Jeep® River SUP Team JAPAN コロラド遠征&<Go pro Mountain Games>レポート!貴貫広子選手に密着取材。
ヴェイルでは試合当日とおなじ時間にトレーニングするルーティーン作りの日々
普通に下ると頭をぶつけてしまうような橋がコース上に何箇所かあり気を抜けない。SUPスプリントは30秒置きに一人ずつスタートしタイムを争う競技。約6kmの区間を20〜30分全速力で漕いで下る。落水したり流れを読み間違ってエディ(川の流れていない場所のこと)に入ってしまうと順位は劇的に下がってしまうので常に集中力を必要とされる。
メンバーが練習を終えて上がろうとしても、納得がいかないことがあれば「私もう一本下ってきます」と粘り強く自分の弱点を一つずつクリアしていくキヌッキー。ひたすら漕ぐ。その猛烈な姿はローカルのパドラー達に印象強く残ったようで「一緒にいるあの女性パドラーは一体何者なの?」と何回か聞かれた。英語が得意ではなく、どちらかというともの静かなほうなのに抜群の存在感を放っていた彼女。
言葉でもなく、見た目でもなく、黙々と漕いでいる姿で地元のプロのパドラー達の記憶に残るインパクトはまさにReal Style。
レース当日
まさかの落水!その後は酸欠寸前まで漕ぎきる
本番当日。レースの直前に再度コースの確認のため1本下るキヌッキー。「あまり固くならずに楽しむ気持ちを大切にやります!」とスタートしたのだが、前の選手に追いつきよけようとして岩に接触してしまいまさかの落水! そのまま流されて瀬を2つ分下ってしまう。一度落水すると10秒はロスすると言われその10秒の間に他の選手が何人も入ってくるシビアな世界。再乗艇したあとはもう「頭がまっしろになり酸欠ギリギリまで漕いだ」という彼女。本当に真っ白になっていたのかゴールを過ぎても気がつかず鬼のような形相で漕いでいた(笑)。