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2021.10.07

【Jeepオーナーインタビュー】“本物の自由と冒険”を体現する、個性派プロアングラー・秦拓馬のフィッシングライフ

日本最高峰のバストーナメントで活躍し、その後も長きにわたって国内外のフィールドを飛び回る個性派プロアングラー・秦拓馬氏。近年は、『秦拓馬☆俺達。チャンネル』(YouTube)も釣り人たちから絶大な支持を得ているカリスマが、変化を迎えている自身のフィッシングライフ、そして日本中を共に旅するアドベンチャーの相棒・Jeepへの想いを語った。

「日本にはまだまだこんな場所がある」
──本州最南端のスポットで“青物爆釣”

満月が柔らかな光に包まれ、闇夜に輝く午前5時。和歌山県にある本州最南端の地・串本を訪れたプロアングラー・秦拓馬氏は、黒、群青、わずかなオレンジのグラデーションに空が染まる夜明け前に船で海へ出た。

1 【Jeepオーナーインタビュー】“本物の自由と冒険”を体現する、個性派プロアングラー・秦拓馬のフィッシングライフ

栄養豊富な黒潮が打ち寄せる太平洋に紀井半島が突き出す串本は、国内有数の釣り場。さらに近年は大型の青物などが大量発生し、通の釣り人たちの間で話題の“爆釣”スポットと化している。

「日本でもこんなことになっているのは串本ぐらいじゃないでしょうか」

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この日も海には釣り人たちが続々と集結し、目当てのスポットに到着する前から釣れる雰囲気が漂う。そんな海の光景を眺めながら「今日は本気出します」と宣言する秦氏の表情と釣り竿を握る手には、確信がみなぎっていた。

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結果的に5時過ぎから始めたこの日の釣りは、開始10分で早々に1匹目のハマチがヒット。その後もハマチが釣れ続け、2時間も経たないうちにクーラーボックスは満杯に。一般的にこの類の青物︎は、釣り人たちの間では1年に1匹釣れるかどうかの“ドリームフィッシュ”。それを知ると、今回の串本での釣りがどれだけ異常か伝わるだろう。秦氏と取材陣一行は、想像をはるかに超える釣果で予定よりも早く船を下りた。

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重量感たっぷりのクーラーボックスと共に宿泊していたロッジへ戻り、この日の釣りを興奮気味に振り返る。

「日本にはまだまだあんな場所があるんですよ」とつぶやく秦氏。

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まだ見ぬフィールド、まだ見ぬ魚への欲求。思えば秦氏のフィッシングライフは、前人未到へのチャレンジの連続だった。そんな生粋の釣り師が、自身のアドベンチャーの相棒に『ジープ ラングラー アンリミテッド スポーツ(Jeep Wrangler Unlimited Sport)』を選んだのは必然だったのかもしれない。

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「やるなら徹底的にやらなあかん」
──40歳で迎えたアングラーとしての転機

秦氏の現在のフィッシングライフと、Jeepとの馴れ初めを紹介するに前に、まずは過去を振り返ろう。

長野県生まれ大阪育ち、秦氏の釣りのスタートは3歳だった。釣り名人だった祖父に連れられて行ったマス釣りに始まり、小学生の頃の大阪・淀川のフナ釣りなどを経て出会ったのが、その後の数十年にわたって向き合い続けるブラックバス。そこからは例えるなら“1週間に10日間”、釣りにのめり込む幼少期を過ごした。

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そんな秦氏が釣りのプロを目指すのは当然の流れ。高校生の頃に淀川や琵琶湖の釣り大会に参戦するとすぐさま頭角を現し、18歳で早くもプロの世界へ。そして全日本学生釣魚連盟の連盟長も務めた大学時代を経て、卒業後は琵琶湖に拠点を移し、ガイド業×トーナメント参戦の日々へ。そして23歳、オーストラリアで開催された国際バストーナメントでの優勝は、秦氏の釣り人生におけるエポックメイキングな出来事として語られるエピソードだ。

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▲2019年のグレートアマゾンワールドフィッシングラリーでは、個人でリバーギャングアワード獲得、teamJAPANでは優勝。両隣は共に大会に出場した並木敏成氏とマルコス氏。(写真協力:秦拓馬氏)

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その後はTVや雑誌といったメディアを中心に活動しながら、国内外のスポットを転々。5年前には持病のヘルニアを発症してしまうが、そのピンチをチャンスに変えて、翌年には『秦拓馬☆俺達。チャンネル』をYouTubeでスタート。今ではチャンネル登録者数 32.5万人(2021年10月時点)という大人気チャンネルに成長を遂げている。

そして転機が訪れたのは、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい始めた2020年。活動の軸を日本に置き、国内屈指のスポットのみを狙って、ブラックバスにとらわれない釣りへと舵を取った。

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「『世界中にめちゃくちゃ釣れるスポットって何箇所ぐらいあるんだろう』とふと考えた時があって、その時に『いくら急いでも、もう僕の人生では時間が足りない』と気付いたんです。世界中に生息するさまざまな魚、それもその中のトップクラスがいるスポットは無数にある。そうなると行ってみたい、けど間に合わない。例えばブラックバスに関しては、世界一の湖は琵琶湖なんです。世界記録が釣れているのも琵琶湖ですし、60cmを超える“夢の大物”が数多く生息しているのも琵琶湖。でもその琵琶湖に僕はもう20年の時間を使った。ここからさらに琵琶湖に時間を使えば、世界のさまざまな釣り場に使う時間がなくなってしまう。そんなことをいつしか思うようになったんです」

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今向き合っているのは、自身の釣り人生の終わり。そしてそこからの逆算。心の内では「40歳だからまだまだ時間がある」という気持ちと、「もう40年を使ってしまった」という気持ちがせめぎ合っている。しかしここまで積み上げてきたことで手にしたものは、“世界の海・川・湖を股にかけるアングラー”という稀有な存在にチャレンジできる切符。「やるなら徹底的にやらなあかん」という言葉からは、秦氏の断固たる決意が伝わってきた。

「実は明日もこの串本で息子と釣りをするんですが、それは自分の活動においては矛盾をはらんでいます。極論、1箇所で2回やれば、ここ以外の1箇所は行けないわけですから、ハハハ! ただ明日は自分の息子を育てるという大事な意味がありますし、僕が叶えられることよりもっと上のことを、息子はこれから叶えられる可能性があるわけですよ」

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