とともにありたいと願う2人の飯山ライフは、まだ始まったばかり。家の中も、外回りも、まだまだやることがいっぱいと言いつつ、とても楽しそうだ。「もっと早く、この地に移住してくればよかった」と声を揃える。
これからいくつもの季節を過ごす中、厳しい環境と折り合いを付けながら、さらに自給自足のレベルは進化していくかもしれない。彼らの新しい生活のカタチ、その今後に期待したい。
初めて運転したレネゲード 4xeの印象は
「ここでの生活にはクルマは欠かせない。それがPHEVであれば、自宅で発電した電気を活用できて環境にも優しく、ローコストで維持できるのがとても魅力。理想とする未来につながるクルマになるのかな、という印象です」と梨沙さん。健さんも続ける。「これから新しい時代に移っていく、その過渡期として、検討しやすい車種かもしれない。電気だけでは不安なところを、ガソリンがカバーしてくれる。さらに、充電できる場所が街中に増えていけば、より現実的。きっと今後、そういう環境も整っていくのでしょうね」
●プロフィール
三本木健さん
竹細工のカトラリーやキッチンツールなどモノづくりを手掛ける。梨沙さんとともに、神奈川県藤沢市にある『松の杜くげぬま』で歴史的建造物と敷地内の豊かな自然の維持保存活動を行う。
尾日向梨沙さん
『Stuben Magazine』など、スキー専門誌をメインとするフリー編集者。太陽光発電に関する情報発信サイト『太陽光生活研究所』では、エッセイを担当。ソーラーエネルギーを活用した日々の暮らしを紹介している。
●取材協力
野沢温泉スキー場
最長滑走距離10,000m、標高差1,085mと日本有数の規模を誇る歴史あるスキー場。今季より最新鋭の『新長坂ゴンドラリフト』も新設、より快適にビッグスケールのスノーリゾートを楽しめる。
https://nozawaski.com/
太陽光生活研究所
デルタ電子株式会社による“太陽光生活者”を応援するための実験的プロジェクト。太陽光エネルギーを取り入れた新たなライフスタイルを考察し、さまざまな提案を発信している。
https://solarpoweredlife.jp/
今回使用したクルマ
『ジープ レネゲード トレイルホーク フォーバイイー(Jeep Renegade Trailhawk 4xe)』
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ジープフリーコール 0120-712-812(9:00~21:00、無休)
https://www.jeep-japan.com/
Text:Solar Powered Life Focusing Center
Photos:Takanori Ota