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2025.01.01

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    RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.8【オフロードな健康論②】

    RealStyleにも度々登場するJeepオーナー・藤村育三さんによるコラム『オフロードで行こう!』がスタート!Jeepと言えばオフロード性能だが、実は日々の生活の中にも色々なオフロードがある!?第8弾となる今回は【オフロードな健康論②】。

    遊びの達人であり、YJ-JK-JLと『ジープ ラングラー(Jeep Wrangler)』を3代乗り継いできたJeep乗りの藤村育三が、自由・冒険・本物・情熱など、7スロットグリルが象徴するものを「オフロード」という独自の切り口で語る。

    明けましておめでとうございます!
    今年もJeepで「Go Anywhere. Do Anything.」なスピリッツで遊びましょう!

    そのために何より必要なのが健康、一般的な考え方とは少し違うかもしれないが、舗装道路しか通らない人生ではなくオフロードな生き方をする人にはオフロードな健康のアプローチがある。健康論パート2の今回は、シックスパック、サプリ、トレーニング、薬のことなど、現代人だったら気になることばかりについて僕の考え方を語りたい。

    jeepde2025 RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.8【オフロードな健康論②】

    ▲今年もJeepに遊び心を積んでいろんなところに行こう!遊びに仕事に最高なパートナー。

    jeepandbeast RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.8【オフロードな健康論②】

    ▲BEAST Training Colosseumの外にとめているラングラー。まるで額縁に入った絵のようにフォトジェニックにジムの一部の景色となっている。愛車を見ながらトレーニングできる幸せ!

    お腹は割れていないほうがすごい!?

    自慢に聞こえるかもしれないが、50代の今も腹はちゃんと割れている。「腹筋あってすごいね」ってよく言われる。よく考えてみると6つに割れた「シックスパック」はみんな持っている。立派な腹筋がちゃんとあるのにただそれが見えないくらい脂肪で覆われている。
    せっかく持っている高機能なものをわざわざ脂肪で隠している。僕はそっちのほうがすごいことだと思う(笑)。

    腹筋 RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.8【オフロードな健康論②】

    ▲お腹が割れてない人でも脂肪の下には立派な6パックが隠れている。三頭筋や胸筋のように負荷をかけて育てる意識で腹筋を作るのではなく、上を覆っている邪魔なものをとる。よく「僕腹筋ないんですよー」っていうセリフを聞くが、腹筋がない人はいない。その事実を意識するかどうかで、生きる姿勢が変わってくる。そして自然と腹は割れる(笑)。

    オフローダーで、どんなところでも突き進める性能を持っているJeepに無駄で使えない重いものをゴテゴテと付けないように、体にも使えないものは纏いたくない。

    人が皆持っているシックスパックの上にのっている脂肪をとる、脂肪をつけない。じゃあどうやればいい? それは簡単、姿勢よく過ごすだけ。

    「嘘だー!そんなんで腹が割れるわけないだろ」とみなさん必ず仰る。
    「じゃあ、やってみて!」としか僕は言えない。

    良い姿勢で過ごすことを習慣化するまでは大変。姿勢良く座り、立ち、歩く。たったそれだけのことを徹底してみてほしい。仕事中もずっと背もたれを使わないくらい姿勢を保つと、じっとしているための姿勢筋が鍛えられる。だらしない姿勢筋のうえにいくら運動筋をつけたところで怪我の元になるだけ。

    3週間でいいので、立つときも座る時も歩く時も、胸をはって、肩をおとし、骨盤を立てて過ごしてみてほしい。最初は大変だがこれが習慣になると楽な姿勢が姿勢のよい姿勢になっていく、これで半年くらい過ごせば大体お腹は割れてくる。

    やりもしないで「嘘だー」と言ったり「私には無理」っていう人々、全然いいと思う!ずっと舗装されたメインロードから外れなければ「本当に健康で動ける」体なんて必要ないので(笑)。

    training1 RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.8【オフロードな健康論②】

    ▲僕と同い年でライフスタイルも趣味も共通点がおおい佐藤ルミナさん。彼もジムを主催しているのでお互いのジムを行き来し、遊びながら使える体作りの情報交換をしている。

    training2 RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.8【オフロードな健康論②】

    ▲レジェンドである彼から体の使い方を色々と学ぶ。格闘技と波乗りに精通しているルミナさんならではの体の使い方、何よりも遊び心が好き。

    僕がお腹のトレーニングをするのは、見た目をよくしたり、腹を割るためではなく、コアを使った身体パフォーマンスを上げるため、シックスパックにするだけだったらジムもトレーニングも必要ない。

    姿勢良く過ごせば、実は暴飲暴食しづずらい、自然と食べる量も適量になる。前回紹介した健康のためにお金がかからない4ヶ条が自然に行われるようになる。

    サプリ RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.8【オフロードな健康論②】

    ▲突っ走ることも楽しいけど、何もないところで一人でゆったりするのもgo anywhereな楽しみ方。

    誰もしないサプリとプロテインの話をしよう

    僕はサプリもプロテインも断じてとらない。30代に入ってから徹底しているのでもうかれこれ20年以上はその類のものは口にしていない。いろんな考えかたがあると思うが僕の考え方を紹介させてほしい。

    まず大前提「栄養はとるものではなく、体内で作るもの」これが僕の考え方の大前提。
    オフロード人生の一番のお手本は野生。例えば馬を見てみよう、草しか食べてないのにあんなに美しい筋肉。

    姿勢良く、よく噛んで食べていれば大体の体を作る栄養素は体内でできるようにできている。「あなたにはこれが足りないですよ!だからこれを買って簡単に摂取しましょう」は企業が儲けるためのお話。本当は「あなたにはこれが足りないですよ!旬のものを姿勢良くよく噛んで食べましょう」になるべき。

    自分に必要な栄養素を作れる内臓、これがオフロード人生を行くときに一番大切なエンジンだと思う。逆に消化しやすい状態にしたプロテインやビタミンをそのまま体内に入れると内臓が本来の働きをしないで栄養を体に取り入れることができる。本来の働きをしないものは……ダレる。ダレた内臓は下がるし、腰痛の原因にもなりやすいはず。

    もちろん短期的に見ると、サプリもプロテインもみるみる表面上の効果がでる。その表面上の効果を求める人にはもう最高なものだと思うしおすすめする。が、長期的に見ると内臓が本来の働きをせずに楽をするので内臓が弱くなってくる。内臓が弱ると免疫力も落ちる。

    そもそもプロテインやサプリはプロアスリートのために開発されたものが多い。プロアスリートの目的は勝つこと。とにかく次の試合に勝ってスポンサーと良い契約を取ることが求められているので短期的なパフォーマンスのアップに注力し試合が終わったら体を労わり人以上にケアをする。長期的な健康が第一な僕たち一般人にどれだけそのようなものが必要だろうか?

    そして企業はプロアスリートだけを相手にしても利益が少ないから一般人にも売っちゃえ! という図式を僕は感じる(あくまで個人の見解と意見です)。

    現に僕はサプリもプロテインも取らずに20年以上経つが、日本人らしい文化のなかで野菜、肉、魚を満遍なく普通に「姿勢良く」「よく噛んで」食べていれば思いっきりまだまだ遊べる健康がある。

    サプリ2 RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.8【オフロードな健康論②】

    ▲たまに「アフリカにある〇〇○フルーツでレモン10個分のビタミンが摂れる!」みたいな謳い文句をまだ見るが、日本にないものは日本人が生き残る上で必要なく、そもそもレモン10個食べたら体おかしくなるでしょ(笑)。そんな10個分のビタミン摂ってどうする?シンプルに考えるとそういうこと。必要なものを必要な時に必要なだけ摂る、そして自分の重さには責任をもつ。

    training3 RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.8【オフロードな健康論②】

    ▲ちょっとでも可能性があればとりあえずやってみる。このDo anything.なスピリッツで二人でこれまでもいろんなトレーニング方法を考えてきた。そしてそれはどれもが筋肉を鍛えるというより野性を鍛えることにフォーカスしている。

    筋肉ではなく、野性を鍛える

    僕が主催するBEAST TRAINING COLOSSEUM(以下BEAST)の考え方。筋肉を鍛えたり、動きをよくしたり、見た目をきれいにするジムは世界中に星の数ほどある。本気で一生遊ぶために、「野性を鍛えて考え方を研ぎ澄ます」ことを真剣にやっているジムは少ないと思う。

    与えられた環境で、最大限のパフォーマンスをだす。要は環境や人のせいにしないで自分で考えてなんとかする、これが野性だと思う。どんな状況にでも適応できる考え方と身のこなし方、これを遊びながら鍛える。これが筋肉ではなく野性を鍛えるというコンセプト。

    kosuke RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.8【オフロードな健康論②】

    ▲とはいえBEASTで最初にやるのが、姿勢を正し、呼吸を整える退屈なものばかり、それを乗り越えたら遊びの要素満載のトレーニングにはいります。プロサッカー選手で元日本代表の太田宏介さんもBEASTで引退後も一生ハイパフォーマンスで動けるように野性を一緒に鍛えている。

    shinkawa RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.8【オフロードな健康論②】

    ▲サーモンラダーやペグクライムなど、日本にはない珍しい遊びながら鍛える用具ばかり揃ったジム。が、どのジムにも置いてある体重計は置いていない。飛べる、ぶら下がる、自分の体を自由自在に支えて重心移動ができる、これが自分の重さに責任を持つという野性の第一歩。体重や数字はどうでもよく自重に責任をもてるか? BEASTではそこしか見ない。サーファーであり経営者の新川義忠さん、普通のジムだったらリスクありすぎでまず止められるバランスボールへの飛び乗り。BEASTでは受け身や転び方を散々やってリスクをマネージできる体を作っていく。

    スクワット RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.8【オフロードな健康論②】

    ▲BEASTでは基本、スクワットといえばバランスボールの上で行うものだとメンバーは思っている(笑)。50代の仲間たちと切磋琢磨して一生遊べる体と仲間作り。

    薬 RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.8【オフロードな健康論②】

    ▲長い人生、最近さらに寿命が伸びている。その一方健康寿命は短くなるばかり……。これは恐ろしいこと。「あちこち痛い」「体が動かない」っていう時間が何十年も続く。そうならないように、巷の説に惑わされず、いまから色んなことを考えたいものだ。

    薬との付き合い方

    そもそも西洋医学を僕はあまり信じていないしあれはビジネス最優先だと思っている。原因があってその症状を治すことに重きを置く西洋的な考えより、病になった原因ときちんと向き合って体の声を聞く東洋医学の考え方に親近感を覚えるし、そうやって自分の体と向き合ってきた。

    例えば熱が出た時、病院にいくと熱を下げる薬をもらって飲んで熱を下げる。まあ、ごもっともなオンロード的な一般論だと思う。僕はどんな高熱になっても薬は飲んでこなかった。そもそも体が外部から侵入した敵(ウイルスなど)をやっつけるために発熱して戦っている。敵をやっつけるために熱を上げて自分の免疫で戦うイメージ、それに対して薬は外部のウィルスも自分の免疫も一緒に爆弾でやっつけちゃえ!みたいな(笑)。

    解熱剤で熱を下げると、熱は下がって楽になるが、熱を出した原因はそのまま体内に生き残り続けて、またしばらくすると熱を出す。熱をしっかり出して、外部の敵を倒すと新しい免疫ができるので今度同じ敵(ウイルス、風邪)に出会った時は熱を出さない。風邪菌をシャットアウトするのではなく、都度体に取り込んで強くなっていく、そんな考え方で僕は熱がどんなに熱が出ても薬は飲まずに自分の免疫力を鍛えるために頑張ってきました。かなりオンロードから外れた考え方かもしれませんが、腑に落ちる人もちらほらいるかと思う。

    体のリアクションは、体の声。喉が痛い時=食い過ぎだからしばらく内臓を休ませろというサイン。咳がでる=体に休息が必要ですよー、などなど例を挙げればキリがないが、自分の体の声をきちんと聞けばセルフメンテナンスできるようになっている。つくづく人間の体ってすごく良くデザインされていると思う。

    ただ医学の進歩を否定しているわけではなく、うまく付き合っていきたいなとは思う。薬に頼るのではなくうまく付き合えるガイドラインやボーダーラインを自分なりに考えてみるはオフロード人生を歩む人には必要。

    僕のボーダーラインは「睡眠」。夜に寝れないくらいの咳が出るとか歯が痛くて眠れないとかの場合は薬のお世話になってしっかり睡眠を取る。ただ高熱でうなされているくらいだと薬は飲みませんが、うなされながら「これが免疫力をアップするトレーニングだ〜〜!」って思っているので(笑)。

    怪我をして縫うことも度々ありますが、医師がくれた抗生物質もだいたい飲まない。自分の免疫力の力を信じているので。

    サーフブランコ RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.8【オフロードな健康論②】

    ▲とにかく何事も楽しむ! 下手なサーフィンが少しでも上手くなればと考えて自作したこのサーフブランコはBEASTメンバーにも好評なトレーニングツール。楽しむということは「楽をする」っていうことではないので、楽しむためにいろんな努力や工夫は惜しまない。健康も同じ。

    我ながら、今回も極論っぽい(笑)、おかげさまで50代に入っても楽しく、Jeep乗りらしくオフロードな生き方で楽しくやってられるのは自分の体と向き合ってきたからだと思う。

    この健康論シリーズも決して「これが正しいからこれをやれー!」っていうのではなく、「へえ〜そんなヘンなおじさんもいるんだ」くらいに気軽に読んでもらえればと思っている。が、合っていても間違っていても僕は自分の頭で考えて、観察して、選択して行動している。正解を作ろうとすること。一番大切なのはそこだと思うのでこのコラムがみなさんのオフロードライフがさらに充実するちょっとしたきっかけにでもなったら嬉しいと毎回願っている。

    次回はいよいよ「オフロードな健康論」最終回

    次回はオフロードな健康論part3!そしてこの「オフロードで行こう!」連載の最終回。
    オフロードな考え方、仲間、遊び、健康すべてそろったら、さあ! 思いっきり一緒に道を踏み外そう!(笑)

    ※このシリーズで述べられている内容は、あくまで筆者の経験や考えに基づいた個人的な見解であり、一般的な医学的アドバイスや専門的な意見ではありません。ご了承の上、お楽しみいただければ幸いです。

    コラムVol.1はこちら!

    コラムVol.2【オフロードな思考】はこちら!

    コラムVol.3【オフロードな贅沢】はこちら!

    コラムVol.4【オフロードなビジネス前編】はこちら!

    コラムVol.5【オフロードなビジネス後編】はこちら!

    コラムVol.6【オフロードな仲間たち】はこちら!

    コラムVol.7【オフロードな健康論①】はこちら!

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    https://www.jeep-japan.com/

    Main Photo:安井 宏充(Weekend.)
    Text&Photos:藤村 育三

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